女子ボクシング初の日本×メキシコ世界戦対決が、9月13日(月)東京・後楽園ホールであり、WBC世界ミニフライ級チャンピオンのアナベル・オルティス(メキシコ)に挑んだ元WBCストロー級チャンピオン、菊地奈々子(白井・具志堅スポーツ)は2分10Rを戦い抜いたものの、大差0−3の判定負けを喫した。
菊地は立ち上がりから果敢に手を出したが、カウンター・パンチャーのオルティスはこれに合わせて左フック、右ストレートを狙い打ちし、着々とポイントを蓄積していく。ダウン・シーンはないが、バッティングで一時試合中断の場面がたびたび。オルティスは菊地を倒すだけのパワーはなかったものの、技術的には明白に菊地を上回っていた。「倒せると感じたこともあったが、菊地選手のプレッシャーがきつく、途中で判定勝負だと思った」と試合後のチャンピオン。
途中公開された3ジャッジの採点も、4R終了時点で39−37、7R終了時点で69−64。菊地は最後まで差を縮められず、試合を終了して98−92(2人)、99−91と大差でオルティスの勝利を支持していた。オルティス(24)は昨年10月に獲得したタイトルの初防衛に成功。レコードは12勝(4KO)1敗。菊地(35)は5勝(4KO)1敗。 |