7月8日(木)、『K-1 WORLD MAX2004 〜世界一決定トーナメント〜』一夜明け会見に出席した谷川プロデューサーは、大会のジャッジメントについて苦言を呈した。
谷川プロデューサーが取り上げたのは魔裟斗×ブアカーオの決勝戦、本戦でのジャッジメントである。それまで2試合の偶発的なバッティングにより両目がふさがるような状態で戦っていた魔裟斗は距離感がつかめず、ブアカーオの前蹴りを何発も顔面にもらい、ほとんど攻め込むことができなかった。ブアカーオも勝利を確信し、自陣コーナーに駆け上がって観客にアピール。対する魔裟斗もがっくりと肩を落とし、うなだれ、自分の負けを確信した様子だった。しかし判定ではジャッジ一人がブアカーオ一人を支持、残り二名がドローと採点し、延長に突入。結果的に延長ラウンドでブアカーオの勝利が決まったものの、ジャッジに納得のいかないファンからは大きなブーイングが起こった。
谷川プロデューサーも決勝のジャッジには疑問を持っているようで「あの延長ラウンドは必要なかった。3Rの時点で決着は付いていたはず。今回は大ケガにつながらなかったものの、魔裟斗に余計なダメージを負わせてしまった。競技側に問題提起したい」と怒りのコメント。また「K-1が何とかして魔裟斗に勝てせようとしてるんじゃないか?と思われるのは非常に心外。イベントをプロデュースする立場からしても、ファンに対して印象がよくない」と表情を曇らせた。
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