ZUFFA
「UFC132 CRUZ VS. FABER」
2011年7月2日(土・現地時間)アメリカ・ラスベガスMGMグランドガーデンアリーナ
<主な試合結果>
▼メインイベント 世界バンタム級タイトルマッチ 5分5R
○ドミニク・クルーズ(アメリカ/王者)
判定3−0 ※50−45、49−46、48−47
●ユライア・フェイバー(アメリカ/元WEC世界フェザー級王者/挑戦者)
※クルーズが3度目の防衛に成功。
UFCバンタム級王者クルーズが3度目の防衛戦でユライアと対戦。両者は2007年に対戦しており、この時はユライアがフロントチョークで一本勝ちを収めている。
1R、軽快なステップから構えをオーソドックスとサウスポーにスイッチするクルーズ。ユライアはクルーズのパンチに合わせて組み付いてテイクダウンを狙うが、クルーズはそれを許さない。右ストレートから左ミドルを蹴るクルーズ。細かくパンチを出し、そこから右ローにつなげる。
しかしクルーズの左のヒザ蹴りにユライアも右フックで飛び込み、クルーズに尻餅をつかせる! すぐに立ち上がったクルーズはスイッチを繰り返しながら前に出て右フック。ユライアもパンチのプレッシャーをかけてクルーズに組み付くが、クルーズは倒れない。
ユライアはクルーズのジャブに右フックをかぶせて左アッパー。クルーズは距離が詰まるとクリンチアッパー。ユライアもヒザ蹴りを返す。クルーズが飛びヒザ蹴り、ユライアの蹴り足を取ってテイクダウンを狙うが、逆にユライアがクルーズを投げたところでラウンド終了。
2R、スイッチを繰り返して前に出るクルーズにユライアは右フックを狙う。ジャブを突いて、ワンツーを打つクルーズ。ユライアはそこに左フック。クルーズはパンチからタックルのフェイントを見せて左フックを当てる。クルーズがインローを蹴ると、ユライアはそこに右ストレート。クルーズが細かく左右に動いてジャブ。ユライアは右フックを狙いながら左右の前蹴り。クルーズはジャブから右のロングフック。タックルを狙いながら顔面に右フックを返す。
クルーズは左ミドルと右ロー。ユライアはクルーズが前に出て来るところに右フックを狙うが、クルーズは右アッパー、そして首相撲からヒザ蹴り。ここでクルーズが両足タックルでユライアをテイクダウン。ユライアが立ち上がると、そこにクルーズが右ロー、右アッパー、左フック!
3R、クルーズが飛び込んでの右ストレート。ユライアは左フックの返しを狙う。クルーズが左ミドルを蹴って前に出ると、ユライアはそれを取って左フック。クルーズは組みの攻防になると投げでユライアのバランスを崩してパンチを打つ。クルーズがジャブを突くと右フックをかぶせるユライア。
クルーズが飛び込むような左アッパーから右フック! ユライアがタックルからバックに回り込んでテイクダウンを狙うが、クルーズはすぐに腕を巻き込んで上のポジションを取ろうとする。ここでユライアもすぐに立ち上がり、そこにクルーズがハイキックを狙う。インロー、左ミドルから右ストレートを打つクルーズ。クルーズが細かくフェイントを入れて前に出ると、ユライアは右フック。クルーズが両足タックルでテイクダウンを狙うが、ユライアはそれを許さない。
4R、クルーズがヒザ蹴りを突き上げると、ユライアもヒザ蹴りを返す。クルーズが左フックから返しの右フック、左ミドル。右ストレートから左フックと手数を増やしていく。ユライアが右ロー、そして右ストレート! これでクルーズが後方に吹っ飛ぶ! テイクダウンの攻防になるが、ユライアはスタンドで距離を取り、左ボディ、右ストレート。タックルでテイクダウンを仕掛けながら、離れ際にパンチを狙う。
右フックから左のヒザ蹴りで前に出るクルーズ。ユライアの右フックにタックルを合わせるが、ユライアは倒れない。クルーズが首相撲に持ち込むと、そこにユライアがフックとアッパー。左ボディから右フックのユライア。右ローをキャッチしてヒザ蹴りのクルーズ。クルーズがタックルに入ると、ユライアはそれを切る。
5R、クルーズが飛びヒザ蹴り、右フック! 下がるユライアだが右フックを打ち返す。クルーズが右のスーパーマンパンチからタックルに入るが、ユライアは背中を見せるようにして立ち上がる。ユライアが飛びヒザ蹴り。それをキャッチしてテイクダウンを狙うと、ユライアはフロントチョークを仕掛ける。
クルーズのタックルで尻餅をつくユライアだが、クルーズの腕を巻き込むようにして立ち上がる。クルーズはユライアの動きについていき、タックルでユライアを金網まで押し込む。左ボディで飛び込むクルーズにユライアが右フック、右ハイキック。残り40秒を切ったところでクルーズが果敢にタックル。しかしユライアも倒れない。最後はユライアがクルーズのタックルを切ったところで試合終了となった。判定はジャッジ3者ともクルーズを支持。クルーズがユライアをフルラウンドの末に下し、王座防衛に成功した。
▼セミファイナル ミドル級 5分3R
○クリス・レーベン(アメリカ)
KO 1R27秒 ※左アッパー
●ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル/元PRIDEミドル級王者)
昨年2月のマイケル・ビスピン戦以来の試合となるシウバ。対戦相手のレーベンは秋山成勲に一本勝ちしたこともあり、アグレッシブな試合を身上としている選手。シウバとの一戦は激しい試合が期待される。
1R、サウスポーのレーベンがシウバの周りをグルグルと周りながらアウトロー。そこに右フックで飛び込むシウバだったが、レーベンがカウンターの左フック! シウバはレーベンを首相撲に捉えるが、レーベンは左アッパーを連打! これで前のめりに崩れ落ちるシウバ! レーベンがパンチを落としたところでレフェリーが試合をストップ。わずか27秒という秒殺劇でレーベンがシウバをマットに沈めた。
▼バンタム級 5分3R
○ブライアン・ボウルズ(アメリカ/元WEC同級王者)
判定3−0 ※29−28、30−27、30−27
●水垣偉弥(日本)
WECでは2勝3敗という成績を残し、今年3月の「UFC on Versus」で勝利を収めている水垣。対戦相手のボウルズは元WEC世界バンタム級王者の肩書きを持つトップファイター。
1R、水垣は右ローのフェイントを入れながら、ボウルズの右ストレートに右のカウンターを狙う。ジャブから左フックにつなげる水垣。ボウルズは水垣の右ローをキャッチして右のパンチを返す。ボウルズのジャブに右フックをかぶせる水垣。ボウルズはジャブを顔面とボディに打ち分ける。
水垣はボウルズのジャブをしっかりとブロックして右フック、左アッパー、ワンツー。ボウルズもワンツーで飛び込んで左フック。水垣がボウルズを金網まで押し込むと、ボウルズは体勢を入れ替えてボディにヒザ蹴りを入れる。ここはブレイクとなる。
2R、ジャブから前に出るボウルズ。水垣もジャブを返して左フック、右ストレートのフェイントで前に出る。ボウルズがワンツーを打つと、水垣も右ストレートのカウンター。水垣はボウルズがパンチで前に出てくると右のパンチのカウンターを狙い、ローまでつなげる。
ここでボウルズが水垣の右ローをキャッチして右のショートフック! 水垣がバランスを崩したところで、ボウルズが水垣のバックに回り込む。ボウルズはバックからチョークを狙いつつ、水垣の顔面にパンチを入れる。
3R、ボウルズが水垣を金網まで押し込む。ここで四つ組みの攻防となり、互いにヒザ蹴りを打ちながらテイクダウンを狙う展開が続く。水垣はボウルズのヒザ蹴りをキャッチしてテイクダウンを仕掛けるが、ボウルズはそれを許さない。
試合がスタンドに戻ると、水垣のパンチに合わせてボウルズが両足タックル! 尻餅をついた水垣が立ち上がろうとすると、ボウルズがそのまま水垣の背中に飛び乗る。ボウルズが立った状態の水垣にバックにつき、そのまま時間が過ぎる。
ブレイク後、パンチのプレッシャーをかけて前に出る水垣。右ストレートから左フック、右フックを連打! ボウルズはガードを上げて距離を取り、水垣に距離を詰めさせない。そのままボウルズが逃げ切る形で水垣から勝利を収めた。
▼ライトヘビー級 5分3R
○ティト・オーティズ(アメリカ/元UFC同級王者)
一本 1R1分56秒 ※フロントチョーク
●ライアン・ベイダー(アメリカ)
2006年10月のケン・シャムロック戦を最後に、1分4敗と勝ち星から遠ざかっているティト。対戦相手のベイダーは今年2月に現王者ジョン・ジョーンズに敗れてはいるものの、それまで総合戦績13戦13勝と無敗だった選手。
1R、互いに左のリードジャブ、インローを蹴り合う展開が続く中、ティトがベイダーのパンチに突っ込むように突進! 右のショートアッパーを突き上げて、ベイダーに尻餅をつかせる! ここでベイダーがすぐに体を起こしてタックルに入ると、ティトがそこにフロントチョーク! これがガッチリと入り、ベイダーがタップ! ティトが約4年9カ月ぶりの勝利を収めた。
試合後、ティトはお馴染みの対戦相手を土に埋めるパフォーマンスも披露し、久々の勝利の喜びを爆発させた。
▼ライト級 5分3R
○デニス・シバー(ロシア)
判定3−0 ※3者とも29−28
●マット・ワイマン(アメリカ)
1R、細かくステップをしながらインローを蹴るシバー。ワイマンが前に出てくると、シバーはバックステップしながら左フックを返し、そこからパンチをまとめる。ワイマンは片足タックルでテイクダウンを狙うが、シバーは倒れない。ワイマンもインローを蹴り返して右のスーパーマンパンチから左フック! シバーはパワフルな左右のフックでワイマンに襲い掛かる。ワイマンがシバーに組み付き、金網まで押し込んでテイクダウンを狙うが、それを阻止するシバー。
試合がスタンドの打撃に戻ると、シバーが右のロングフック。そのままワイマンに組み付いて、テイクダウンを奪う。シバーは軽くパンチを落として、立ち上がってスタンドの展開を要求する。ワイマンはスーパーマンパンチのフェイントから片足タックル。シバーはそれをディフェンスして、前に出てくるワイマンに左右のフック。ワイマンはシバーを金網まで押し込んでタックルからテイクダウンを奪う。
2R、ワイマンはシバーの前蹴りをすくうようにして、金網を背負うシバーに片足タックルに入る。シバーはフロントチョークを狙いつつ、ワイマンは頭を外して再びタックルに入る。ここでワイマンはシバーの股の間をくぐるようにしてシバーの体を持ち上げて、そのままワイマンがテイクダウンを奪うことに成功する。
立ち上がろうとするシバーを必死に寝かせたワイマンはインサイドガードからヒジ打ち! これでシバーが顔面から出血! ワイマンがシバーの顔面にパンチとヒジ打ちを叩き込むと、シバーの顔面が血で真っ赤に染まる。
3R、ワイマンは離れた間合いから左右のロー。シバーの蹴りをキャッチしてテイクダウンを狙いつつ、シバーをタックルで金網に押し込む。それをディフェンスしたシバーはインロー、左ハイキック、バックキック。シバーが積極的にパンチと蹴りを出すが、ワイマンは距離を取ってそれをかわす。そしてワイマンが細かくジャブと右ストレートを出して、タックルでシバーを金網に押し込む。
ここでワイマンが自らガードポジションに引き込みフロントチョーク、オモプラッタ! シバーが立ち上がると、ワイマンがシバーの蹴り足をキャッチしてテイクダウンを奪う。シバーは立ち上がり右ローでワイマンの足を払うが、ワイマンはすぐに片足タックルに入る。シバーがフロントチョークを狙ったところで試合終了となった。
判定はジャッジ3名とも29−28でシバーの勝利! 判定が告げられるとワイマンはかぶっていたキャップを脱ぎ捨て、判定に不服そうな表情を浮かべて金網を後にした。
▼ウェルター級 5分3R
○カーロス・コンディット(アメリカ/元WEC世界ウェルター級王者)
KO 1R2分58秒
●キム・ドンヒョン(韓国)
▼ライト級 5分3R
○メルビン・ギラード(アメリカ)
KO 1R2分12秒
●シェーン・ローラー(アメリカ)
▼ライト級 5分3R
○ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
KO 1R59秒
●ジョージ・ソティロパウロス(オーストラリア)
※今大会の模様は7月3日(日)17:30よりWOWOWにて放送
リピート放送は7月6日(水)12:00より
|