▲2006年に真王杯トーナメントを開催した藤田真・前理事長(中央のマイクを持った人物)
ニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)は、10月31日(月)に連盟の設立者であり旗揚げから2007年まで理事長を務めた藤田真氏が死去していたことを10日(木)に発表した。
藤田氏は全日本キックボクシング連盟理事長時代からキックボクシングの発展と普及に尽力。1996年、ニュージャパンキックボクシング連盟を設立し、長年を通じてキックボクシングに対する愛情と熱意から多額の私財をも投じて団体、選手をバックアップしてきた。
「打倒ムエタイ」という大目標を達成するため、タイに強力なパイプを持ち、多くの強豪選手を招聘したほか、タイ王宮前広場での「国王生誕記念大会」に何人もの日本王者を送り込んだ。また「キック界統一」という悲願を実現する第一歩として、2002年には4団体が集まっての画期的な統一ランキング「NKB」を開始。統一王座を制定した。
2006年には高齢のため勇退を決意、最後に各団体のトップクラスを集めて55kg、60kgの2階級で「真王杯」トーナメントを開催。この年の12月、正式に理事長の座を退き、以後は陰ながらキック界を見守ってきた。
藤田氏はかねてより病気療養中だったが、最期は苦しむことなく、天命を全うしたとのこと。本人の希望により通夜・告別式は行わず、すでに近親者による密葬が行われている。NJKFは15周年記念大会となる11・26後楽園大会で追悼セレモニーを行う。享年85歳。
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