4月26日（土）東京・後楽園ホールで開催される全日本キックボクシング連盟主催『Spring Storm』の公開計量が、前日の25日（金）都内ホテルにて行われた。計量結果は下記。

　計量を共に一発でパスした、メインイベントで激突する全日本スーパー・フェザー級チャンピオン石川直生（青春塾）と同級1位・山本元気（DTS）は記者たちの囲み取材を受けた。

　石川は「調子はいいです。試合前はいつも怖いけどこんなに怖いのはかなり久しぶり。明日の試合までに出来ることはまだあるんで、早く家に帰りたい」と現在の心境を吐露。それに対して山本は、「いつもと一緒です。明日は自分の能力を信じて闘うだけです」と平常心を口にした。

　日本人エース格同士の対戦、しかも両者ともに負けた時のリスクが大きい一戦。やり残したことはないかと聞くと、「あれもやりたかったこれもやりたかったと思うのも、いつもと一緒。いつもあれもこれもと思うので、そこも含めていつもと一緒です。ただ、やるだけやったという気持ちはあります」（山本）、「練習でやるべきことはやったつもりですが、この試合が終わりじゃないので、長い目で見ればやり足りないことだらけです。変に自分の中で大きくせずに、焦らず、自分の信じた試合をしないと勝てないと思います。まだ残された時間で磨ける部分があるので、時間を有効に使いたいですね」（石川）とそれぞれ答える。

「倒して勝ちたいって言ったんだから、倒して勝ちたい。1Rからガンガン行くつもり」と、山本は試合直前になっても“KO宣言”は変わらない。

　ここまでは両者ともピリピリとした雰囲気を漂わせ、一触即発のムードだったが、山本のKO宣言を受けて石川が「どんな試合でもKOで勝つのが理想。でも、山本元気のようなもの凄いファイターを相手に、判定で勝てたらもっと理想」と言ったところで、山本が「マジで!?」とすっとんきょうな大声を挙げ、全員が笑い出してなぜか和やかなムードに。

「理想だと思います」なおも石川が続けようとすると、山本は「バンバン前へ出ればいいじゃない。俺もバンバン行くから」と石川に話しかける。これには石川も苦笑い。

　すっかりインタビューのペースを乱された石川だったが、「いや、僕も倒しに行くけど、ヒジでカットとかじゃなくて判定まで行って勝てたら本当の勝ちだと思うんです。ヒジはもちろん使うけど（笑）。ファイタータイプに判定で勝てたら、自分が太くなれると思う。それに5R判定まで行って、メインでスッキリ勝ったことがないのもある。判定5Rで勝たせてくれる相手じゃないとも思うし。でも、判定狙いじゃないですよ」と、“判定勝ち発言”の真意を語った。

　その間中も山本は「マジで!?」と驚きのリアクションを続ける。石川のコメントを聞き終わると「頑張ります。俺はいい試合になればいいので。その上でKOで勝てたらいいと思ってる。俺は倒しに行きますよ。石川君を舐めているわけじゃなく、ずっと試合してなかったし、KO勝ちしてないんでスッキリしたいから倒して勝つ。俺を応援してくれる人たちも、KOで勝ったら喜んでくれるから」と、やはりKO宣言を貫いた。


全日本キックボクシング連盟
ALL　JAPAN　KICKBOXING　2008
「Spring Storm」
2008年4月26日（土）東京・後楽園ホール
開場17：00　本戦開始18：00
※本戦開始前にオープニングファイト予定

＜全対戦カード＞

▼第8試合　スーパーファイト　59kg契約　3分5R
石川直生（青春塾/全日本スーパー・フェザー級王者）59Kg
VS
山本元気（DTS/同級1位） 58.8Kg

▼第7試合　日本VSタイ　スーパーバンタム級　3分5R
藤原あらし（S.V.G./全日本バンタム級王者）55.1Kg
VS
ロームラン・オー.ベンジャマー（タイ/元ルンピニーフライ級7位・元オームノーイフライ級4位）55.1Kg

▼第6試合　70kg契約　3分5R
望月竜介（U.W.F.スネークピットジャパン/全日本スーパー・ウェルター級1位)70Kg
VS
江口真吾（AJ/全日本ミドル級1位）70Kg

▼第5試合　K-1ルール　60Kg契約　サドンデスマッチ3分3R
ソルデティグレ・ヨースケ（U.W.F.スネークピットジャパン）60Kg
VS
上松大輔（チームドラゴン/全日本フェザー級2位）59.8Kg

▼第4試合　全日本ライト級ランキング戦　サドンデスマッチ3分3R
海戸　淳（SVG/同級2位）61.23Kg
VS
寺崎直樹（青春塾/同級6位）61.1Kg

▼第3試合　K-1ルール　ヘビー級　サドンデスマッチ3分3R
ベルナール・アッカ（コートジボアール）
VS
西脇恵一（チームドラゴン）

▼第2試合　フェザー級　3分3R
遠藤智久（スクランブル渋谷）※450グラムオーバーで再計量
VS
九島　亮（AJ）57.15Kg

▼第1試合　バンタム級　3分3R
ハリィ永田（はまっこムエタイ）53.3Kg
VS
原岡武志（STRUGGLE）53.52Kg

▼オープニングファイト第3試合　バンタム級　3分3R
水原浩章（光）53Kg
VS
小野寺紘也（ドラゴン）53.4Kg

▼オープニングファイト第2試合　58Kg契約　3分3R
石井振一朗（チャモアペット）57.6Kg
VS
小川雅也（チームドラゴン）57.4Kg

▼オープニングファイト第1試合　ウェルター級　3分3R
押田信之（はまっこムエタイ）65.9Kg
VS
布施一行（ドラゴン）66.1Kg

＜決定対戦カード＞

▼メインイベント　K-1ルール　64Kg契約　3分3R延長1R
吉本光志（AJ/IKMF東洋ライト級王者）
VS
梶原龍児（チームドラゴン/WFCA世界ライト級王者）

▼セミファイナル　K-1ルール　スーパーフェザー級　3分3R延長1R
水落洋祐（はまっこムエタイ/全日本フェザー級3位）
VS
TSUYOSHI（チームドラゴン/J-NETWORKフェザー級3位）

▼第8試合　K-1ルール　ウェルター級　3分3R延長1R
金　統光（藤原/全日本ウェルター級3位）
VS
堤　大輔（チームドラゴン）

▼第7試合　K-1ルール　68kg契約　3分3R延長1R
後藤友宏（青春塾/全日本ウェルター級8位）
VS
吉川英明（チームドラゴン/全日本ウェルター級5位）

▼第6試合　K-1ルール　スーパーウェルター級　3分3R延長1R
ハイン・ディオ（チャモアペット・ムエタイアカデミー）
VS
岡田憲幸（チームドラゴン）

▼第5試合　K-1ルール　ウェルター級　3分3R延長1R
亜紀斗（はまっこムエタイ）
VS
チャーリー・ホースト（チームドラゴン）

▼第4試合　K-1ルール　ウェルター級　3分3R延長1R
ウー・エリック（藤原）
VS
坂本洸己(チームドラゴン)

▼第3試合　K-1ルール　60kg契約　3分3R延長1R
園山翔一（WSK/白仙会）
VS
島村晃司（チームドラゴン）

▼第2試合　K-1ルール　スーパーウェルター級　3分3R延長1R
三澤勲大（韓道場）
VS
小室武稔（チームドラゴン）

▼第1試合　K-1ルール　バンタム級　3分3R延長1R
KATSUKI（鷹虎）
VS
匠（チームドラゴン）

＜チケット料金＞
RS席　8,000円/S席　6,000円/A席　4,000円
※当日券は各500円増し。

＜チケット発売場所＞
チケットぴあ/全日本キック

＜お問い合わせ＞
全日本キック　03-3365-1171


全日本キックボクシング連盟
ALL JAPAN KICKBOXING 2008
「小林聡プロデュース興行」（仮題）
2008年6月22日（日）東京・後楽園ホール
開場17:00　本戦開始18:00
※本戦開始前にオープニングファイト予定

＜チケット料金＞
SRS席15,000円　RS席10,000円
S席7,000円　A席5,000円
※SRS席は全日本キックのみでの販売、当日券は各席500円増し。

＜チケット発売日＞
5月17日（土）〜一般発売
4月26日（土）後楽園ホール大会にて各席最前列より発売

＜チケット販売所＞
チケットぴあ
イープラス
後楽園ホール
全日本キック

＜お問い合わせ＞
全日本キック＝03−3365−1171

●2008年度上半期スケジュール
・4月26日（土）後楽園ホール
・5月31日（土）東京・新宿FACE
・6月22日（日）後楽園ホール