5月27日(水)都内ホテルにて、昨日26日に横浜アリーナで開催されたFEG『DREAM.9フェザー級GP 2nd ROUND』の一夜明け会見が行われた。
キング・オブ・HERO’SのJ.Z.カルバン(ブラジル/アメリカン・トップチーム)を激闘の末に判定で破った川尻達也(T-BLOOD)に、7月13日(月)東京・日本武道館で開催のFEG『K-1 WORLD MAX 2009 World Championship Tournament FINAL8』にて行われる魔裟斗(シルバーウルフ)引退試合第一弾の対戦相手として白羽の矢が立った。
会見後、K-1イベントプロデューサーである谷川貞治FEG代表が記者たちの囲み取材を受け、「川尻選手は100点満点。まだオファーはしていませんが、魔裟斗選手の対戦候補として申し分ない。これから正式にオファーしようと思う」と、魔裟斗VS川尻戦にゴーサインを出したのだ。
昨日の試合には魔裟斗も「一度見ておきたいと言っていた」(谷川代表)とのことで会場へ向かっていたが、交通事故の影響で渋滞にはまり、川尻VSカルバン戦が始まる直前に谷川代表が電話を入れたところ「じゃあ、帰ります」とUターンしてしまったという。
谷川代表は「川尻選手はJ.Z.にパンチでも負けなかった。凄く強くなっている。僕にとっては魔裟斗引退試合の第一候補です。あとは川尻選手と魔裟斗選手と話し合う。今日くらいに魔裟斗選手に伝えて、早ければ来週早々にも会見をやりたい。川尻選手にダメージもあるので様子を見ます」と語り、川尻も昨日のリング上で「こういう時代だからこそ2人で格闘技を盛り上げませんか? 魔裟斗選手。僕にもガッツン、ガッツン、面白い打ち合いが出来るんでよろしくお願いします」とマイクアピールしていることから、実現は決定的だ。
なお、谷川代表はもう一人の対戦候補として名前の挙がっていた五味隆典については、「五味君も資格はあるが、DREAMやK-1への貢献度を考えたら川尻選手が第一候補。また機会があれば考えたいと思う。まだ五味選手と何の話もしていないので失礼ですが、どちらかと言われれば川尻選手の方が。一生懸命にやっているし、やりたいと思う気持ちも持っているので」と説明。
「佐藤(嘉洋)君やコヒ(小比類巻太信)も考えられるが、負けた後なので……コヒはまだ足が治ってないみたいだし。MAXは今シリーズでトーナメントをやっているので、中途半端な選手を当てるよりは総合の選手の方がいい」
さらに記者からフェザー級GPで敗退した山本“KID”徳郁の名前が挙がると、「聞いてみましょう」と即答。「ただ、総合で負けているのでDREAMで挽回したい気持ちが本人は強いんじゃないか。僕には次の試合をすぐDREAMでやりたいと言っていましたし、7月も出るような勢いだった。悔しがっていました。KID君も含めて聞いてみます」と、魔裟斗の相手がKIDになる可能性も僅かにあるとした。
その川尻は記者会見で「怪我は右目の擦り傷だけ」とダメージがないと語り、会見後の囲み取材では「やるならやる。やらないならやらない。俺は自分が強いと思っているから、(魔裟斗が)やるというなら手を挙げる」と、あとは魔裟斗次第だとコメント。
さらに魔裟斗の「ナメている」発言を聞いて「向こうがナメているとか何だと言ってるけれど、こっちはナメているつもりなんかなくて逆に敬意を表して(大晦日の武田幸三戦の)リングに上がった。だから、そういうことを言われるのは面白くない。口で言うならリングに上がった方がいい。(マイクアピールは)勝ったら言おうと思っていました」と反撃する川尻。
昨日の試合前、谷川代表より「絶対勝ってね」と言われ、「面白い試合と絶対勝つ試合のどちらがいいですか?」と聞いたところ、「勝つ、勝つ、勝つ!」と言われたというエピソードも披露。「いつも負けても面白い試合をやってくれと言っていた人だから珍しいなと思いました。それが面白かった(笑)」。
魔裟斗が観戦に来る予定だったことを知らされてのマイクアピールだっただけに、「後でいなかったと聞いてガッカリしました。いてくれた方が盛り上がったのに……」と残念そう。谷川代表からは試合後、「早く怪我を治してね」と言われたという。
自分の宿敵でもある五味については「五味君と魔裟斗選手の試合も見てみたいし、それはファン次第でしょう。魔裟斗選手も言っているように、格闘技界はそれが大事だと思っているので、ファン次第です。俺は決まったらやるだけ」と、ファンに裁定を委ねるとした。
「試合が決まったら俺もバチバチで行く。向こうも喧嘩だって言ってるから、思い切り殴り合いたい。ノーガードで足を止めて打ち合いたいですね。喧嘩ってそういうもんだと思う。喧嘩で蹴ってもしょうがないでしょう」と、魔裟斗の「喧嘩」発言を逆手に取り、パンチでの打ち合いを要求する川尻。
「僕のパンチが当たれば相手が誰でも倒せる自信はある。当てるのが大変なんですが(笑)」と、魔裟斗を倒す自信すら窺わせる。魔裟斗との対戦が怖くないのかとの質問には、「怖いですよ。カルバンも怖かったし、めっちゃ怖い。そこからどうしようと考えてやるのがトップファイターの実力。恐怖を認めた上で行かないといけない」と語った。
FEG
「K-1 WORLD MAX 2009
World Championship Tournament FINAL8」
2009年7月13日(月)東京・日本武道館
開場17:00 開始18:00
<決定対戦カード>
▼世界トーナメントFINAL8 3分3R延長1R
ドラゴ(アルメニア/ショータイム)
VS
山本優弥(全日本キックボクシング連盟/青春塾/2009年日本準優勝)
▼世界トーナメントFINAL8 3分3R延長1R
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア/サトリ・グラディエートリイウム・ネメシス) VS アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/2002年世界王者) ▼世界トーナメントFINAL8 3分3R延長1R
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテンオデッサ) VS アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング オランダ/2005&2007年世界王者) ▼世界トーナメントFINAL8 3分3R延長1R
ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムックジム/2004&2006年世界王者) VS ニキー“ザ・ナチュラル”ホルツケン(オランダ/ゴールデングローリージム)
<出場予定選手> 魔裟斗(シルバーウルフ/2003・2008世界王者)
<チケット料金>
SRS席 25,000円/SS席 15,000円/S席 10,000円/A席 6,000円
魔裟斗応援シート 15,000円(特典付き)
<チケット発売場所>
チケットぴあ 0570−02−9999
ローソンチケット 0570−084−003(Lコード:33000)
CNプレイガイド 0570−08−9999
キョードー東京 03−3498−9999
イープラス=http://eplus.jp
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可
<お問い合わせ>
チケットに関するお問い合わせ キョードー東京 03−3498−9999
大会に関するお問い合わせ
FEG 03−3796−5060
FEG
「K-1 WORLD MAX 2009
World Championship Tournament FINAL」
2009年10月上旬 神奈川・横浜アリーナ
開場・開始時間未定
▼世界トーナメント準決勝 3分3R延長1R
ドラゴVS山本優弥の勝者
VS
ジョルジオ・ペトロシアンVSアルバート・クラウスの勝者
▼世界トーナメント準決勝 3分3R延長1R
アルトゥール・キシェンコVSアンディ・サワーの勝者
VS
ブアカーオ・ポー.プラムックVSニキー“ザ・ナチュラル”ホルツケンの勝者
▼世界トーナメント決勝戦 3分3R延長2R
準決勝の勝者
VS
準決勝の勝者
●K-1 WORLD MAX2009年間日程
7月13日(月)東京・日本武道館 FINAL8
10月上旬 横浜アリーナ FINAL
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