4月27日(火)東京・代官山にある伊原道場にて、松本芳道(八景)が公開練習を行った。松本は5月2日(日)東京・JCBホールで開催されるFEG『K-1 WORLD MAX 2010〜−63kg Japan Tournament 1st ROUND』で大月晴明(フリー)と対戦する。
松本はK-1でも活躍した武田幸三ら、多くの実力者を輩出している新日本キックボクシング協会でライト級のベルトを巻く現役チャンピオン。
今月4日の新日本キック市原大会で日本ライト級タイトルを獲得したばかりのチャンピオンだが、そのアグレッシブなファイトスタイルが買われ、大月の対戦相手としてK-1への参戦が決まった。
小・中学校までサッカー部に所属していたが「自己中プレーばっかりで全然ダメでした。団体競技はダメでした」という松本。「小学校の頃は顔にボールをぶつけられたのにムカついて、相手を殴って退場になったことがあります(笑)。
喧嘩っ早いというか、しゃべるのが苦手で何かあったら時はすぐに手が出ちゃってました」という性格で、今から6年ほど前に「K-1を見ていて、自分もやってみようと思って」キックボクシングを始める。
その当時の松本の目標は何と打倒・魔裟斗。通常体重で65〜66kgの松本だったが、練習をしているうちに体重が増えるだろうと思い、「魔裟斗選手を倒して、自分がああいう地位になること」を目標にやってきたという。
新日本キックを戦いの場として選んだ最初のきっかけも「(新日本キックの)伊原(信一)代表が魔裟斗選手やボブ・サップのミットを持っていて、漠然とここでチャンピオンになれば自分もK-1に出られると思っていた」からだ。
打倒・魔裟斗の野望が叶うことがなかったが、新日本キックでチャンピオンになり、そしてK-1参戦と、ここまで思い通りのキックボクシング人生を歩んできたように見える松本だが「自分はもともと目立ちたがり屋なんで、もっと有名になってキックボクシングで食っていけるようになりたいですね。
今は肉体労働の仕事をしながら家族を養っているんですけど(妻と息子の3人家族)、キックボクシングで家族を食わせていけるようになりたい。まだまだ描いていた自分とは程遠いですよ」とK-1における野望を語った。
公開練習では3分2Rのシャドーボクシング、そしてミット打ちを見せた松本。ここで目に止まったのが松本の構え。松本は左足前のオーソドックス、そして右足前のサウスポーを小刻みに変えながら、シャドーやミット打ちを行ったのだ。
これは松本が右手を負傷した時にサウスポーで練習していた頃の名残で「構えをスイッチするのは自然に出てきますね。相手は距離感が狂うんじゃないですか」と実戦でもこのスイッチが生きているようだ。
対戦相手の大月はトーナメントの優勝候補に挙げられる選手で、キックボクシング界のビッグネーム。大月有利が大方の見方であるが、松本は「大月選手は好きな選手でしたよ。面白い試合をする選手じゃないですか、昔は。今はもう全盛期じゃないと思ってます。(そういう選手に負けられない?)はい。僕は新日本キックの看板を背負っているんで死んでも負けられないですよ」と大月=過去の人とばっさり切り捨てる。
さらに松本は「一般のお客さんは打ち合う熱い試合を見たいわけじゃないですか。そうやって最後に自分がKOで勝つことが理想ですね。お客さんには僕のハートを見て欲しい。僕は自分で負けず嫌い世界一だと思っているんで。喧嘩じゃ負けたくないし、今まで試合で気持ちで負けそうになったことがないです。
世間的に自分はダークホースというか注目されていないと思うけど、大月選手に勝って分からせたい。大月選手に勝てば自分が優勝候補になるでしょう。
(大月は『自分が若い選手の壁になるから乗り越えていって欲しい』と言っているが)じゃあその通り、壁を乗り越えます。この試合で勝つと負けるじゃ人生変わりますから」と反骨心むき出しに語った。
FEG
「K-1 WORLD MAX 2010 -63kg Japan Tournament 1st ROUND」
2010年5月2日(日)東京・JCBホール
開場16:00(予定) 開始17:00(予定)
<全対戦カード>
▼−63kg Japan Tournament 1st ROUND 3分3R
上松大輔(チームドラゴン/ISKAオリエンタル世界ライト級王者)
VS
チョン・ジェヒ(韓国/Busan Taesan/韓国ムエタイジュニアライト級王者)
▼−63kg Japan Tournament 1st ROUND 3分3R
石川直生(青春塾/第2代全日本スーパーフェザー級王者)
VS
渡辺理想(=ゆうと/極真会館2007年全日本ウェイト制空手道選手権中量級準優勝)
▼−63kg Japan Tournament 1st ROUND 3分3R
“狂拳”竹内裕二(菅原/第8代MA日本キックボクシング連盟スーパーフェザー級王者、第2代WMAF世界同級王者)
VS
裕樹(リアルディール/初代RISE 60kg級王者)
▼−63kg Japan Tournament 1st ROUND 3分3R
大月晴明(フリー/WPKC世界ムエタイライト級王者)
VS
松本芳道(八景/日本ライト級王者)
▼−63kg Japan Tournament 1st ROUND 3分3R
久保優太(アンリミテッド/Krushライト級グランプリ2009準優勝)
VS
DJ.taiki(フリー)
▼−63kg Japan Tournament 1st ROUND 3分3R
山本真弘(藤原/IKUSA GP&Kick Return Tournament&Krushライト級GP覇者、第22代全日本フェザー級王者)
VS
大和哲也(大和/WBCムエタイルール日本ライト級&WMCインターコンチネンタル同級王者)
▼−63kg Japan Tournament 1st ROUND 3分3R
小宮山工介(北斗会館)
VS
尾崎圭司(チームドラゴン/K-1 WORLD MAX2007日本代表決定トーナメント3位)
▼−63kg Japan Tournament 1st ROUND 3分3R
大石駿介(OISHI GYM/J-NETWORKスーパーライト級1位)
VS
卜部功也(チームドラゴン/K-1甲子園2008準優勝)
▼−63kg Japan Tournament 1st ROUND 3分3R
才賀紀左衛門(アンリミテッド/大誠塾)
VS
ファイヤー原田(ファイヤー高田馬場/J-NETWORKライト級2位)
▼−63kg Japan Tournament 1st ROUND 3分3R
卜部弘嵩(チームドラゴン/2007全日本新空手K-2軽中量級王者)
VS
谷山俊樹(谷山/MA日本ライト級8位)
▼−63kg Japan Tournament 1st ROUND 3分3R
麻原将平(シルバーアックス)
VS
嶋田翔太(島田塾/K-1甲子園2009準優勝)
▼70kgスーパーファイト 3分3R延長1R
城戸康裕(谷山/2008日本トーナメント優勝)
VS
ヴァヒド・ロシャニ(イラン大誠塾)
<チケット料金>
SRS席20,000円 RS席13,000円 S席(第1バルコニー)10,000円
A席(第2バルコニー)7,000円 B席(第3バルコニー)5,000円
<チケット販売>
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:594−720)
ローソンチケット 0570-084-003(Lコード:31000)
CNプレイガイド 0570-08-9999
キョードー東京 03-3498-9999
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<お問い合わせ>
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