6月11日（水）東京・葛飾にある青春塾にて、石川直生（青春塾）が公開練習を行った。石川は、6月22日（日）東京・後楽園ホールで開催される全日本キックボクシング連盟主催『小林聡プロデュース　野良犬電撃作戦』でカノンスック・ウィラサクレック（タイ）と対戦する。

　先月27日に最愛の母・昌子さんを亡くした石川だが、気持ちはすでに落ち着いたように今の心境を語る。

「先日母が他界しましたけど、そういう（辛い）気持ちを“乗り越える”という表現を使いたくはない。母と自分は一心同体だったので、今度の試合は（母の死という）試練を踏まえつつの“試練の七番勝負”の4つ目だと考えています」

　あと11日後に迫った試合を「母が残してくれた最後の舞台」と位置付けている石川。練習は普段通りこなしており、「母の死を無駄にしたくない」という思いで気合を入れる。

　対戦するカノンスックは、3日前に行われたM-1で、「女優・高橋惠子のマネージャーを務めている」（小林聡GM）という明日華和哉（飛鳥塾）を相手に秒殺勝利したばかり。

　その会場に来ていた石川は「試合が長引けば、自分に有利になってくると思ったんですけど、最後は（明日華が）簡単に倒れてビックリしました」とカノンスックの試合を間近で見た印象を語る。

　その試合が短かったために得た情報が少なかったかと思いきや、石川は「過去にカノンスックと対戦した選手と会場で会って、色々とアドバイスを聞けたので、行った甲斐がありました。気をつけることは共通している」と攻略の手応えを掴んだようだ。

「向こうもウィラサクレック会長が対策を立ててくると思いますけど、まぁ負けないですね」（石川）

　カノンスックはこれまでに日本で8戦して6勝3敗、その勝ち負け全てがKO決着という元ルンピニーランカーだ。石川は「何個か作っているイメージに、はまればKO出来る。僕がやられるにしても、KOしかないでしょうね。でも僕（が戦うの）はこのレベルじゃないです」とKO勝利を強く宣言。

　首相撲とスタミナ強化をテーマに、先月はタイ修行に行っていた石川。成果は大いにあったようで「首相撲が強くなりましたね。練習で相手と組んでも、面白いように崩せるようになりました。タイに行った意義は大きい。色んなことを学べましたし」と自信に満ちたコメント。

　それを証明するように、この日3分1Rのミット打ちの公開練習を行った石川は、首相撲のテクニックを存分に発揮していた。

　大会まであと11日。そこでの新たな“試練”を、石川はどう乗り越えるのか。


全日本キックボクシング連盟
ALL　JAPAN　KICKBOXING　2008
「小林聡プロデュース　野良犬電撃作戦」
2008年6月22日（日）東京・後楽園ホール
開場17：00　開始18：00
※オープニングファイト開始17:15

＜全対戦カード＞

▼メインイベント　NAOKICK試練の七番勝負・第四戦　日本VSタイ　59kg契約　3分5R
石川直生（青春塾/全日本スーパーフェザー級王者）
VS
カノンスック・ウィラサクレック（タイ/WSRフェアテックス/M-1フェザー級王者）

▼セミファイナル　日本VSタイ　フェザー級　3分5R
山本真弘（藤原/全日本フェザー級王者）
VS
ワンロップ・ウィラサクレック（タイ/WSRフェアテックス/M-1バンタム級王者）

▼第6試合　日本vsタイ　70kg契約　3分5R
山本優弥(青春塾/全日本ウェルター級王者)
VS
サムゴー・ギャットモンテープ(タイ/元ムエタイ三冠王者)

▼第5試合　76kg契約　3分5R
中村高明（藤原/全日本ミドル級王者）
VS
須藤信充（TEAM SUDO/元日本三階級王者）

▼第4試合　55kg契約　サドンデスマッチ　3分3R
寺戸伸近（青春塾/全日本バンタム級1位）
VS
那須儀治（WSK/興気塾/全日本バンタム級6位）

▼第3試合　第18代全日本ライト級王座決定トーナメント　準決勝　サドンデスマッチ　3分3R
海戸　淳（S.V.G./同級2位）
VS
藤牧孝仁（はまっこムエタイ/同級3位）

▼第2試合　全日本スーパーフェザー級ランキング戦　サドンデスマッチ
大高一郎（ストラッグル/同級3位）
VS
ソルデティグレ・ヨースケ（U.W.F.スネークピットジャパン）

▼第1試合　フェザー級　3分3R
九島　亮（AJ）
VS
永野裕典（和術慧舟會DURO）

▼オープニングファイト第3試合　フェザー級　3分3R
森井洋介（藤原）
VS
大前力也（WSK/KSS健生館）

▼オープニングファイト第2試合　フェザー級　3分3R
尾田兼次（S.V.G.）
VS
上杉隼士（超越塾）

▼オープニングファイト第1試合　68kg契約　3分3R
布施一行（DRAGON GYM）
VS
佐藤大輔（バトラーツ）

＜チケット料金＞
SRS席　15,000円/RS席　10,000円/S席　7,000円/A席　5,000円
※SRS席は全日本キックのみの販売
※当日券は500円増し

＜チケット発売場所＞
チケットぴあ
イープラス
後楽園ホール
全日本キック

＜お問い合わせ＞
全日本キック　03-3365-1171

全日本キックボクシング連盟
ALL JAPAN KICKBOXING 2008
「Reverse×Rebirth」
2008年7月26日（土）東京・後楽園ホール
開場17：00　本戦開始18：00
※本戦開始前にオープニングファイト予定

＜決定対戦カード＞

▼全日本ミドル級ランキング戦　3分5R
江口真吾（AJ/同級1位）
VS
白虎（和術慧舟会RANGER品川）

＜出場決定選手＞
山内裕太郎（AJ/全日本スーパーウェルター級王者）
望月竜介（UWFスネークピットジャパン/全日本スーパーウェルター級1位）

＜チケット料金＞
SRS席12,000円（全日本キックのみで販売）
RS席8,000円　S席6,000円　A席4,000円
※当日券は各席500円増し。

＜チケット販売所＞
6月21日（土）〜発売
チケットぴあ
イープラス
後楽園ホール
全日本キック

＜お問い合わせ＞
全日本キック＝TEL：03−3365−1171

●2008年度スケジュール
・6月22日（日）後楽園ホール
・7月26日（土）後楽園ホール
・8月3日（日）横浜赤レンガ倉庫　※はまっこムエタイジム興行
・9月19日（金）後楽園ホール
・10月17日（金）後楽園ホール
・11月8日（土）後楽園ホール
・12月5日（金）後楽園ホール　※藤原まつり2008

※ほか特別大会、新宿FACE大会が追加予定