4月9日(月)東京・青山にあるDSEにてDSE主催『PRIDE.34』の一夜明け会見が行われた。会見はDSE榊原代表、高田統括本部長、青木真也、瀧本誠、ソクジュが出席した。出席者のコメントは以下の通り。
「非常に中身の濃い、次の将来に向けてたくさん良い材料が生まれたイベントだと思います。個人的には前回ここで会見で瀧本選手に厳しい言葉をかけたんですが、負けたらPRIDEの中でのキャリアを終えなきゃいけないというリスクがある中で、よくあれだけ精進して勝利を収めてくれたなと思います。もともと持っているものはピカイチのはずなんで、これからは思いっきりエールを送っていきたい。そんな想いです。
青木選手に関してはGPへ向けて磐石の仕上がりを見せているんで、台風の目というよりも本命になってきましたね。ソクジュ選手の結果は、僕的には予想通りというか、ホジェリオ戦もそうだったんですが、ソクジュ選手のトレーナーや周りの人間からポテンシャルの高さは聞いていて、時間をかけて育てずに飛び級させて一気に頂点を上らせようという作戦が見事に結果を出したと思います。個人的には想い深い、いいイベントになったことを心から感謝しています」(榊原代表)
「DSE最後の大会で素晴らしかったという声が多く届いています。榊原代表が指揮を取る最後の大会というコンセプトを、我々が打ち出していたつもりはないんですが、それをフィルターに通して見て欲しかったという気持ちです。
昨日の大会では感じたいことがあの空間の中にあって、伝えたいことが伝わったと思います。それはここにいるソクジュ、瀧本、青木選手。すべてのファイターが全人生をかけて素晴らしい試合をしてくれて、送り出す空気を作ってくれたからだと思います。昨日は改めてイベントを押し上げてくれるのは、選手だということを感じました。
ここにいる3人のトップコンテンダーは、この階級を間違いなく引っ張って行ってくれると思います。ソクジュに対する計り知れない驚き、まだまだ何かやってくれそうな期待を肌で感じます。もしかしたらソクジュの視界にはスーパースターのポジションが待っているのかもしれません。
それは青木選手も同じで、自分の生き様を一人でも多くの人に見てもらえるポジションにいて欲しい。瀧本選手、デビューした時から大好きでいい選手だなと思っていました。ただ潜在的に持っているものが、まだ出し切れないのかなと。それが昨日は明らかに今までと違うこの階級を引っ張って言ってくれるんじゃないかという空気を見せてくれました。ここからまた彼の戦いが始まります」(高田統括本部長)
そしてここからは青木、瀧本、ソクジュの3選手が挨拶。
「今回の試合はライト級GPに向けての試合だったので、グラップリングと打撃を伸ばす練習をしてきました。足りなかった部分は、グラップリングと打撃のコーディネート。GPに向けてそこを練習していこうと思います」(青木)
「先ほど社長が言われたように、僕も負けたら進退を考えたかなと思います。本当に昨日は力を出し切って、しちゃいけないとは思うんですが満足した試合でした」(瀧本)
「榊原さん、チャンスをくれて感謝してます。そして日本のファンと戦ってくれたホジェリオとアリーナにも感謝してる。自分は日本が大好きなんで、これからもPRIDEで長い間、試合をしたいと思う」(ソクジュ)
●記者との質疑応答
――GPの開催が決まってどんな心境ですか?
青木「特にGPを重要なものとは考えていません。一戦一戦、自分のベストを尽くせば良い結果が出せると思います」
――UFCファイターで気になる選手はいますか?
青木「強ければいいと思います。弱い選手はPRIDEのリングに上がってこれませんし、お客さんが青木が誰かが見たいと言ってくれる試合をしたいですね」
――一つ課題をクリアしてこれからは何を目標に戦っていきますか?
瀧本「昨日の試合のことしか考えてなかったので、これからゆっくり考えます」
――高田統括本部長から「ウェルター級を引っ張っていって欲しい」という言葉がありましたが、ベルトのことは考えていませんか?
瀧本「ベルトというよりも強い選手と戦いたい」
――ソクジュ選手はチームメイトのダン・ヘンダーソン選手が王者ですが、何を目標にしていきますか?
ソクジュ「とにかく一生懸命練習して試合をするのが俺の仕事。どこで誰と試合をするかはチームクエストが決めてくれるよ」
そして記者会見の最後にソクジュが親友のキリンを高田統括本部長にプレゼント。「ありがとう、後で餌も送ってね」とおどける高田統括本部長であった。
PRIDE
FC WORLDWIDE
「PRIDEライト級GP2007 開幕戦」
2007年5月20日(日)埼玉・さいたまスーパーアリーナ
<出場予定選手>
五味隆典(日本/久我山ラスカル)
桜井“マッハ”速人(日本/マッハ道場)
川尻達也(日本/T-BLOOD)
石田光洋(日本/T-BLOOD)
青木真也(日本/パラエストラ東京)
ギルバート・メレンデス(アメリカ/ジェイク・シールズ・ファイティング・チーム)
ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー)
ルイス・アゼレード(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
マーカス・アウレリオ(ブラジル/アメリカン・トップチーム)
※4・13DEEP北岡悟VSファブリシオ“ピットブル”モンテイロの勝者
※UFCファイター
<チケット料金>
VIP席100,000円/RRS席30,000円/スタンドS席17,000円/A席7,000円
<お問い合わせ>
PRIDE FC WORLDWIDE 03-5464-1531
●GPの今後の日程
7月16日(祝・月)名古屋・日本ガイシホール 「PRIDEライト級GP2007 2ndROUND」
※旧・名古屋レインボーホール
9月30日(日)埼玉・さいたまスーパーアリーナ「PRIDEライト級GP2007 決勝戦」
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