↑(左から)山本優弥、尾崎圭司、TATSUJI、小宮由紀博、イ・スファン、クォン・ミンソク
11月8日(土)東京・後楽園ホールにて開催される、全日本キックボクシング連盟主催の全試合K-1ルールによるイベント『Krush!〜Kickboxing
Destruction〜』の公開計量&前日記者会見が、7日(金)都内ホテルにて行われた。
60kg級出場選手の会見に続いて、70kg級出場選手の会見が行われた。今大会には『K-1
WORLD MAX』の常連選手である、尾崎圭司、TATSUJI、イ・スファンらも出場。それぞれ次のように意気込みを語っている。
“オルチャン”・クォン・ミンソク(韓国/IMKF韓国ウェルター級王者)
「頑張ります」
山本優弥(青春塾/全日本ウェルター級王者)
「9月のサムランチャイに続いてカッコいい選手と試合をさせてもらえるので楽しみ。僕は試合を作品と考えて残していきたいので、カッコいい選手とやれるのはいい作品になりそう。楽しみにしています」
イ・スファン(韓国/K-1 WORLD MAXアジアトーナメント王者)
「今回が3回目の日本での試合です。尾崎選手の映像を見ましたが、カッコいい選手ですから、明日はいい試合になると思います」
尾崎圭司(チームドラゴン/2007K-1
WORLD MAX日本第三位)
「僕もイ・スファン選手はカッコいいと思いますが、明日の試合には関係ありません。明日は一番盛り上がる試合をして、KO勝ちするだけです」
小宮由紀博(フォルティス渋谷/J-NETWORKスーパー・ライト級1位)
「今年やってきたことの集大成だと思うので、全てをぶつけてインパクトを残して倒して勝ちたい」
TATSUJI(アイアンアックス/2006・2007K-1 WORLD MAX日本準優勝)
「明日は久しぶりの試合なので楽しみ。自分はリングの上で殴るのが大好きなので、相手をボコボコに殴ってスッキリ勝ちたいと思います」
対戦相手を目の前にして、どのようなことを感じたのか、との質問にはそれぞれ次のように答える。
TATSUJI
「相手は気持ちが強い選手だと思うので、打ち合いをしてくれると思うから楽しみです」
小宮由紀博
「自分と同様にしっかり仕上げてきたと思うので、しっかり打ち合っていい試合をしたい」
尾崎圭司
「強そうだし、相手にとって不足はない。KO勝ちする価値があります。KO勝ちして自分をアピールしたい」
イ・スファン
「相手は本当に強いですから、カッコいい試合をしたい」
山本優弥
「オルチャン選手を初めて見たのは彼が15歳の時だったので、大人に成長したんだなと嬉しく思いました。体重も70kg近くあって、100グラム自分の方が下回っていました。この選手とやると思っていなかったけど、明日はいい試合になると思います」
“オルチャン”・クォン・ミンソク
「山本優弥選手は韓国で有名だから、ネットで試合を見たけれどはっきり強さが見える選手だと思いました」
今大会では山本元気VS桜井洋平の頂上対決があるため、60kg級の方に格闘技ファンの注目が集まっているが、70kg級の選手たちはどう違いを見せるのか。
山本優弥
「それぞれ人も違うし、個性も違うし、60kgと70kgの違いだけじゃなく3つも4つも違いがある。自分には他の人にないものがあると思っているし、動きが他の人とは違うので、カッコよく倒したいですね。尾崎選手は技が綺麗だし、TATSUJI選手はパンチが凄く、小宮選手はバランスがいいし、イ・スファン選手もオルチャンも強くてと、それぞれいい所を持ってると思うし、個性のある試合になると思いますよ」
オルチャン
「60kgは上手いけれど、70kgは体重がある分、迫力がある。もっと迫力のある試合が出来ると思います」
尾崎圭司
「自分は回転技ですね。60kgの選手にないものを持っているので、そこに注目して欲しい。あと今まではロングスパッツだったけれど、今回は久しぶりにキックパンツに挑戦しようと思って新しくしまして、デザインも自分でやったので注目して欲しいです」
イ・スファン
「70kgの選手たちは80〜85kgからも減量してくるから、一番いい選手が揃っている。明日は60kgの選手たちよりもいい試合をやると思います」
TATSUJI
「一発のパワーが違うと思います。キックもパンチも一発で倒せると思います」
小宮由紀博
「60kgもいいけど、自分の試合が一番面白い。気迫だったり、キックボクシングの一番面白いところを見てもらいたいですね」
そして、今大会に付けられている「Krush」(crush)「Destruction」といった“破壊”を意味するタイトルから、選手はそれぞれ何を破壊するのかとの質問には…。
山本優弥
「小さい頃から悪ガキで物を壊したりするのが好きだったんですが、壊して怒られたので今回は何も壊しません」
オルチャン
「壊すより面白い試合をやりたい」
尾崎圭司
「もちろん、相手を壊してKO勝ちしたい。それと今までスランプの時期が続いて、夏の終わりにKO勝ちしてスランプから抜け出せたので、今までのスランプをクラッシュしたい。絶対にKO勝ちする」
イ・スファン
「クラッシュすることやKOすることよりも、いい試合をすること。女性ファンを沸かせるようないい試合をやりたい」
TATSUJI
「相手選手のアゴを壊したい。アゴ、鼻の骨を折りたい」
小宮由紀博
「今回思っていることは、自分の動きの限界を超えて(今までの)自分を壊して、相手を倒して勝ちたいってことです」
また、尾崎が韓国の格闘技であるテコンドーの日本チャンピオンであることをどう思うかと聞かれたイ・スファンは、「尾崎選手がテコンドーの選手だとは聞いてない」と意外な答え。
「尾崎選手のK-1での試合をネットで見たけど、テコンドーの技はあまり見られなかった。テコンドーにはバックハンドブローはないし、バックキックはキックボクシングにもありますから。彼はテコンドーではなく、K-1の選手だと思います」
テコンドーは幼稚園の頃に習ったことがあるというイ・スファンに“テコンドーらしくない”と言われてしまった尾崎は苦笑し、「もっとテコンドーの技を出したいとは思っています。バックハンドブローに関しては、テコンドー技と前田(憲作)さんのブラスターソード(回転ヒジ打ち)を進化させて編み出した僕のオリジナル技だから、あれはテコンドーの技ではないです。ただ、僕の回転系の技はテコンドーの技から生まれているもの。テコンドーがK-1で通用することを証明するのが僕の課題なので、テコンドーの人たちもそれを期待しているのでもっとテコンドーの技を出したいですね」と、これからもっとテコンドー技を使いたいと言い返した。
なお、今大会ではK-1インターナショナルルールが採用される。通常のキックボクシングルールと違うのは、タイオイルの禁止、付けられるのは少量のワセリンのみ。K-1公認ブランドのキング製グローブの着用で、どちらかに必ず10ポイントが付く採点システムを採用(※K-1MAXで物議を呼んだ9−8については、通常の採点では行わずどちらかに必ず10が付く。ただし、反則の減点があった場合のみ9−8が付く可能性はあり)。
先日のMAXから導入されたオープンスコアリングシステムに関しては「K-1さんと相談したところ、今回はオープンスコアリングでは行わないことになりました」(宮田充・興行部長)という。
全日本キックボクシング連盟/「Krush!」実行委員会
ALL JAPAN KICKBOXING 2008
「Krush!〜Kickboxing Destruction〜」
2008年11月8日(金)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:00
<全対戦カード>
▼メインイベント K-1ルール 60kg Fight 3分3R延長1R
山本元気(DTS GYM/全日本スーパー・フェザー級1位) 59.75kg
VS
桜井洋平(Bombo Freely/WFCA世界ムエタイ・ライト級王者)59.84kg
▼セミファイナル K-1ルール 60kg Fight 3分3R延長1R
山本真弘(藤原/全日本フェザー級王者) 59.95kg
VS
AKIRA(チームドラゴン/J-NETWORKフェザー級王者)60.05kg→59.95kg
▼第6試合 K-1ルール 60kg Fight 3分3R延長1R
寺戸伸近(青春塾/全日本バンタム級1位) 58.2kg
VS
ワンロップ・ウィラサクレック(タイ/M-1バンタム級王者)59.6kg
▼第5試合 K-1ルール 70kg Fight 3分3R延長1R
TATSUJI(アイアンアックス/2006・2007K-1 WORLD MAX日本準優勝)70.1kg→70kg
VS
小宮由紀博(フォルティス渋谷/J-NETWORKスーパー・ライト級1位)69.7kg
▼第4試合 K-1ルール 70kg Fight 3分3R延長1R
尾崎圭司(チームドラゴン/2007K-1 WORLD MAX日本第三位)69.6kg
VS
イ・スファン(韓国/K-1 WORLD MAXアジアトーナメント王者)69.9kg
▼第3試合 K-1ルール 70kg Fight 3分3R延長1R
山本優弥(青春塾/全日本ウェルター級王者)69.6kg
VS
“オルチャン”・クォン・ミンソク(韓国/IMKF韓国ウェルター級王者)69.7kg
▼第2試合 K-1ルール 60kg Fight 3分3R延長1R
水落洋祐(はまっこムエタイ/全日本フェザー級3位)59.8kg
VS
卜部弘嵩(西山道場/2007全日本新空手K-2軽中量級王者)60.4kg→60.1kg→60kg
▼第1試合 K-1ルール 60kg Fight 3分3R延長1R
ソルデティグレ・ヨースケ(U.W.F.スネークピットジャパン/全日本フェザー級7位)60.0kg
VS
九島 亮(AJ/全日本フェザー級9位)60.1kg→59.9kg
▼オープニングファイト第2試合 K-1ルール 60kg Fight 3分3R
小山佑介(ストラッグル)69.1kg
VS
小室武稔(チームドラゴン/2008全日本新空手K-2中量級王者)69.5kg
▼オープニングファイト第1試合 K-1ルール 60kg Fight 3分3R
伊藤将彦(ストラッグル)59.8kg
VS
小山泰明(建武館/2007全日本学生キックフェザー級王者)59.8kg
<チケット料金>
SRS席15,000円 RS席10,000円 S席7,000円 A席5,000円
※当日券は各500円増し。全席指定、消費税込み
<チケット販売所>
チケットぴあ
全日本キック
後楽園ホール
イープラス
<問い合わせ>
全日本キック=TEL:03-3365-1171
全日本キックボクシング連盟
ALL JAPAN KICKBOXING 2008
「Fujiwara Festival〜藤原祭り2008〜」
2008年12月5日(金)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:30
<決定対戦カード>
▼全日本ミドル級タイトルマッチ 3分5R
中村高明(藤原/王者)
VS
江口真吾(AJ/同級1位/挑戦者)
▼全日本ウェルター級タイトルマッチ 3分5R
山本優弥(青春塾/王者)
VS
クリストフ・プルボー(スイス/スクランブル渋谷/同級1位/挑戦者)
▼全日本ライト級王座決定戦 3分5R 延長1R
海戸 淳(S.V.G./同級1位)
VS
遠藤智史(AJ/同級3位)
<出場予定選手>
前田尚紀(藤原/全日本フェザー級1位)
小比類巻太信(RAVI RAGAZZI/2004・2005 K-1 WORLD MAX日本王者)
<エキシビジョンマッチ出場予定選手>
藤原敏男/初代タイガーマスク/小林聡GM/ウルティモ・ドラゴン
<チケット料金>
SRS席 15,000円/RS席 10,000円/S席 7,000円/A席 5,000円
※当日券は500円増し。
<チケット発売場所>
チケットぴあ
全日本キック
後楽園ホール
イープラス
<問い合わせ>
藤原ジム 03−3805−1457
全日本キック 03-3365-1171
●2008年度スケジュール
11月8日(土)後楽園ホール
12月5日(金)後楽園ホール ※藤原祭り2008
※ほか特別大会、新宿FACE大会が追加予定
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