6月22日(日)東京・後楽園ホールで開催される全日本キックボクシング連盟主催『小林聡プロデュース 野良犬電撃作戦』にて、全日本ウェルター級王者・山本優弥(青春塾)と対戦するサムゴー・ギャットモンテープ(タイ)のインタビューがタイより届いた。詳細は以下の通り。(インタビュー・写真/シンラパ・ムエタイ
早田寛)
――凄いミット蹴りでしたね。現役絶頂期のサムゴーを見ているようでした。
「そうかい? 実は凄く調子良いんだよ(笑)」
――また現役時代に戻ったような蹴りでした。あっ、いや今も現役でしたね、すみません。
「一時期激太りしちゃって現役続行も諦めていたけど、減量もここまで調子良いと体が軽くて嬉しいよ。身も心も元気満点って感じかな(笑)」
――しかし、体でも壊したんじゃないの!?っていうような急激な痩せっぷりで吃驚です。いったい何があったんですか。
「ちょっと、このままじゃ本当に駄目になるって思って、とりあえず痩せる事から始めたんだ。日中、減量着を着て、ルンピニー公園を毎日欠かさず走ったよ。そうしたら体も動くし、ちょうどコバヤシ(小林聡GM)から試合のオファーもきた。やっぱりムエタイが体に染み付いているから動いてないと駄目なんだ」
――今から4年前、ルンピニーでヨーセングライと闘った後に激太りした時も、そんな事を言っていましたね。
「あの時は毎晩飲み歩いて食いまくって、体重も80kgまでいっちゃった…」
――さすがにあの時は、あっ、、この人ももう終わったな…って思いました。あなたは元ルンピニーのNo.1ナックモエでありながら、そうやって心の弱さも全面に出ちゃっていますよね。なんとも微笑ましい限りで。
「俺も子供の時からムエタイしかしていなかったからね。ルンピニーのベルトも巻いたし、タイ国内だけじゃなく海外でも有名になることもできたし。でも、まあ今まで長い時間、練習ばっかりし過ぎて魔がさしたのかな…みんな誰でも、そういう事はあるだろ」
――見事な太りっぷりでしたが、それでも、また徐々に痩せてヨーロッパで試合していましたね。海外での試合の感想を聞かせてください。
「やっぱり、みんなパンチは重たいよな。あとは…」
――あとは?
「それだけかな。この前のスターリンも、俺の蹴り食らって、すぐ寝ちゃっただろ(07年9月29日後楽園大会)」
――だから今回の山本優弥戦も楽勝できると?
「もう日本のキックボクサーのレベルは、だいたい把握しているよ。俺の武器は左足だけだし、みんなそれがはじめから分かっていながら俺に勝てないんだから(笑)。だから、また左を軸に蹴りまくるだけだよ」
――そうですか。実はサムゴーの初来日の時、日本のファンの中には、“あの左ミドルを見てムエタイを実感した。感動した!!”とさえ言い切るファンもいた程です。あなたの左ミドルは衝撃でした。
「えっ、マジかよ?それは知らなかった。そういう事はもっと早く教えてくれよ。ますますヤル気が出ちゃうなぁ」
――そうそう、そういえば最近ラチャダー地区(バンコク郊外)のバーで大暴れして、店内を破壊したという目撃情報もありますが、それはいったい…
「えっ、あ、、、新聞とかは、みんな大袈裟な事ばっかり書いてあるからさ、困ったもんだよ(苦笑)」
――えっ、新聞にも出ちゃったんですか?それは初耳です。ちょっとストレス溜まってるんじゃないですか?
「タイで飲み歩いていると、たまにはそういう事もあるんだよ。それに、もう、ずっと前の事だよ」
――はいはい。分かりました。
「ところでこの試合は3Rなの? それとも5R? 肘打ちはOKなんだよな?」
――5R戦で、もちろん肘もOKですよ。だからムエタイと同じです。
「初回で肘を当ててKOしてもいいの? お客さんに“試合が短い!!”とかって怒られないかな?」
――どのような勝ち方でも誰も文句を言う人はいませんよ。ただ油断しないように。
「そうかぁ、何をやっても良いのか」
――どのように勝ちますか? ファンに向けてメッセージを送ってください。
「どんな奴が相手か知らないけど、俺はまだまだ試合して一稼ぎしたいんだ。次もKOで勝つだろうから、日本のファンも俺の試合を見に来てくれ」
――また、えらい自信満々ですね。
「あたりまえだ。俺はサムゴーだよ。みんな俺に期待してくれよ!!」
全日本キックボクシング連盟
ALL JAPAN KICKBOXING 2008
「小林聡プロデュース 野良犬電撃作戦」
2008年6月22日(日)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:00
※オープニングファイト開始17:15
<全対戦カード>
▼メインイベント NAOKICK試練の七番勝負・第四戦 日本VSタイ 59kg契約 3分5R
石川直生(青春塾/全日本スーパーフェザー級王者)
VS
カノンスック・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス/M-1フェザー級王者)
▼セミファイナル 日本VSタイ フェザー級 3分5R
山本真弘(藤原/全日本フェザー級王者)
VS
ワンロップ・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス/M-1バンタム級王者)
▼第6試合 日本vsタイ 70kg契約 3分5R
山本優弥(青春塾/全日本ウェルター級王者)
VS
サムゴー・ギャットモンテープ(タイ/元ムエタイ三冠王者)
▼第5試合 76kg契約 3分5R
中村高明(藤原/全日本ミドル級王者)
VS
須藤信充(TEAM SUDO/元日本三階級王者)
▼第4試合 55kg契約 サドンデスマッチ 3分3R
寺戸伸近(青春塾/全日本バンタム級1位)
VS
那須儀治(WSK/興気塾/全日本バンタム級6位)
▼第3試合 第18代全日本ライト級王座決定トーナメント 準決勝 サドンデスマッチ 3分3R
海戸 淳(S.V.G./同級2位)
VS
藤牧孝仁(はまっこムエタイ/同級3位)
▼第2試合 全日本スーパーフェザー級ランキング戦 サドンデスマッチ
大高一郎(ストラッグル/同級3位)
VS
ソルデティグレ・ヨースケ(U.W.F.スネークピットジャパン)
▼第1試合 フェザー級 3分3R
九島 亮(AJ)
VS
永野裕典(和術慧舟會DURO)
▼オープニングファイト第3試合 フェザー級 3分3R
森井洋介(藤原)
VS
大前力也(WSK/KSS健生館)
▼オープニングファイト第2試合 フェザー級 3分3R
尾田兼次(S.V.G.)
VS
上杉隼士(超越塾)
▼オープニングファイト第1試合 68kg契約 3分3R
布施一行(DRAGON GYM)
VS
佐藤大輔(バトラーツ)
<チケット料金>
SRS席 15,000円/RS席 10,000円/S席 7,000円/A席 5,000円
※SRS席は全日本キックのみの販売
※当日券は500円増し
<チケット発売場所>
チケットぴあ
イープラス
後楽園ホール
全日本キック
<お問い合わせ>
全日本キック 03-3365-1171
全日本キックボクシング連盟
ALL JAPAN KICKBOXING 2008
「Reverse×Rebirth」
2008年7月26日(土)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:00
※本戦開始前にオープニングファイト予定
<決定対戦カード>
▼全日本ミドル級ランキング戦 3分5R
江口真吾(AJ/同級1位)
VS
白虎(和術慧舟会RANGER品川)
<出場決定選手>
山内裕太郎(AJ/全日本スーパーウェルター級王者)
望月竜介(UWFスネークピットジャパン/全日本スーパーウェルター級1位)
<チケット料金>
SRS席12,000円(全日本キックのみで販売)
RS席8,000円 S席6,000円 A席4,000円
※当日券は各席500円増し。
<チケット販売所>
6月21日(土)〜発売
チケットぴあ
イープラス
後楽園ホール
全日本キック
<お問い合わせ>
全日本キック=TEL:03−3365−1171
●2008年度スケジュール
・6月22日(日)後楽園ホール
・7月26日(土)後楽園ホール
・8月3日(日)横浜赤レンガ倉庫 ※はまっこムエタイジム興行
・9月19日(金)後楽園ホール
・10月17日(金)後楽園ホール
・11月8日(土)後楽園ホール
・12月5日(金)後楽園ホール ※藤原まつり2008
※ほか特別大会、新宿FACE大会が追加予定
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