3月19日(金)東京・千歳烏山にあるロータスパラエストラ世田谷にて、宇野薫(フリー)が公開練習を行った。宇野は、3月31日(水・現地時間)アメリカ・ノースカロライナ州シャーロット
ボージャングルス・コロシアムで開催されるZUFFA『UFC FIGHT NIGHT FLORIAN VS
GOMI』でグレイソン・チバウ(アメリカ)と対戦する。
試合まで残り2週間を切ったこの日、宇野は光岡映二(フリー)と2分1Rのスパーリングを開始。グラップリング中心の展開となり、宇野は終始アグレッシブに動き続け万全の調整具合をアピールした。
宇野は2001年〜2003年までUFCに定期参戦。その後、HERO’S、DREAMと日本のリングで激戦を繰り広げ、昨年6月からUFCに再度戦線復帰を果たした。しかし、2戦こなすも1敗1分けと結果が残されていないために、今回は生き残りをかけた3戦目となる。
「勝ちたいという意識に固執せず、試合ではやるべきことをやろうと思っています」とリラックスした表情で答える宇野。「UFCに上がると決まってから継続的にやってきたことを試合では出そうと思います。今はUFCで結果が出せていないので、1つずつ勝たないといけないポジションにいると思います。自分が納得する試合をしたいですね」
現在はフリーの立場ということもあり、ロータスパラエストラ世田谷や秋山成勲のクラウド秋山道場といった色んなジムで出稽古する日々を送っている宇野。練習内容については「UFCは金網での闘いということでリングとは違う展開にはなります。自分のスタイルを1度分解して見直しています。いいものは精度を上げるようにしています」と充実した練習が送れているようだ。
また、1年前からフィジカルトレーナーを変えたことで、徐々に成果も感じているという。「僕はもうすぐ35歳で、力は落ちる一方かなと思っていたけど、重たいものをあげるパワーも付いています。僕は“総合のレジェンド”と言われてますが、何か過去の人みたいで嫌ですね(苦笑)。現在進行形だし、まだ力が伸びているのを感じています」
対戦相手のチバウについては、「光岡さんが(チバウと)対戦(2003年7月のDEEP)したときに、光岡さんのセコンドについていたのですが、(光岡が)バンバン投げられていて『力があるな』と観ていました。最近の映像を見たのですが、タックルでは100%といっていいほど、対戦相手はテイクダウンされています。UFCでは何でも出来ないと勝てない舞台なので、タックルに突出しているだけでなく打撃にも注意しようと思っています」と警戒心を強める。
「勝つ自信はある?」との問いには、「どうでしょうね。あと2週間なので、そういった自信を持って試合を臨めるように、それだけの練習をしていきたいと思います。これから自信の度合いを高めていきます」。
今大会には、同じライト級の五味隆典(久我山ラスカル)がメインに出場。「最近は五味さんと接点はないですけど、日本人のいいところが見せられる試合をやりたいですね」とコメント。お互いに勝っていけば、UFCでは初となる日本人対決が期待されるが、「今は結果を出さないといけない時期なので考えられません。同じ階級で出ているので、いい刺激がし合えればいいと思います」とした。
ZUFFA
「UFC FIGHT NIGHT FLORIAN VS GOMI」
2010年3月31日(水・現地時間)アメリカ・ノースカロライナ州シャーロット ボージャングルス・コロシアム
<全対戦カード>
▼メインイベント(第10試合)
五味隆典(久我山ラスカル)
VS
ケニー・フロリアン(アメリカ/チーム・シットヨートング)
▼セミファイナル(第9試合)
ロイ・ネルソン(アメリカ)
VS
ステファン・シュトゥルーフ(オランダ)
▼第8試合
ネイト・クォーリー(アメリカ)
VS
ホルヘ・リベラ(アメリカ)
▼第7試合
ロス・ピアソン(イギリス)
VS
デニス・シバー(ロシア)
▼第6試合
アンドレ・ウィナー(イギリス)
VS
ハファエロ・オリベイラ(ブラジル)
▼第5試合
ジェイコブ・ボルクマン(アメリカ)
VS
ロニーズ・トーレス
▼第4試合
宇野 薫(フリー)
VS
グレイソン・チバウ(アメリカ)
▼第3試合
岡見勇信(和術慧舟會総本部)
VS
ルシオ・リナレス(ブラジル)
▼第2試合
ジェラルド・ハリス(アメリカ)
VS
マリオ・ミランダ
▼第1試合
チャーリー・ブレネマン
VS
ジェイソン・ハイ(アメリカ)
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