▲公開練習の一環として永田は2分間、サッカーボールを蹴り続けた
12月1日(水)東京・調布にあるレッスルウィンにて永田克彦(新日本プロレス NEW JAPAN FACTORY)が公開練習を行った。永田は12月5日(日)東京・ディファ有明で開催されるパンクラス『PANCRASE 2010 PASSION TOUR』で大石幸史(パンクラスism)と対戦する。
プロ4年目で初めてパンクラスのリングに上がることになる永田。公開練習は「パートナーの都合がつかなくて、また試合前なのでパートナーと組んでやるというものではなく、自分のコンディションを見せたい」という永田の希望もあり、永田1人で2分3R、シャドーボクシングやサンドバック打ちを見せるという内容となった。
永田は最初のラウンドでタックルを交えた打撃のシャドーボクシングを見せ、続くラウンドではマットに寝かせたサンドバックに思い切りパンチを打ち込んでいく。マウントポジション、サイドポジション、イノキ・アリ状態と様々なポジションからパンチを落とす永田。パンチだけでなくプロレス技のストンピングまで繰り出し、「ドスン!ドスン!」と快音を響かせ、サンドバックを踏みつけた。
さらに永田は最終ラウンドに入ると、ジムの壁にマットを並べ、バックの中からサッカボールを取り出す。そしておもむろにリフティングやドリブルを始め、ジムの壁に向かってシュート! ドリブル、リフティング、シュートを黙々と繰り返し、2分間全てをサッカーの練習に費やして公開練習を終えた。
サンドバックへのストンピング、そしてサッカーボールを蹴るという行為は、格闘技と関係ないように思えるものだが、実はこれはパンクラスでの試合を想定した練習。パンクラスではグラウンド状態での顔面への踏みつけ、そしてサッカーボールキックが認められているからだ。永田はこの練習の意図をこう説明する。
「パンクラスでは踏みつけとサッカボールキックが認められているので、サッカーボールを蹴って練習しています。自分は不器用なんで上手くないですけど、公園にサッカーボールを持っていって子供たちと遊んだり、少しでも上手くなるように練習しています。踏みつけもただ踏みつけるだけではなく、プロレス技のストンピングを練習でやっています。
その攻撃が当たる、当たらないは別にして、サッカーボールキックや踏みつけがあるだけで、相手は威圧感を感じると思います。もちろん僕のディフェンスも大事ですけどね。僕がテイクダウンを奪えば(サッカーボールキックや踏みつけは)有効になるでしょう。ルールで認められているものはチャンスがあれば試合で使いたいですね」
さらに永田は今回の試合に向けて、元ボクシングWBC世界フライ級王者・内藤大助のトレーナーとしても知られる野木丈司氏とのトレーニングを再開し、「今回はボクシングのスパーリングを増やしました。
自分の持ち味の組みを活かすためにはボクシングの技術がないといけないと思ったからです。実は1年ほど前から野木さんには練習を見てもらうようになって、10月から週1回、野木さんがいる白井・具志堅ジムに通わせてもらっているんですよ。そこで色々な人たちとスパーリングさせてもらっています。野木さんには理論づけて指導させてもらっていて、もともと僕のパンチが下手くそすぎるんですが、自分のパンチが上達している実感はあります」とボクシング技術の向上に手応えを感じている。
パンクラス初参戦の心境を「パンクラスは学生時代から見ていた団体で、当時、総合格闘技をやっている数少ない団体の一つとして見ていました。色々な試合や場面が記憶に残っていて、獣神サンダーライガーさんと鈴木みのるさんの試合はすごく印象に残っています。自分がそういう団体に出ることになるのは不思議な気もしますね」と話す永田。
対戦相手の大石のことを「メジャーな団体には出ていないけど穴がない選手だと思います」と攻略が難しい選手だと分析しつつ「だから作戦どうこうではなくて自分の持ち味であるフィジカルや圧力で正面からぶつかって押し切る。そういう試合をしたいですね」と真っ向勝負での勝利を予告する。
また大石がパンクラスのライト級1位でもあり、この試合に勝てば一気にタイトル戦も見えてくるのだが、「先のことは試合が終わってから考えればいいと思います。今は大石戦にだけ集中しています」とあくまで大石戦に全てを集中させている永田。
「今まで自分よりも倍くらいキャリアがある選手とばかり試合をしてきて、あまり結果は出てないですけど、これからが勝負です(※永田の通算成績は6勝7敗1分)。レスリングの頃から自分は遅咲きの選手だったので、じっくりと頑張ってやっていけば、壁をぶち破ることも出来るかなと思っています」と今後の巻き返しを誓った。
パンクラス
「PANCRASE 2010 PASSION TOUR」
2010年12月5日(日)東京・ディファ有明
開場14:30 開始16:30
※パンクラスゲートは15:00〜
<全対戦カード>
▽本戦第二部
▼メインイベント(第9試合) ライトヘビー級 キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
川村 亮(パンクラスism/王者)
VS
桜木裕司(掣圏会館/挑戦者・同級1位)
▼セミファイナル(第8試合) ミドル級 キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
近藤有己(パンクラスism/王者)
VS
藤井陸平(和術慧舟會RJW/挑戦者・同級5位)
▼第7試合 フライ級 キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
清水清隆(SKアブソリュート/王者)
VS
砂辺光久(TEAM reversaL/同級1位/挑戦者)
▼第6試合 フェザー級 5分3R
鹿又智成(パラエストラ八王子/同級1位)
VS
アライケンジ(パンクラスism/フェザー級2位)
▼第5試合 ウェルター級 2010鳥生三番勝負第三弾 5分3R
KEI山宮(GRABAKA/同級1位)
VS
鳥生将大(パンクラスism/同級7位)
▼第4試合 ライト級 5分2R
大石幸史(パンクラスism/同級1位)
VS
永田克彦(新日本プロレス NEW JAPAN FACTORY)※初参戦
▼第3試合 アテナルール 52kg契約 5分2R
WINDY智美(パンクラスism)
VS
ベティコ(和術慧舟會 RJW) ※初参戦、内藤晶子から改名
▼第2試合 ウェルター級 5分2R
梁 正基(STAND/同級6位)
VS
渡辺大介(パンクラスism)
▼第1試合 ウェルター級 5分3R
佐藤豪則(Laughter7/同級2位)
VS
鈴木槙吾(ALLIANCE/同級4位)
▽本戦第一部
▼第7試合 ライトヘビー級 5分2R
福田雄平(HIDE’S KICK)
VS
増田裕介(AACC)※本戦初出場
▼第6試合 ウェルター級 5分2R
草・MAX(TEAM TACKLER)
VS
西坂タツヒコ(ノヴァ・ウニオン・ジャパン)※初参戦
▼第5試合 ライト級 5分2R
高橋克典(GRABAKAジム/2010年NBTライト級準優勝)
VS
徳留一樹(パラエストラ八王子)
▼第4試合 ライト級 5分2R
太田純一(GOKITA)
VS
小野明洋(チームタイゴン)
▼第3試合 ライト級 5分2R
冨樫良介(ALLIANCE)
VS
竹川光一郎(和術慧舟會トイカツ道場)※本戦初出場
▼第2試合 フェザー級 5分2R
川那子祐輔(秋本道場jungle junction)
VS
斎藤正臣(高田道場)
▼第1試合 フェザー級 5分2R
伊藤尚司(CORE)
VS
中村謙作(吉田道場)
▼パンクラスゲート第4試合 ライト級プロ昇格トーナメント決勝戦(70.3kg以下) 5分1R延長3分
JON SHORES(ロデオスタイル)
VS
佐々木 渉(Laughter7)
▼パンクラスゲート第3試合 フェザー級プロ昇格トーナメント決勝(65.8kg以下) 5分1R延長3分
青山祐大(ALLIANCE)
VS
藤井伸樹(Laughter7)
▼パンクラスゲート第2試合 バンタム級プロ昇格トーナメント決勝戦(61.2kg以下) 5分1R延長3分
林 紘之(和術慧舟會H・T・W)
VS
窪田泰斗(KIBAマーシャルアーツクラブ)
▼パンクラスゲート第1試合 フライ級(56.7kg以下) 5分2R
島袋 力(CORE)
VS
木内崇雅(和術慧舟會駿河道場)
<チケット料金>
SS席10,000円(残少) A席8,000円 B席6,000円 C席5,000円(残少)
※当日券は一律500円増し。
<チケット販売所>
パンクラスストア=http://www.pancrase-store.com
パンクラス=TEL:03-5628-1984
チケットぴあ=TEL:0570−02−9999(Pコード:594−040)
ローソンチケット=TEL:0570−000−777(Lコード:33255)
イープラス=http://eplus.jp/battle/
後楽園ホール=TEL:03−5800−9999
書泉ブックマート=TEL:03−3294−0011
レッスル池袋=TEL:03−3989−0056
ビデオショップチャンピオン=TEL:03−3221−6237
フィットネスショップ水道橋=TEL:03−3265−4646
チケット&トラベルT−1=TEL:03−5275−2778 http://www.t-1.jp/
格闘技・プロレス図書館 闘道館=TEL:03−3512−2080
バトルロイヤル=TEL:03−3556−3223
<お問い合わせ>
パンクラス=TEL:03-5628-1984
●パンクラス2010年度興行日程
12月19日(日)大阪・アゼリア大正の詳細はこちら
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