7月7日(木)都内のホテルにて、昨日開催された「HERO'S2005 ミドル級世界最強王者決定トーナメント開幕戦」の一夜明け会見が行われた。
午前11時開始の予定だったが、プロ修斗の絶対王者アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラを撃破して昨夜の主役になった所英男が、京浜東北線の人身事故による電車の遅れで約40分後に到着。遅延証明書を片手に現れ、笑いを誘った。
会見の冒頭、前田日明スーパーバイザーは次のように大会を総括している。
「昨日はトーナメントにおいて熱戦に次ぐ熱戦で内容的にも満足しています。いろんな意味で70kgの可能性が垣間見られた大会だったではないでしょうか。日本人選手が辛くも勝ちあがっていったので、関係者としてはホッとしています。
これから2回戦へ向けて、日本人が多いので日本人対決も出てくると思います。リザーブマッチに関しては、昨日の中から見つけたり、契約している選手も多いので9月には来年に向けての試合も組んでいきたいと思っています。
視聴率も16.6%という高い数字を出したようで、昨日のあの時間帯ではナンバーワンだったそうです。主催者としては入り口に立ったばかりで、駒をもっともっと増やして、凄い選手も登場するので楽しみにしていてください。9月は山本君、元気君、宇野君の3人が揃い踏みする局面も期待しております」
会見には所の他に、レミギウス・モリカビュチス、ホイラー・グレイシー、宮田和幸が出席。山本“KID”徳郁は昨日の苦戦の原因となった風邪で38℃以上の熱が出たため欠席、高谷裕之も所要で欠席した。
レミーガ
「まだ眠いです(笑)。昨日の試合は非常にキツイ試合でしたが、満足感に満ち溢れています。次はもっと練習して、もっとコンディションを整えて美しい試合を見せられると思います。その後も長い長い闘いが待っていると考えています。なぜなら、私は本物のヒーローになりたいと思っているからです。
ホイラー・グレイシー
「今回大会に参加できて嬉しく思っている。なぜならHERO'Sにはベストファイターが揃っているから。特に70kgの日本人選手たちはデンジャーな選手たちが揃っている。元気、宇野、KID…見所のある選手たちが揃っているね。ここにいる選手たちも同様に、ファイナルで会えればと思っているよ。私は9月に戻ってくるだけではなく、ファイナルでも皆さんとお会いしたいと思っている」
宮田和幸
「やっと勝てたのでホッとしています。試合は勝ちに走って堅くなっちゃったんですけど、これで1回勝てたので次は思い切りいけると思っています。自分も決勝まで勝ち続けていきたい」
所 英男
「自分の遅刻のせいで会見が遅れて申し訳ありませんでした。勝利の実感はまだないんですけど、昨日は興奮して眠れませんでした。準々決勝は出来れば須藤さんとやりたいと思っています」
●記者との質疑応答
ーー準々決勝で闘ってみたい相手は誰ですか?
レミーガ
「誰とでもいいです。重要なのはそのリングで勝つ事だと思ってますから」
ホイラー
「まず私は次に誰と闘いたいかを言える様な立場ではない。プロモーターに選んでもらった相手と闘う。誰が相手でも準備は出来ている。なぜなら、私は全ファイターを尊敬しているからね」
宮田
「自分も誰でもいいです」
ーー試合後から今まで、どんな事をして過ごしていましたか?
レミーガ
「昨日はパーティーで感じのいい人と巡りあえたり、偉い人やプロ・スポーツマンとも話が出来て楽しく過ごしました。その後はリトアニアの仲間やドナタス代表たちと食事をしながら、将来についてなどをお話しました。それが終わった後は、夜の東京を一人でブラブラしてました。私は試合が終わった後、いつも一人になって自分と会話しながらブラブラ歩き回るんです。それで朝7時にホテルへ戻り、ベッドに入りましたが眠ったのは8時くらいですね」
ホイラー
「試合が終わった後は、まずお父さん(エリオ・グレイシー)に電話をした。終わったら大至急、電話をするように言われていたからね(笑)。自分としてはとてもハッピーな気持ち。勝っても負けても、いい試合をするのが大事だから」
所
「パーティー行った後は、仲間やお世話になった人たちと呑みに行きました。その後で家に帰って、一人でボーッとしてました」
宮田
「トレーナーと食事に行きました。試合の後はいつも寝れないので、昨日も寝てないです」
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