リングス
「THE OUTSIDER 第11戦」
2010年4月3日(土) 東京・ディファ有明
開場15:00 開始16:00
▼メインイベント(第24試合) 60-65kgトーナメントマッチ2回戦 3分2R
“寝ても立ってもフルボッコ 取手の拳帝”
○幕 大輔
判定2−1
“沖縄から本土初上陸 猛毒ゴーヤファイター”
●宮良好明
※幕がトーナメント準決勝に進出
1R、跳び蹴りの奇襲攻撃を繰り出す幕に対し、宮良はパンチ連打。これで膝をつく幕の顔面に宮良がサッカーボールキック。テイクダウンした幕は突き上げの蹴りももらう。それでもガッチリ押さえ込んだ幕はアナコンダチョーク。これを耐えた宮良はガードポジションに戻す。
再びサイドをとった幕はボディにヒザを落としながらマウントへ。立ち上がった宮良にフロントチョークも決める。これが決まらないとみるや下から三角絞め。スタンドで左フックを二連打の幕。テイクダウンした幕が上を取り、残り10秒のところでアキレス腱固めへ。ここでゴング。
2R、右ストレートを振る宮良。幕はタックルを決めるもロープ際のためにブレイク。ようやくテイクダウンした幕はサイドポジションへ。上からフロントチョーク。ガードポジションに戻す宮良。ここでブレイク。
打撃戦を仕掛ける宮良に対し、幕はグラウンドに持ち込みパウンド。残り30秒となり、幕は上四方固め。宮良が上を取り返したところでゴング。幕が接戦を制した。「すみません。宮良選手は凄く強くて途中心が折れそうだったんですけど、優勝しなければいけなく心が折れませんでした。絶対に優勝するので応援よろしくお願いします」(幕)。
▼セミファイナル(第23試合) 60-65kgトーナメントマッチ2回戦
“九州 蹴り技の貴公子”
○和田周作
TKO 2R1分53秒 ※レフェリーストップ
“横浜義道会初代総長 濱の狂犬”
●黒石高大
※和田がトーナメント準決勝に進出
1R、左ロー、前蹴り、上段後ろ回しと空手仕込みの蹴り技を出す和田。黒石はパンチを交ぜながらテイクダウンに成功した。そしてマウントポジションを奪うと、強烈なパウンド。和田はTKシザースでサイドポジションまで戻す。
黒田はそのままガッチリ押さえ込んだが和田は逃げる。スタンドに戻り、黒石は右ハイ。和田の蹴りをかいくぐり、黒石がタックルしテイクダウン。押さえ込んではマウントへ。残り時間僅かとなり、黒石が三角を狙ったが返されてしまった。
2R、華麗な蹴りを見舞う和田。黒石は下がりながらも蹴りを見舞う。黒石がテイクダインしたものの、和田は下から腕十字へ。両者は立つと、和田は黒石のパンチを冷静に見切る。前蹴りで突き飛ばされた黒石。
和田がパウンドを出すと、黒石は必死に足で突き放す抵抗。最後に和田がマウントポジションを取りパウンドを落とすと、レフェリーがストップした。「アウトサイダーの顔といわれる黒石選手に勝てて嬉しいです。僕は華がないので黒石選手がうらやましいです。次の試合に沖縄の親分がくるんので決勝戦で当たりたいです」(和田)。
▼第22試合 60-65kgトーナメントマッチ2回戦
“沼津の一撃空手王”
○渡辺竜也
KO 1R58秒
“天下一武闘会の新星”
●松岡洋平
※渡辺がトーナメント準決勝に進出
1R、前蹴りの渡辺に対し、松岡はパンチで突っ込む。そしてグラウンドになると、松岡がパウンドを落とす。渡辺が突っ込んだところ、松岡がフロントチョークへ。いったん離れた松岡は打撃勝負に出た。
お互いに激しく殴り合う中、渡辺が右ストレートでダウンを奪いKO勝ち。「大事な友達が応援にきてくれて、ここは一発優勝したいと思います」と優勝宣言のアピール。
▼第21試合 60-65kgトーナメントマッチ2回戦
“リアル刃牙”
○渋谷莉孔
KO 2R1分26秒
“昭和の極悪クリミナルレコーダー”
●茂木浩明
※渋谷がトーナメント準決勝に進出
1R、右ローの渋谷。左ミドルを出すと、茂木は組み付いて首投げでテイクダウン。流れるような動きで押さえつけ、渋谷はもがくも押さえ込まれる。足をキャッチした茂木は強引にボストンクラブのような裏アキレス腱固めを極めたが、渋谷は耐える。
茂木はレスリング仕込みの安定したバランスで渋谷をグラウンドでコントロール。終了間際に立ち上がった渋谷が打撃を出したところでゴング。
2R、相手がタックルで来るために打撃が出せない渋谷。
隙をついた茂木はテイクダウンし、サイドにつく。膠着しブレイク。渋谷がパンチ、ミドルでいきなりラッシュを仕掛ける。
ここで右ハイをクリーンヒットさせた渋谷は、パンチをまとめる。すると茂木は後ろを向いて逃げた。ここでレフェリーがストップ。逆転勝利の渋谷は「しゃべることないけど、黒石くんと決勝やらないと意味ないんで、勝ってください。(アピールを受けて)友田(隆志)くんも今度やりましょう」とアピールした。
▼第20試合 シングルマッチ 体重Limit80kg
“元・南関東RSC連合 小田急ルート総長”
○山田史博
一本 1R1分33秒 ※腕ひしぎ十字固め
“栃木真岡 夜の代表取締役”
●松本峰周
クランチからアウトサイダーを主戦場にすることを決意した山田は、第6戦以来の参戦。対する松本は、65−70kgトーナメント覇者・吉永と共に練習に励む。
1R、殴りかかろうとした松本をテイクダウンした山田。マウントを取ったが、松本はリバーしパウンドで反撃。これがロープ際だったためにブレイク。右ローをキャッチした山田は寝技にいき、パウンドを落としながらバックマウントへ。
腕十字を決め、あっさりと一本勝ちした。「お久しぶりです。ぶっちゃけると全然喜んじゃいけない相手だし、僕には先があるんです。みなさん応援よろしくお願いします。トーナメントは僕が取るんで、それまで支えてください。よろしくお願いします」と6月開催予定の70−75kgトーナメントに向け、アピールした。
▼第19試合 シングルマッチ 体重Limit80kg
“法曹界の最強戦士 人権派 柔術弁護士”
○堀 鉄平
判定3−0
“国士舘のリアルジャイアン”
●剛田 武
本業が弁護士の堀は、六本木でスポーツバーも経営中。自身が掲げる“不良更生の道”を切り開くべく、出場年齢リミットの35歳まで継続参戦する。対する剛田は豪腕で勝利をもぎ取ってきた。
1R、低く構える堀。すぐに突っ込んだ堀は組み付いたが、剛田はうまく切る。ようやくテイクダウンした堀はマウントポジションへ。ロープ際だったためにスタンドから再開。再びタックルの堀に対し、剛田はアッパーを入れるがすぐにテイクダウンされる。立ち上がった剛田のバックについた堀はスリーパーを極めたまま。寝かすことに成功したが、ここでゴング。
2R、ショートパンチを当てにいく剛田に対し、堀はタックル。しかし上になったのは剛田。ガードポジションの堀に鉄槌。下の堀はじっくりと三角絞めの体勢へ。剛田は体重をかけ潰しにかかる。そしてパウンド。下の堀はしがみつくのに精一杯。
堀はタックルを出すもスタミナ切れ。剛田が投げ飛ばしたところでゴング。序盤のリードで堀が勝利した。「相手の剛田選手は重くて力が強く、怖かったんです。でも何とか勝つことができました。4月に六本木に格闘技の道場を出そうと思っています。不良を更生させてアウトサイダーに出そうと思うのでよろしくお願いします」と宣伝していた。
▼第18試合 シングルマッチ 体重Limit72kg
“リアルサバイバー”
○蛯沢康仁
TKO 1R3分 ※レフェリーストップ
“ヒューマン・スイーパー”
●YUYA
会社の先輩である松元仁志(第9戦に出場)が出場したことで自身も参戦を決意したYUYA。対する蛯沢は俳優であり、TBS「SURVIVOR
3rdシリーズ」で優勝経験を持つ。
1R、左ハイのYUYAはパンチにつなぐ。大振りのフックからタタルに行くも蛯沢は冷静にかわす。YUYAはロー、パンチから組み付いてコーナーに押し込むもブレイク。右ストレート、アッパーの蛯沢。
これでひるんだYUYAは下がり気味。タックルを仕掛けるもキレはない。グラウンドで下になったYUYAは腕十字を狙ったが、蛯沢が上から強烈なパウンド。
打たれっぱなしのYUYAを見たレフェリーがストップした。勝利した蛯沢は「押忍! 始めまして。アウトアイダーのエビちゃんです。いっぱい言いたいことがあるんですけど、新極真、塚本道場の皆さん、ありがとうございました。一生懸命生きたいと思い、このリングに上がりました。あと10カ月でリミットですが、いっぱい稽古してまた戻ってきたいと思います」とアウトサイダー連続参戦をアピールした。
★第17試合から第1試合まではこちら
<各賞受賞者>
ベストストライキングテクニック賞:渋谷莉孔
ベストグラウンドテクニック賞:庵野隆馬
根性賞:花道、島根豊
マルガメ製麺所ファイティングスピリット賞:黒石高大
ソウルジャパン賞:渋谷莉孔
サイゾー賞:齊藤龍正
ナックルズ賞:幕大輔
モッツ出版高須賞:山田史博
FACE賞:宮良好明
ベストバウト賞:第3試合 渡辺竜也VS秋山翼
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