ZUFFA
「UFC128 SHOGUN VS JONES」
2011年3月19日(土)アメリカ・ニューヨーク プルデンシャルセンター
※今大会の模様は3月20日(日)18:00よりWOWOWにて放送
リピート放送は3月25日(金)午前4:30より
<主な試合結果>
▼メインイベント(第12試合)ライトヘビー級タイトルマッチ 5分5R
○ジョン・ジョーンズ(アメリカ/挑戦者)
TKO 3R2分37秒 ※レフェリーストップ
●マウリシオ・ショーグン(ブラジル/王者)
※ショーグンが初防衛に失敗、ジョーンズが新王座に就く
昨年5月にリョート・マチダをKOし、ライトヘビー級王者となったショーグン。挑戦者のジョーンズは総合戦績13戦12勝1敗で、唯一の敗戦もジョーンズの反則負けだったため、実質は無敗の戦績を誇っている。前回の試合では当時無敗だったライアン・ベイダーを一方的な試合展開で下しており、その強さはまだ底を見せていない。
1R、ジョーンズがいきなり飛びヒザ蹴り、左ハイキック、バックスピンキック! ショーグンも右ストレートから前に出ていくが、ジョーンズがすぐにテイクダウンを奪う。ショーグンは脇を差して潜りスイープを仕掛け、ガードポジションから三角絞めや腕十字を狙っていく。しかしジョーンズはそれをディフェンスして強烈なヒジ打ち!
ショーグンが金網を使って立ち上がろうとすると、ショーグンのボディにヒザ蹴り、そして顔面にハイキック! 金網を背にしたショーグンにジョーンズは左右のパンチとサイドキックでラッシュする! 何とか距離を取り、右ストレートで前に出るショーグンだったが、ジョーンズはそこに左ボディとヒザ蹴り、二段蹴り、そして回転しながらヒジ打ち! 必死に組み付くショーグンは自らガードポジションに引き込むが、ジョーンズは強烈な左ヒジをショーグンの顔面に叩き込む。
2R、前蹴りやサイドキックを駆使してショーグンを突き放すジョーンズ。ショーグンを金網まで下がらせると回転ヒジ打ち、そして左ストレート! ジョーンズは構えをオーソドックスとサウスポーにスイッチしながら前に出る。
ショーグンは右ストレートで距離を詰めようとするが、ジョーンズは左手を伸ばして距離を測りつつ右ストレート、左ボディ。サウスポーに構えを変えて左ストレート、左ミドルと手数を増やす。グラウンドで上のポジションを取ったジョーンズはパンチとヒジ打ちを乱れ打ち。終了間際には膝十字固めを狙う素振りも見せる。
3R、ジョーンズが右アッパーから左フック、そしてワンツー! ショーグンもジョーンズの蹴りを空振りさせて、ジョーンズの後ろに回り込み足関節へ。ここからショーグンが上のポジションを取ろうとするが、ジョーンズがそれを潰して自分がグラウンドで上になる。
ジョーンズはインサイドガードからパンチとヒジ打ちを連打! 左右のヒジ打ちがショーグンの顔面を捉え、ショーグンの顔がゆがむ! それでもショーグンは立ち上がるが、ジョーンズはショーグンを金網まで下がらせて強烈な左ボディ! ショーグンがバランスを崩すと、そこにジョーンズが左のヒザ蹴り! これでショーグンが力尽きたようにマットに崩れ落ち、ジョーンズがショーグンをあらゆる局面で圧倒し、新王者となった。
▼セミファイナル(第11試合)バンタム級 5分3R
○ユライア・フェイバー(アメリカ/元WECフェザー級王者)
判定3−0 ※3者とも29−28
●エディ・ワインランド(アメリカ/元WECバンタム級王者)
元WECフェザー級王者のユライアがUFCに初登場。今回はバンタム級に落として2度目の試合となる。対戦相手のワインランドは元WECバンタム級王者の肩書きを持つ選手だ。
1R、広いスタンスに構えてパンチから前に出ていくユライア。ワインランドはユライアを金網に押し込む。首投げを狙いつつ、ヒザ蹴りを入れるユライア。ワインランドはユライアの後ろに回り込みながらパンチを打つ。
ユライアは左ボディから顔面への右フック、ワインランドのジャブに右フックをかぶせて前進。積極的にテイクダウンを狙うが、ワインランドはそれをディフェンス。ユライアのインローに右ストレートを合わせる。しかしユライアもタックルのフェイントからワインランドの顔面に右フックを打ち込む。
2R、ワインランドはジャブを顔面とボディに打ち分ける。ユライアはパンチから左右のミドル、片足タックルからテイクダウンを奪う。インサイドガードで上になったユライアはワインランドを寝かせて左右のヒジとパンチを連打する!
3R、ワインランドのジャブに右フックをかぶせて前に出るユライア。左ボディを打って片足タックル、そして片足タックルのフェイントを見せて突き上げるような右ストレート! ユライアは低い姿勢からパンチとタックルを織り交ぜ、ワインランドを翻弄。片足タックルでテイクダウンを奪うと、2Rと同じようにパンチとヒジ打ちを乱れ打ち! UFCデビュー戦となったユライアが持ち味を発揮し、見事な勝利を収めた。
▼第10試合 ライト級 5分3R
○ジム・ミラー(アメリカ)
TKO 3R2分15秒 ※レフェリーストップ
●カマル・シャロルス(イラン)
UFCではグレイ・メイナードに敗れた以外は全勝のミラー。対戦相手のシャロルスはイラン出身でレスリングベースの選手、今回がUFCデビュー戦となる。
1R、いきなり激しく打ち合う両者。サウスポーに構えるミラーにシャロルスは右フックと右アッパー。ミラーはそこに右フックを合わせて左ストレートから左ヒザ蹴り、左ハイキック。フロントチョークを狙い、グラウンドで下になったミラーだがブレイクとなる。再開後、ミラーは右フックと左ミドルを蹴る。
2R、ここも激しく打ち合う両者。ミラーはパンチから両足タックルでテイクダウンを奪い、立ち上がろうとするシャロルスのバックに回り込む。ミラーは足を四の字にクラッチし、チョークを狙いながらパンチを落とす。
3R、ミラーはシャロルスのパンチをしっかりとブロックして右アッパー、左ストレート、左のヒザ蹴り。そしてミラーの左アッパー、ヒザ蹴りがシャロルスの顔面を直撃! ミラーがパンチを落としたところでレフェリーが試合を止めた。
▼第9試合 ミドル級 5分3R
○ネイサン・マーコート(アメリカ)
判定3−0 ※3者とも30−27
●ダン・ミラー(アメリカ)
当初、今大会では秋山成勲との対戦を予定していたマーコートだが、秋山の欠場によりミラーと対戦した。
1R、上体を振って前に出るマーコート。ミラーがタックルからテイクダウンを狙うが、マーコートは背中を金網に預けて立ち上がる。ミラーはそこに得意のフロントチョーク! マーコートは頭を抜いて上のポジションをキープしてパンチとヒジ打ちを落とす。ブレイク後、マーコートが右ストレートから両足タックルでミラーをテイクダウン。ミラーは下からアームロックを狙うが、マーコートはそれをディフェンスしてパンチを落とす。
2R、ミラーはジャブ、ワンツー。マーコートは左ミドル、飛びヒザ蹴り。ミラーはそれをキャッチしてマーコートをテイクダウンするが、マーコートは金網を使って立ち上がる。そしてマーコートは右ストレートを当てながら両足タックル。ミラーはフロントチョークを仕掛けるが、マーコートは頭を抜いてインサイドガードからパンチとヒジ打ち。
3R、マーコートがジャブ、ワンツー。ミラーもそこに右アッパーを合わせる。マーコートは左ハイキック、前蹴りやローをフェイントにして細かくパンチを入れる。さらにマーコートは何度も右ストレートを当て、ミラーのタックルを切る。そしてマーコートはミラーの後ろに周りながら、グラウンドで上のポジションを取る。マーコートはミラーのアームロックと三角絞めをディフェンスしながらパンチとヒジ打ち。マーコートが危なげない試合運びで秋山の代役ミラーから勝利を奪った。
▼第8試合 ヘビー級 5分3R
○ブレンダン・シャウブ(アメリカ)
KO 3R3分44秒 ※右フック
●ミルコ・クロコップ(クロアチア)
ここまでUFC戦績が4勝4敗とイーブンのミルコ。昨年9月にフランク・ミアにKO負けして以来、約6カ月ぶりの試合となる。対戦相手のシャウブは現在UFCで3連勝中、前戦ではミルコにKO勝ちしたガブリエル・ゴンザガを下している。
1R、ミルコの外側に周りながらプレッシャーをかけるシャウブ。ミルコも左ストレートを狙うが、シャウブは組み付いて金網に押し込む。ここはブレイクとなり、再開後、シャウブがミルコの左ストレートにタックルを合わせてテイクダウン。コツコツとパンチやヒジ打ちを落とす。ミルコはスイープを狙いながら立ち上がり、組み付くシャウブにヒザ蹴りとヒジ打ち。
2R、前に出るミルコが左ハイキック。シャウブはそれをブロックして両足タックルでテイクダウンを奪い、右のパンチを連打する。ミルコはシャウブの体を蹴り離して立ち上がるが、まだグラウンド状態だったシャウブの顔を蹴ってしまい注意が与えられる。スタンドでの再開後、すぐに組み付くシャウブ。レスリングの差しと首相撲を駆使してヒザ蹴りを入れると、ミルコも左ヒジを返す。ここでシャウブがミルコの後頭部を殴ったとして減点1が与えられる。ブレイク後、パンチから組み付くシャウブ。ミルコはそこにアッパー、フックを打つ。
3R、インローがローブローになってしまうミルコ。左ストレートから前に出るが、シャウブはそこにタックルを合わせてテイクダウンを奪う。ミルコもシャウブの体を蹴り離して立ち上がるが、シャウブは再びミルコの左ストレートにタックルを合わせてテイクダウンを奪う。シャウブはパンチを落としてハーフガードへ。ミルコは脇を差しながら立ち上がる。
左ストレート、左ハイキックで攻めるミルコ。シャウブのタックルを切ってスタンドの状態をキープするが、ミルコの左ミドルにシャウブがカウンターの右フック! これがミルコの顔面を打ち抜き、ミルコはその場に崩れ落ちる! シャウブがパンチを落とそうとしたところでレフェリーが試合をストップ。ミルコが壮絶なKO負けを喫した。
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