5月11日(金)東京・後楽園ホールで開催された全日本キックボクシング連盟主催『REARMS』にて、3月に引退式を行った小林聡が全日本キックのGM(ゼネラル・マネージャー)に就任することが発表された。
スーツ姿でリングに登場した小林は、「全日本キックとキックボクシングのために快く引き受けたんですが、正直、GMって何をするのか自分でもよく分からないので誰か教えてください」とジョークを交えた就任挨拶。
「微力ながら全日本キックに恩返ししたい、選手は俺の方が目立つことがないように頑張ってください」と小林が言ったところで、「ちょっといいですか?」と全日本スーパーフェザー級チャンピオンの石川直生がリングサイドに姿を現した。
石川は「GM就任おめでとうございます」と言うと、「僕らの勝負の遠足に、引率者としてついてきてもらえませんか?」と、6月17日にタイ・ラジャダムナンスタジアムで行われる全日本キックタイ遠征5VS5マッチの日本チーム監督就任を直訴。
小林は「全員が勝たないと前田(尚紀)が坊主だぞ。あ、前田は最初から坊主か」とジョークを言いながらも、「じゃあ、文句を言いに行くから必ず勝とう!」とその場で大役を引き受けることにした。
「GMという役職は一昨日に聞いたばかり」だという小林。「何かお手伝いしたかったので、恩返しのつもりで引き受けました。厳しく、激しいリングになって欲しいので、何か出来れば、と思っていたんです。僕がいて盛り上がるなら、選手を盛り上げるために微力ながらやります。全日本キックはより一層、厳しいリングであって欲しい。生易しいリングにはなって欲しくない。そこが全日本キックのいいところだから」と、“鬼のGM”になることを宣言した。
また、ドローに終わった山本元気VSセーンチャイ戦については、「一ファンとして手に汗握る試合だった。元気の攻める気持ちが止まらないところが好きですね。その気持ちがタイ人を最後に熱くさせた。タイ人はガードを固くして上手い試合をやってきたけど、最後には熱くなって打ち合いをしてきたじゃないですか。もっと早く元気にそれが出来れば、もっと面白かったんですけどね」と評した。
タイ遠征最後の一人は山本元気が山本真弘のどちらかから選ばれることになっているが、「真弘が勝ったけど、どっちにもチャンスをあげたい」と、さっそくGMとして悩む小林。
「選ばれた選手は選ばれたことに誇りを持って、タイで全日本キックを見せて欲しいですね。これだけ厳しいリングでやってるんだから、向こうで恥ずかしくない試合をして欲しい。熱い試合、ドロドロした試合をやって欲しいね」。選手時代は全日本キックのエースとして身体を張ってきた小林。今後はアイデアマンとして、また選手強化をはじめあらゆる場面で活躍していくことが期待される。本人は「1年間限定」と言っているが…。
宮田・興行本部長によれば、最後のメンバーはこれから1週間以内に決める予定だという。
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JAPAN KICKBOXING 2007 MUAY THAI CHALLENGE
「全日本キックボクシング連盟・タイ国遠征試合」
2007年6月17日(日・現地時間)タイ・ラジャダムナンスタジアム
第一部開始17:00 第二部開始21:00
<出場選手>
大月晴明(AJKF/WPKC世界ムエタイ・ライト級王者)
20勝(17KO)2敗 VSムエタイ戦績1敗
2005年12月19日 オームノーイ ●KO4R チョンレック・ゲォサムリット
石川直生(青春塾/全日本スーパーフェザー級王者)
20勝(17KO)2敗 VSムエタイ戦績1勝1分
2006年3月19日 後楽園 ○判定 デッドゥワン・ポー.ジャルンチャイ
2007年1月4日 後楽園 △ドロー ワンロップ・ウィラサクレック
藤原あらし(SVG/全日本バンタム級王者)
19勝(12KO)4敗4分 VSムエタイ戦績1勝2敗1分
2004年8月22日 後楽園 △ドロー ダーウサウィン・ギャットラタポン
2005年10月16日 後楽園 ●KO2R ワンロップ・ウィラサクレック
2006年4月21日 後楽園 ○KO3R ラジャサクレック・ソー.ワラピン
2007年4月15日 後楽園 ●KO3R コムパヤック・ウィラサクレック
前田尚紀(藤原/全日本フェザー級2位)
24勝(16KO)10敗 VSムエタイ戦績1勝3敗
2002年12月14日 ルンピニー ●判定 テープニミット・ソー.ヂットパッタナー
2003年8月17日 後楽園 ●判定 レームペット・13リアンリゾート
2004年12月5日 後楽園 ○判定 ラジャサクレック・ソー.ワラピン
2005年10月16日 後楽園 ●KO2R カノンスック・フェアテックス
※最後の5人目は5・11後楽園に出場する山本元気(全日本フェザー級1位/DEION)もしくは山本真弘(全日本フェザー級王者/藤原)のどちらか。両者とも怪我の場合は同日に行われる山本優弥(青春塾)VS湟川満正(AJ)の勝者(全日本ウェルター級王者)となる。
<観戦ツアー>
ツアー資料請求は全日本キック=03-3365-1171 info@aj-kick.com
●全日本キックボクシング連盟 2007年度・大会スケジュール
6月9日(土)新宿FACE 『CUB☆KICK’S-6』
6月10日(日)新宿FACE 『CUB☆KICK’S-7』
6月17日(日)タイ・ラジャダムナンスタジアム
7月29日(日)後楽園ホール
8月25日(土)後楽園ホール
9月29日(土)後楽園ホール
10月 代々木第二体育館(予定)
11月18日(日)後楽園ホール
12月7日(金)後楽園ホール
※新宿FACE大会、横浜赤レンガ倉庫大会(はまっこムエタイジム)、その他追加大会予定
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