3月6日(土)都内ホテルにて記者会見が行われ、4月3日(土)神奈川・横浜アリーナにて開催されるFEG『K-1 WORLD GP 2010 IN YOKOHAMA』の追加対戦カードが発表された。今回発表されたのは以下の4試合。
▼K-1スーパーヘビー級タイトルマッチ 3分3R延長2R
セーム・シュルト(オランダ/正道会館/王者)
VS
エロール・ジマーマン(キュラソー島/ゴールデングローリージム/挑戦者)
▼K-1ルール 3分3R延長2R
バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム/K-1 WORLD GP 2009準優勝)
VS
アレクセイ・イグナショフ(ベラルーシ/フリー/K-1 WORLD GP 2003 in Paris優勝)
▼K-1ルール 3分3R延長2R
アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデングローリージム)
VS
ジャバット・ポトラック(ボスニア・ヘルツェゴビナ/チーム ポトラック/K-1ファイティングネットワーク・プラハ大会2007優勝)
▼K-1ルール 3分3R延長2R
ジェロム・レ・バンナ(フランス/Le Banner X treem Team/K-1 WORLD GP 2002準優勝)
VS
ルスラン・カラエフ(ロシア/フリー/K-1 ASIA GP2008優勝)
今回のカード決定について、谷川貞治K-1イベントプロデューサー(以下EP)より次のように説明がされた。
「ワールドGPで4度チャンピオンになり、スーパーヘビー級王座も防衛しているシュルトはバダ、バンナ、ボンヤスキーらと対戦していて相手がいない状態です。アーツも100Kg以下に減量するということで相手を探すのに苦労しました。ファンの一番多かった声はアリスターでしたが、打倒ヒョードルに挑戦したいと今年はMMA(ミックスド・マーシャル・アーツ=総合格闘技)中心の気持ちで臨みたいとのことで、ヒョードルに勝ったらシュルトとスーパーヘビー級のタイトルマッチをやってもいいと拒否されてしまいました。
バダでいいかなとも思ったんですが、(昨年のワールドGP決勝戦で)やったばかりなので、12月5日に“俺ならシュルトを倒せる”と豪語した同門(シュルトもゴールデングローリーがマネージメントしている)のジマーマンに挑戦してもらうことにしました。
ワールドGPではボンヤスキーに敗れましたが、一発のミス、パンチでダウンしましたがそれまでは押していました。調子も良かったし、関係者の間では決勝まで行くと言われていました。バダに次ぐ実力者です。シュルトとは練習場所も変えて、トレーナーやコーチも違う。ゴールデングローリーは同門でも容赦なく闘うとのことでこのカードを決定しました。
バダ・ハリの相手はファンからボンヤスキーかバンナがいいとの声が多かったんですが、調整した結果、出来なかったので久しぶりの登場となるアレクセイ・イグナショフに決定しました。イグナショフは一時K-1で低迷を続け、もう出さないと干したんですが、最近はヨーロッパでいい試合をしていて昨年10月にはシュルトと判定までいっています。彼はまだ若いし、背が高くてテクニックもあるし、欠点が少ない。復活を懸けてバダVSイグナショフを組みました。
アリスターの相手には若手の強豪を出します。今回はポトラックにチャンスを与えたい。K-1ファンの中ではまだ見ぬ強豪を出してくれとの声が多く、ポトラックはメルヴィン・マヌーフをKO、ダニエル・ギタにはダウンを奪って勝っています。先月ギタと再戦して僅差の判定で負けたんですが、ギタがその時に怪我をして今回出られなくなりました。ポトラックはパンチ系の選手で顔もいいし、ガンガン行くタイプです。コアなファンからもぜひ出してくれとの声も多く、アリスターと対戦してもらいます。
ルスランは昨年のワールドGPでバダにあえなく負けてしまいましたが、最近ジェロムの相手がイージーじゃないかと言われており、若手のガンガン行く選手に決定しました」
その他の出場選手候補として、谷川EPはグーカン・サキ、タイロン・スポーン、ネイサン・コーベットの名を挙げ、「若手のいい選手をどんどん出したい」とアンダーソン”ブラドック”シウバ(カラケスにTKO勝ち、ステファン・レコにKO勝ち)へスディ・カラケス(昨年3月に横浜でシュルトと対戦し、善戦して判定まで粘った。その後はルスラン・カラエフやポール・スロウィンスキーらに5連勝)らを「今後K-1ではガンガン出して行きたい。K-1はもうすぐ20年になるので、世代交代として新たな気持ちでK-1ブームを起こしていきたい」と語った。
シュルトとジマーマンの同門対決に関しては、「マネージャーのバス・ブーンも“シュルトの相手がいないので同門と闘うことになる”と言っていましたし、ジマーマンもOKして同門対決も全然問題ありません。シュルトはゴールデングローリーでも全然別なグループで練習しています。ジマーマンはチャンスだと思いますね」と説明。
日本での試合は2005年9月23日以来となるイグナショフに関しては、次のようなエピソードを明かす。
「バダ戦をオファーしたらちょっと抵抗しました。ずっと干されていましたから、日本にわざわざ自費で来て“一からやり直したい”と出場を直訴しに来たこともあります。背広を着て赤いネクタイをしていました(笑)。信用できないので“実績を積んで来い”と言いました。2年くらい前かな。イグナショフはアル中だったので、酒を呑んで体たらくな生活をしていたからビシッとしないと出さないと言いました。K-1で負けている頃は練習していなかったですよ。中邑真輔とやっていた頃です(総合ルール=2004年5月22日)。酒が好きで変わった人なので、ベラルーシを飛び出してニュージーランドで生活していたり。
日本のK-1で試合をするのは久しぶりなので、相手がバダだから負けたらまた干されるんじゃないかと。1回他の選手とやらせて欲しい、1回目でバダは抵抗があると言っていたんですが、これしか選択肢はないし、甘い状況ではないのでバダとどこまで出来るのか見たいと言ったら“分かった”とOKしました。
アーツがバンバン頑張っている中で、イグナショフが時代を継ぐぐらいに言われていた時代がありました。アーツの下にミルコ、レミー、シュルトらとイグナショフがいて、2000年代に活躍しないといけない選手だったのに自分でチャンスを逃してしまった。地力はレミーくらいのものは持っているので、全盛期のイグナショフならバダも苦戦すると思います」
今年はMMA中心で行きたいというアリスターにとって、今回が今年最後のK-1出場になるのかとの問いには、「ヒョードルとの試合はなかなか組めないでしょう。5月のストライクフォース出場が決まっているようですが、ヒョードルは連戦するタイプではないし。今年もワールドGPに出るかどうかはヒョードル次第ですね。その試合は見たいので心から応援しています。だからMMAの方に専念するかどうかはまだ分かりません。アリスターはK-1にとってどこまでも行っても外敵ですね。K-1の一員ではない。K-1ファイターをぶっ倒してファイトマネーを稼いで、MMAで実績を積みたいという人なので。今でもアリスターは3月22日のDREAMにも出してくれと言っています」と答えた。
また、今年のワールドGPスケジュールが以下のように発表された。
3月28日 ポーランド・ワルシャワ「ヨーロッパ予選」
4月10日 リトアニア・ヴィリニュス「ヨーロッパ予選」
4月17日 アゼルバイジャン・バク「ヨーロッパ予選」
5月21日 ルーマニア「東ヨーロッパGP」※ヨーロッパ予選の各大会上位2名+推薦選手2名
6月5日 ドイツ・ドルトムント「西ヨーロッパGP」
6〜8月 オーストラリアでオセアニアGP、中国でアジアGP
※8月に世界最終予選をヨーロッパか日本で開催
FEG
「K-1 WORLD GP 2010 IN YOKOHAMA」
2010年4月3日(土)神奈川・横浜アリーナ
開場16:00(予定) 開始17:00(予定)
<追加対戦カード>
▼K-1スーパーヘビー級タイトルマッチ 3分3R延長2R
セーム・シュルト(オランダ/正道会館/王者)
VS
エロール・ジマーマン(キュラソー島/ゴールデングローリージム/挑戦者)
▼K-1ルール 3分3R延長2R
バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム/K-1 WORLD GP 2009準優勝)
VS
アレクセイ・イグナショフ(ベラルーシ/フリー/K-1 WORLD GP 2003 in Paris優勝)
▼K-1ルール 3分3R延長2R
アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデングローリージム)
VS
ジャバット・ポトラック(ボスニア・ヘルツェゴビナ/チーム ポトラック/K-1ファイティングネットワーク・プラハ大会2007優勝)
▼K-1ルール 3分3R延長2R
ジェロム・レ・バンナ(フランス/Le Banner X treem Team/K-1 WORLD GP 2002準優勝)
VS
ルスラン・カラエフ(ロシア/フリー/K-1 ASIA GP2008優勝)
<決定対戦カード>
▼K-1ヘビー級タイトルマッチ 3分3R延長2R
京太郎(チームドラゴン/王者)
VS
ピーター・アーツ(オランダ/チーム・アーツ/挑戦者)
<出場予定選手>
レミー・ボンヤスキー(オランダ/チーム・ボンヤスキー)
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/マイクス・ジム)
<チケット料金>
SRS席25,000円 RS席15,000円 S席10,000円 A席5,000円
<チケット発売場所>
■デジタル先行発売
K-1オフィシャルサイト=http://www.k-1.co.jp
i-mode K-1オフィシャルサイト
Yahoo!ケータイ K-1オフィシャルサイト
EZ web K-1オフィシャルサイト
■一斉発売 2月28日(日)10:00〜
チケットぴあ=TEL:0570-02-9999
ローソンチケット=TEL:0570-084-003(Lコード33300)
CNプレイガイド=TEL:0570-08-9999
キョードー東京=TEL:03-3498-9999
イープラス=http://eplus.jp
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可
<チケットに関するお問い合わせ>
キョードー東京=TEL:03-3498-9999
<大会に関するお問い合わせ>
FEG=TEL:03-3796-5060
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