7月17日(金)東京・上野毛にあるAE FACTORYにて、西島洋介(AK)のK-1参戦記者会見が行われた。西島は8月11日(火)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP2009 IN TOKYO FINAL16 QUALIFYING GP」でK-1デビュー戦を行う。
日本人として初めてボクシングの重量級で世界チャンピオンとなった西島。ボクシング時代にはWBF世界クルーザー級王者、NABO北米クルーザー級王者、OPBF東洋太平洋クルーザー級王者という輝かしい実績を残し、2006年にPRIDEで総合格闘家デビュー。 2007年12月31日『Dynamite!!』でのメルヴィン・マヌーフ(オランダ)戦以来、リングから遠ざかっていた西島だったが、約1年8カ月ぶりにK-1のリングで復活することとなった。
会見に同席した谷川貞治K-1イベントプロデューサー(以下、EP)は「西島選手のことはボクシング時代から注目していて、ずっとK-1に出てもらいたいと思っていました。PRIDEで総合格闘家に転身されましたが、私たちはK-1へのラブコールを送っていました。ヘビー級の日本人選手として可能性のある西島選手がK-1に参戦してくれることになりました」と挨拶。
そして谷川EPが西島のK-1デビュー戦の相手として発表したのは何とあのピーター・アーツ(オランダ)! 谷川EPは「西島選手から、どうせやるなら強い相手とやりたいという希望があったので」と説明を付け加えたが、西島にとってデビュー戦としては破格の扱いだ。
谷川EPの言葉を受けて、西島本人が挨拶。西島は谷川EPに小さな声で「どんなことを言えばいいですか?」と相談し「いきなりアーツ選手と試合がやれて光栄に思います。全力で向かっていくので応援よよろしくお願いします」と静かに意気込みを語った。
その後の質疑応答で谷川EPは西島参戦の経緯を説明し、西島が試合から遠ざかっている間にセミリタイア状態になっていたことを明かした。
「2007年の大晦日に格闘技界の大連立としてやれんのか!、Dynamite!!を開催したのですが、西島選手はDynamite!!でマヌーフと戦いました。ただそこではマヌーフが西島選手のパンチを警戒して、パンチをよけてテイクダウンして…西島選手は負けてしまいました。
その後、西島選手にはK-1に出ていただきたいというオファーをしていたのですが、西島選手は進退を考えていた時期で(格闘技以外の)仕事もされていました。それが昨年末にお話させてもらった時に練習を再開しているということだったので、今年に入ってから改めてオファーさせてもらいました」(谷川EP)
マヌーフに敗れた後、格闘技以外の仕事をしていた時期を振り返り「進退を悩んでいた?そういう時期もありました」と話す西島。ではなぜ西島は再びリングに戻る決意をしたのか?
西島は「自分は今6連敗中なんですが、どうしても試合で勝ちたかったんです。それでまずはもう1試合頑張りたいと思いました。負けたままじゃ終われない? そうですね。その気持ちが(復帰を決意した理由として)一番強いです。家族からは最初は『やめろ』みたいなことを言われていたんですが、最後は『そんなにやりたかったらやりなさい。リングで死んで来い』と言われました」とその心境を語った。
すでに西島はK-1参戦に向けて仕事は辞めて、ゴールドジムや会見を行ったAE FACTORYで練習漬けの日々を送っており、谷川EPは「休んでいた時間は色々と悩まれていたと思います。でもきっと男として何とか勝利を挙げたいという気持ちが残っていたんでしょう」とセミリタイア状態から一転、K-1参戦を決意した西島の心境の変化を代弁する。
復帰の場を総合ではなくK-1を選んだことについては「僕としてはどっちでもいいと思っていました。ただ谷川さんの方から声をかけてもらったんで、それに応えたいという気持ちがあります」と西島。「(K-1は)強いファイターがいっぱいいる大会だと思います。ボクシングから総合に転向する時はK-1という考えはなかったんですが、当時からちょっとはK-1に興味があってテレビでは見ていました。いつかは自分も出てみたいと思っていましたね」とK-1の印象、そしてK-1に抱いていた思いを打ち明ける。
しかしその一方で「K-1ではボクサーが負けていて、ボクサーのためにも頑張りたいと思います。ボクサーがK-1で負けるのを見るのは悔しかった? そうですね」と元ボクシング世界王者としてのプライドを見せる。
さらに谷川EPによれば、K-1デビュー戦の相手がいきなりアーツに決まった裏側には「PRIDEの時、西島選手は強い相手とばっかり戦っていて『なんで(主催者は)やさしい相手を当てないんだろう?』と思っていたんですが、西島選手の選手としての性格というか(対戦相手の候補から)強い選手を選びたがるんですよ(苦笑)。
それでスタイル的には(ジェロム・レ・)バンナがいいかなと思ったんですが、バンナが今回は間に合わないということで、アーツになりました」と、西島のファイターとしての強いこだわりがあったという。
西島は「オファーがあった時は強い相手と戦えてうれしいと思いました。怖さはありますけど、もうやるだけなんで。アーツ選手と戦うことは嫌だとは思わないです。僕は6連敗もしていて、悔しい想いをしている。だからビッグネームのアーツ選手に勝って評価を上げたいと思っています」とアーツ戦への想いを口にした。
「パンチには自信を持って戦いたい? そうですね。ボクシングでは70kgの選手でもヘビー級を倒せるパンチを持っていると言われているので。体重は94〜95kgなんですが体重のことは気になりません」と西島。
谷川EPからは「もしアーツに勝ったらWGP(ワールドグランプリ)にも出てもらいたい。外国人であればバンナ、レイ・セフォー、バダ・ハリ、ルスラン・カラエフ、日本人であれば武蔵や澤屋敷(純一)といった夢のカードはいくらでも出てきます。
K-1の日本人は前田慶次郎以外、結果が出ていませんが、西島選手はK-1にとって幻想が膨らむファイターだと思います」と期待の言葉もあったが、西島は「とりあえず今は次の試合のことだけを考えています。(K-1でもパンチで倒す自信はある?)K-1はボクシングと違って相手の懐も深いんで何とも言えないですけど…頑張ります」とだけコメント。
ボクシングからプロ格闘家に転向以降、未だに勝ち星がない西島だが、K-1という大舞台、そしてアーツという相手から勝利をもぎ取ることは出来るか?
FEG
「K-1 WORLD GP2009
IN TOKYO FINAL16 QUALIFYING GP」
2009年8月11日(火)東京・国立代々木競技場第二体育館
開場17:00 開始18:00
<追加対戦カード>
▼スーパーファイト K-1ルール 3分3R延長1R
西島洋介(AK/元ボクシングWBF世界クルーザー級王者)
VS
ピーター・アーツ(オランダ/チームアーツ)
▼世界最終予選GP 1回戦 3分3R延長1R
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/マイクスジム)
VS
ラマザン・ラマザノフ(ロシア/チーム・ミスター・パーフェクト)
▼世界最終予選GP 1回戦 3分3R延長1R
ダニエル・ギタ(ルーマニア)
VS
アレックス・ロバーツ(アメリカ/シュートボクシング/空柔拳会館)
▼世界最終予選GP 1回戦 3分3R延長1R
セルゲイ・ラシェンコ(ウクライナ/キャプテン)
VS
セバスチャン・チオバヌ(ルーマニア/ローカルコンバットチーム)
▼世界最終予選GP 1回戦 3分3R延長1R
リコ・ヴァーホーベン(オランダ/チーム・リコ)
VS
ブリース・ギドン(フランス/メジロジム/Le Banner X tream Team)
▼世界最終予選GP 準決勝
マヌーフ×ラマザノフの勝者
VS
ギタ×ロバーツの勝者
▼世界最終予選GP 準決勝
ラシェンコ×チオバヌの勝者
VS
ヴァーホーベン×ギドンの勝者
▼世界最終予選GP 決勝
<決定対戦カード>
▼スーパーファイト K-1ルール 3分3R延長1R
前田慶次郎(チームドラゴン/第2代K-1ヘビー級王者)
VS
ヤン・ソウクップ(チェコ/極真会館)
<出場予定選手>
渡辺理想(極真会館)
清水賢吾(極真会館)
土井一央
<チケット料金>※全席指定・税込み
SRS席22,000円 S席10,000円 A席5,000円
<チケット発売所>
※デジタル先行発売
K-1オフィシャルサイト http://www.k-1.co.jp
i-mode K-1オフィシャルサイト
Yahoo!ケータイ K-1オフィシャルサイト
EZ web K-1オフィシャルサイト
※一斉発売 7月18日(土)10:00〜
チケットぴあ=TEL:0570−02−9999
ローソンチケット=TEL:0570−084−003(Lコード:32250)
CNプレイガイド=TEL:0570−08−9999
キョードー東京=TEL:03−3498−9999
イープラス=http://eplus.jp
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可
<お問い合わせ>
チケットに関するお問い合わせ
キョードー東京=TEL:03−3498−9999
大会に関するお問い合わせ
FEG=TEL:03−3796−5060
FEG
「K-1 WORLD GP 2009 IN SEOUL
ASIA GP」
2009年8月2日(日)韓国・ソウル ジャンチュン体育館
開場15:00 開始16:00
<出場予定選手>
パク・ヨンス(韓国)
キム・ヨンヒュン(韓国)
KOICHI(バンゲリングベイ・スピリット/M-1ヘビー級王者)
佐藤 匠(極真会館)
シング・心・ジャディブ(インド/パワー・オブ・ドリーム/J-NETWORKヘビー級王者)
洪 太星(極真会館)
<チケット料金>※全席指定・税込み
自由席3,000ウォン
<チケット発売>
●韓国内販売
INTERPARK ticket http://ticket.interpark.com(ハングル語表記のみ)
●日本語対応販売
ネット販売のみ www.seoulnavi.com予定
<問い合わせ>
大会に関する問い合わせ
FEG=TEL:03−3219−8870
FEG KOREA Inc.=TEL:+82−2−547−7111
FEG
「K-1甲子園〜FINAL 16」
2009年8月10日(月)東京・国立代々木競技場第二体育館
開場15:00 開始16:00
<決定対戦カード>
▼K-1甲子園 70kg級日本一決定トーナメント決勝戦 2分1R
準決勝の勝者
VS
準決勝の勝者
▼K-1甲子園 70kg級日本一決定トーナメント準決勝 2分1R
松倉VS佐藤の勝者
VS
松花VS知名其の勝者
▼K-1甲子園 70kg級日本一決定トーナメント準決勝 2分1R
西澤VS上田の勝者
VS
仲村VS斉藤の勝者
▼K-1甲子園 70kg級日本一決定トーナメント1回戦 2分1R
松倉信太郎(慶応義塾高等学校/3年)
VS
佐藤太一(宮城県立村田高等学校/3年)
▼K-1甲子園 70kg級日本一決定トーナメント1回戦 2分1R
松花征也(愛知県立鳴海高等学校/1年)
VS
知名其(東京都立六郷工科高等学校/3年)
▼K-1甲子園 70kg級日本一決定トーナメント1回戦 2分1R
西澤クリストファー清(TOKYOスポーツハイスクール/3年)
VS
上田 龍(新潟県立東高等学校/2年)
▼K-1甲子園 70kg級日本一決定トーナメント1回戦 2分1R
仲村明弘(千葉県立市川工業高等学校/1年)
VS
斉藤光希(静岡県立浜北西高等学校/3年)
▼K-1甲子園 70kg級日本一決定トーナメント リザーブファイト 2分3R
YUUKI(東北工業大学高等学校/3年)
VS
岡田裕介(文星芸術大学付属高等学校/2年)
<K-1甲子園62kg級地区予選大会優勝選手>
園田顕悟(九州・沖縄地区優勝/宮崎県立門川高等学校/3年)
山口裕人(関西・中国・四国地区優勝/大阪府立平野高等学校/2年)
秋元晧貴(中部地区優勝/愛知県立三好高等学校/2年)
藤鬥嘩裟(関東地区Aブロック優勝/勇志国際高等学校/2年)
宮元啓介(関東地区Bブロック優勝/東野高等学校/2年)
増子航平(東北・北海道地区優勝/仙台商業高等学校/3年)
<チケット料金>
SRS席10,000円 A席5,000円 A席3,000円(自由席)
<チケット発売>
※デジタル先行発売
K-1オフィシャルサイト http://www.k-1.co.jp
i-mode K-1オフィシャルサイト
Yahoo!ケータイ K-1オフィシャルサイト
EZ web K-1オフィシャルサイト
※一斉発売 7月18日(土)10:00〜
チケットぴあ=TEL:0570−02−9999
ローソンチケット=TEL:0570−084−003(Lコード:32230)
CNプレイガイド=TEL:0570−08−9999
キョードー東京=TEL:03−3498−9999
イープラス=http://eplus.jp
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可
<お問い合わせ>
チケットに関するお問い合わせ
キョードー東京=TEL:03−3498−9999
大会に関するお問い合わせ
FEG=TEL:03−3796−5060
●K-1甲子園 高校生ボランティアスタッフ募集中
日程=8月9日(日)、8月10日(月) 国立代々木競技場第二体育館
内容=会場設営、場内整理、案内誘導、グッズ販売、受付業務など
応募資格=健康状態が優良な高校生(男女)。K-1甲子園の大会成功に向けて協力・努力してくれる人
応募締め切り=7月24日(金)
支給=スタッフTシャツ、スタッフパス、お弁当※報酬、交通費は支給なし
申し込み方法=K-1オフィシャルサイトにて
●K-1
WORLD GP2009日程
・8月2日(日)韓国・ソウル ジャンチュン体育館
「K-1 WORLD GP 2009 IN SEOUL ASIA
GP」
・8月11日(火)東京・国立代々木競技場第二体育館
「K-1 WORLD GP 2009 IN TOKYO FINAL
16 QUALIFYING GP」
・9月26日(土)韓国・ソウル オリンピック体操競技場)
「K-1 WORLD GP FINAL 16」
・12月5日(土)神奈川・横浜アリーナ
「K-1 WORLD GP FINAL」
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