4月21日(火)マリンメッセ福岡にて開催されたFEG『K-1 WORLD MAX 2009 World Championship
Tournament FINAL16』の翌日、22日(水)福岡市内で一夜明け会見が行われ、7月13日(月)東京・日本武道館で開催される『FINAL8』の準々決勝トーナメント組み合わせが抽選会によって決定した。
抽選会の冒頭で谷川貞治K-1イベントプロデューサー(以下、EP)は「去年の抽選会には日本人が3人残っていて、人類最激戦区の中でもMAXは日本のイベントだなという印象がありました。 しかし今年は優弥選手1人だけになってしまい、MAXもヨーロッパに覇権が移った象徴的な1年になると思います。本当にレベルの高い選手が8人揃ったと思うのですが、その中でもサワー、ブアカーオ、クラウスという歴代世界王者は安定していて強いなと思いました」と挨拶。 大会後に魔裟斗と話したという谷川EPは「魔裟斗選手は今年のポイントはキシェンコとペトロシアンになると言っていましたが、僕もそう思います。この2人の対戦相手、組み合わせがどうなるのかが今年の優勝の鍵を握ると思います」と、昨日の大会で圧倒的な強さを見せた2人をトーナメントのキーパーソンとして名前を挙げる。 そしてFINAL8に勝ち残った選手がそれぞれ挨拶。以下のように意気込みを語る。 「昨日はとても早い試合でケガがなくてよかった。次の試合にも期待してください」(クラウス) 「ベスト8に勝ち残ったことが本当にうれしいです。これからまた努力して皆さんに喜んでもらえる試合をします」(キシェンコ) 「昨日はとてもいい試合が出来たと思う。対戦相手は強い選手だったけど、これからも勝ち続けられるだけ勝ちたいと思う」(ペトロシアン) 「いつも言っていることですが、このメンバーの中で一番弱いのは僕です。でも日本人で勝ち残ったのは僕だけでそうは言っていられない状況になりました。K-1は日本で生まれたスポーツです。日本人の魂を持って、誰が相手でも闘いたいと思っています」(優弥) 「昨日の試合に勝ってベスト8に残ることが出来た。これからも応援よろしくお願いします」(サワー) 「昨日はいい試合が出来たと思う。これからはチャンピオンに向けて進んで行きたい」(ホルツケン) 「昨日は皆さんをハラハラさせる試合をしてしまいました。次の試合では昨日の2R以降のような試合をしたいと思います」(ブアカーオ) 「昨日はとても疲れたけど、まだまだ自分のハングリー精神は残っている。応援してください」(ドラゴ) 今回の抽選会はこれまで通り、まずはSTEP1として1回戦の試合タイムの順にナンバーボールを選択。STEP2ではそこに書かれた番号の若い順にA〜Hまでのトーナメントの枠組みを決めるというもの。昨日の結果を受けてSTEP1でボールを引いたのはクラウス、キシェンコ、ペトロシアン、優弥、サワー、ホルツケン、ブアカーオ、ドラゴの順となった。 まず1番のボールを引いていたドラゴはトーナメントの枠組みからAを選ぶ。続く2番のボールを引いたキシェンコはドラゴとは別の山となるEの枠へ。そして3番のボールを引いてたのが谷川EPが鍵になると話していたペトロシアン! この時点でドラゴ、キシェンコとの対戦を選択できたのだが、ペトロシアンは2人との対戦を避け、ドラゴと同じブロックとなるCの枠を選ぶ。 ドラゴ=A、キシェンコ=E、ペトロシアン=Cとそれぞれが別々のブロックを選ぶ中、4番のボールを引いたのは優弥! Fの枠を選び、自分が残りの選手から対戦相手として選ばれるのかどうか、それとも自分から対戦相手を選ぶのか。この2択となった優弥は迷うことなくドラゴとの対戦を選択! ここでFINAL8第1試合としてドラゴVS優弥が決定した! 続く5番のボールを引いていたホルツケンはキシェンコ、ペトロシアンとの対戦は避けてFの枠組みを選ぶ。これによりMAX新世代のキシェンコ、ペトロシアン、ホルツケンの隣の枠が空き、歴代王者のクラウス、ブアカーオ、サワーが対戦相手を選ぶというドラマティックな展開となる。 ここで6番のボールを引いていたクラウスはペトロシアンの隣を選択し、台風の目ペトロシアンと初代王者クラウスの一戦が決定! そして最後の対戦相手を決める役を担うことになったのは7番のボールを引いていたブアカーオ。キシェンコとの初対決、過去に勝利しているホルツケンとの再戦という選択になったが、ブアカーオはホルツケンとの再戦を選択! これによりキシェンコの相手は自動的にサワーとなり、トーナメントの組み合わせが全て決定した。 「トーナメントは運に任せた方が面白い」と話していた谷川EPだったが、4試合中3試合が新世代ファイターVS歴代世界王者、もう1試合が佐藤嘉洋を破ったドラゴVS唯一の日本人・優弥という、非常にドラマのある組み合わせとなった。 組み合わせ決定後、再び8選手が意気込みを語る。その中でも注目は自らドラゴとの対戦を希望した優弥だ。優弥はドラゴを選んだ理由をこう語る。 「僕は運がいいです。日本トーナメントでも4番のボールを引いて、対戦相手を選べる立場でしたけど、今回もそうでした。今年はTATSUJI選手、チビン選手に勝って、色々な人にリベンジしてきたんですけど、今回の対戦相手には特に自分と因縁がある選手はいませんでした。でも佐藤選手がやられて、全日本キックの山内裕太郎選手もやられているドラゴ選手を僕がやっつけたいと思いました。僕がここでドラゴ選手を止めます」 この優弥の言葉に対し、ドラゴは「グッドラック! 山本が僕にリベンジしたい気持ちは分かるけど、それは出来ないだろうね」と言い切り、余裕の表情を浮かべていた。 会見後の囲み取材では「キシェンコ選手、サワー選手、ブアカーオ選手は実力が抜けている印象がある。でもドラゴ選手は会見でも落ち着きがなかったりするし、隙があるなと思ってました。だからある程度は(ドラゴ選手とやりたいと)決めていましたね」と語る優弥。 ドラゴは会見での発言も含めて、かなり余裕の表情を浮かべていたが、優弥は「こうなった以上、僕が誰と闘いたいとかはもうないです。日本人が僕一人になっても、僕が試合でやることは変わらない。 僕は実力が実力ですけど、僕にも出来ることはあると思います。僕が佐藤選手や山内選手の敵を討つという気持ちはないです。それよりも日本人が舐められるのが嫌なんですよ。だから僕が絶対にやってやります」と打倒ドラゴを誓った。組み合わせ決定後の各選手のコメント詳細は以下の通り。 ドラゴ 「これでFINAL8の対戦相手が決まった。あとは一生懸命練習して試合に備えるだけだね」 ペトロシアン 「ベスト8ファイターはものすごく強い選手ばかりだけど、その中でクラウスと対戦することが決まった。クラウスも強い選手なのでしっかりと練習して、勝利を勝ち取りたいと思う」 クラウス 「いつも抽選は難しいね。今日もすでに4試合のうち1試合は決まっていて、その中から対戦相手を選ばなければいけなかった。そこで誰と戦うかを考えた時に、自分の中では一番いいところを選んだと思う。まだまだトーナメントは始まったばかり。これからチャンピオンを目指して戦っていきたいと思う」 キシェンコ 「皆さんもご存知の通り、サワーと戦うのは2度目になります。抽選というものは幸運と不運があるもので、何も言うことが出来ませんね」 サワー 「次の試合は必ずいい試合になると思う。ここで必ずリベンジしたいと思う」
ホルツケン 「ブアカーオが僕を選んでくれてうれしく思う。前回ブアカーオと対戦した時は6,7割の力しか出すことが出来なかった。でも今度の対戦ではもっといい結果を残したい」 ブアカーオ 「抽選会はくじ運が左右するものです。次の試合は面白い試合になると思います。(ホルツケンを選んだ理由は?)彼は友人でやっつけてやりたかったからです(笑)。ホルツケンとは過去に対戦して勝っているし、今回はさらにいい試合になるだろうと思って、彼を選びました」
☆4・21K-1
MAX FINAL16の試合結果はこちら FEG
「K-1 WORLD MAX 2009 World Championship Tournament FINAL8」 2009年7月13日(月)東京・日本武道館
開場17:00 開始18:00 <決定対戦カード> ▼世界トーナメントFINAL8 3分3R延長1R
ドラゴ(アルメニア/ショータイム) VS 山本優弥(全日本キックボクシング連盟/青春塾/2009年日本準優勝) ▼世界トーナメントFINAL8 3分3R延長1R
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア/サトリ・グラディエートリイウム・ネメシス) VS アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/2002年世界王者) ▼世界トーナメントFINAL8 3分3R延長1R
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテンオデッサ) VS アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング オランダ/2005&2007年世界王者) ▼世界トーナメントFINAL8 3分3R延長1R
ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムックジム/2004&2006年世界王者) VS ニキー“ザ・ナチュラル”ホルツケン(オランダ/ゴールデングローリージム)
<出場予定選手> 魔裟斗(シルバーウルフ/2003・2008世界王者) <チケット料金>
SRS席 25,000円/SS席 15,000円/S席 10,000円/A席 6,000円 <チケット発売場所>
●一斉発売 5月23日(土)10:00〜 チケットぴあ 0570−02−9999 ローソンチケット 0570−084−624(特電)
CNプレイガイド 0570−08−9933(特電) キョードー東京 03−3498−9999 イープラス=http://eplus.jp 5月24日(日)10:00〜
チケットぴあ 0570−02−9999 ローソンチケット 0570−084−624(Lコード:33000) CNプレイガイド 0570−08−9999
キョードー東京 03−3498−9999 イープラス=http://eplus.jp ※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可 <お問い合わせ>
チケットに関するお問い合わせ キョードー東京 03−3498−9999 大会に関するお問い合わせ FEG 03−3796−5060
●K-1 WORLD MAX2009年間日程 4月21日(火)福岡マリンメッセ FINAL16
7月13日(月)東京・日本武道館 FINAL8 10月上旬 横浜アリーナ FINAL |