7月1日(水)東京・渋谷のSHIBUYA BOOKSELLERSにて、K-1創始者・石井和義館長が自伝本『空手超バカ一代』(文藝春秋社・刊)の発売を記念してファンとの討論会イベント「石井館長の企画格闘技」を開催した。
イベントはトークショーから始まり、石井館長は本を出版することになった経緯を以下のように説明。
「一昨年の6月から去年の8月まで、静岡の方でかなりストイックな合宿生活をしていまして(笑)。そこで僕が出来ることは月2回の面会と週1回の手紙を書くことしかやることがなかったんです。1回の手紙は便箋7枚までで、7枚めいっぱい使おうと思ったので最初の3枚を業務連絡、あとの4枚を僕の青春を振り返っていろんな思い出を書いていました。
それを秘書がパソコンで打ち込んで、当初100人くらいの人に送っていたのですが、最終的には300人くらいになってしまったです。最初は正道会館を立ち上げてK-1を立ち上げるまでを書こうと思ったんですが、面白いことが多すぎて収まらないので、台割を作って毎回書いていきました。その手紙をもらった人がファイルして取ってあるという人が多いとのことだったので、それだったら本にして皆さんに差し上げた方がいいかと思ったんです」
そして次のような本を制作する上での裏話・苦労話を披露。
「最初は新書で出そうという話があって、文化人コーナーの方に置かれる予定で、俺も文化人になるのかと思っていた」「『空手超バカ一代』というタイトルにするため、真樹日佐夫先生にとりあえず連絡。タイトルを決めたその場で連絡したら、“いいけど、その代わり俺と1回飲んでくれ”と誘われました。適当にごまかすつもりで行くと答えたら、翌日さっそく電話がありまして(笑)。朝の3時までいろいろ連れて行かれて、許可を頂きました」「本に書かなかったもっと面白いことがあるが、刑務所の中なので検閲があって書けなかった。ですます調になっているのもそのため」等など。
また、「最初のヒクソンVS高田戦でヒクソンのファイトマネーを振り込んだのは僕」「国立競技場のDynamite!!は全然儲かってない」などの格闘技ファンには堪らない裏ネタも。
その後は改めて「K-1プロデューサーに戻るつもりはない」と改めて断言、アマチュア組織の国際K-1連盟(FIKA)を設立することに全力を注ぐと宣言した。「特にヨーロッパを攻めたい。ギリシャにも強い選手がいっぱいいた。今後はヨーロッパでK-1が盛り上がるようなイベントをやっていきたい」。
イベントの最後は集まったファンからの質問に答える形で、「2010年にK-1のワールドカップをやると決めて逆算すれば出来ると思っている。サッカーの第1回ワールドカップは何カ国で始まったか知っていますか? 今は200カ国ですが最初はたった7カ国ですよ。50〜60年前にそこからスタートして32カ国、70カ国と増えていったんです。K-1は最初から32カ国で出来ますから、サッカーのワールドカップより大きな規模で出来ます」とFIKAの構想を語った。
大連立について聞かれると「戦極だDREAMだと言っていたらUFCに対抗できないですよ。一緒にやりませんかという話はしています。ファンのことを考えたらやった方がいいでしょう」と、実際に動いていることを明かした。
FEG
「K-1甲子園2009」
「K-1甲子園2009 FINAL16」
8月10日(月)か11日(火)に国立代々木競技場第二体育館
「K-1甲子園2009 FINAL8」
10月
「K-1甲子園2009 FINAL」
12月31日(木)
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