4月3日(土)神奈川・横浜アリーナで開催された『K-1 WORLD GP 2010 IN YOKOHAMA』にて、武蔵が引退セレモニーを行った。
昨年9月、韓国ソウルでのバンナ戦を最後に引退を表明した武蔵が、思い出の地・横浜アリーナで引退試合を行なわず、セレモニーのみの引退式で15年戦ったリングを去る。
スーツ姿で花道を歩き、リングに上がった武蔵。最初に藤原紀香さんから花束を贈られると、続けてK-1ジャパン勢の藤本が花束贈呈。そして最後の試合相手となったバンナがマットに手をついて礼。花束を渡すとバンナが涙を流した。さらに実弟TOMOらチーム武蔵のメンバー、スポンサー、そして両親がリング上で花束贈呈。最後は、石井和義館長から金色のグローブが贈呈された。
リング上でマイクを取った武蔵は「ご来場いただき、まことにありがとうございます。僕のためにこのような時間を割いていただき、本当にありがとうございます。思えば95年にこの横浜アリーナでデビューして、15年戦ってきました。自分にとっては長いようであっという間の15年でした。
(涙声で)デビュー当時は83kgしかなく、なかなか勝てずにみなさんの期待を裏切り、何度も逃げ出そう、辞めようと思ったりしました。それでもチームのみんなに支えられて、ファンの皆さんの応援に励まされ何とか踏ん張ることが出来ました。本当にありがとうございます。
僕は決して強い人間ではありません。試合でも怖くて(リングに)上がるのが本当に怖くて、周りの人間に『オレ、大丈夫かな?』といつも確認していました。そうしないとリングに上がれなかったんです。それでも15年間やってきて、自分自身、気持ち的に強くなれたと思います。それもこのK-1のおかげです。ありがとうございました。
僕は今日を最後にリングを降りますけど、今日戦う選手たちが凄い試合を見せてくれていて、新しい選手が活躍し、新しいK-1を作っていくことを、僕も見守っていきたいと思います。これからもK-1をよろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました」と言葉を詰まらせながら、最後の挨拶。引退の10カウントゴングをリング上で聞いた。
●2010年K-1ワールドGPスケジュール
4月10日 リトアニア・ヴィリニュス「ヨーロッパ予選」
4月17日 アゼルバイジャン・バク「ヨーロッパ予選」
5月21日 ルーマニア「東ヨーロッパGP」※ヨーロッパ予選の各大会上位2名+推薦選手2名
6月5日 ドイツ・ドルトムント「西ヨーロッパGP」
6〜8月 オーストラリアでオセアニアGP、中国でアジアGP
※8月に世界最終予選をヨーロッパか日本で開催
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