7月19日(月・祝)東京・ディファ有明で開催されたREBELSプロモーション『REBELS.3』にて、WPMF日本女子ミニフライ級王座決定戦を争ったLittle Tiger(F・TEAM TIGER)VS渡辺久江(BLUE DOG)戦についてJMD(Japan Martial-arts Directors/Japan Muay-thai Directors)より発表があった。以下、原文。
【Little Tiger×渡辺久江のルール問題に関する経過と訓告】
7月19日、ディファ有明で行われましたREBELSプロモーション主催「REBELS.3」の第12試合、WPMF日本女子ミニフライ級王者決定戦、Little Tiger(F・TEAM TIGER/J-GIRLSアトム級王者)と渡辺久江(BLUE DOG GYM/元インターナショナル女子ムエタイライトフライ級王者、元DEEP女子ライト級王者)の判定1-1(49-49、50-49、48-49)ドローにつき王座未決定となった試合について、試合後、BLUE DOG GYMサイドから主催者に抗議がなされました。
この試合は、WPMF日本ムエタイルールに基づいて行われたのですが、顔面膝蹴りは、有効技となっております。もちろん、このタイトルマッチでも同様でした。
ですが、レフェリーを担当したJKBレフェリー協会の椎名利一氏は、「顔面膝蹴りは禁止」と認識しており、実際、渡辺選手が首相撲から顔面を狙って膝蹴りを繰り出した際、それが反則技であることを言い渡され、その後、顔面膝蹴りが打てなかったとのこと。
この件について、試合後、翌日にBLUE DOG GYM代表者とREBELSプロモーション代表、山口元気、同事務局長、大島健太で会談し、渡辺選手サイドの主張を確認した上、椎名氏に確認、会談を持ち、事実を明らかにしました。
その概要は、以下の通りです。
・7月19日興行前に椎名、山口、大島で行ったミーティングで各試合のルールを確認した際、REBELSサイドは、件の試合を「顔面膝蹴りあり」で依頼したものの、椎名氏は「なしと受け取った」とのこと。原因としては、同興行で行われた女子アマチュアルール(顔面膝蹴りなし)などと混同してしまった可能性が強い。新設タイトルであるWPMF日本ムエタイルールは、まだ女子試合のルールについての記載がなく、ルールブックで確認が不能の中、その重大な認識違いのままで試合当日を迎える。
・7月18日、前日計量の際、普段であれば、椎名氏なりの立会いがあるところ、椎名氏が他興行で出張の為、他メンバーで計量を取り仕切り、そこでは、件の試合を「顔面膝蹴りあり」で説明。
・試合当日、15:00頃、行われた審判団ルールミーティングに山口、もしくは大島の参加が必要なところ、開場直前の煩雑さに追われ、懸案を確認できていなかった。
・試合時、リング中央で行われる開始前のルール説明で、Little Tiger選手と渡辺久江選手、各セコンド1名ずつが、椎名氏より簡単なルール説明を受けていたのだが、試合に集中する両陣営とも「顔面膝蹴りなし」の説明に気付かなかった。
・試合中、「顔面膝蹴りの反則」訓告を受け、本来であれば、渡辺選手サイドが試合の流れを止めてでも確認、または抗議をしてもよかったが、それをよしとせず続行した。
試合の判定結果、内容については、今野会長から抗議はなく、「なるべく早い機会での同タイトルマッチでの再戦」を希望するに留まったが、「渡辺がそんな状況で戦っていたこと」と「この件における主催者の不手際を表明すること」を要望されました。
これに関して、JMDは、この問題をREBELSプロモーションの過失と認め、渡辺選手とBLUE DOG GYM、Little Tiger選手とF・TEAM TIGERに謝罪と適正な対応を取るよう訓告するものであります。
試合結果は、ノーコンテストにするなど覆ることにはなりませんが、この反省を踏まえ、REBELSプロモーションは、JMDの指導の下、今後、最新の注意を払い、興行を運営することを誓約します。
具体的には、WPMF日本ルールの女子部分を
WPMF日本支局に完成してもらい、その完成版ルールブックの配布を徹底させます。
そして、Little Tiger×渡辺久江のリマッチがREBELSで行われた場合、一連の運動に加わった椎名氏は、レフェリー、ジャッジからはずし、以上の誓約事項を徹底して遵守します。
女子ムエタイ(キックボクシング)史に残る素晴らしい試合をした両陣営、何より観戦に赴き、応援していただいた観客の皆様に、REBELSプロモーションより心からのお詫びを申し上げます。
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