↑初日の最終試合に登場した塚本は飛び膝蹴りで技ありを奪い、2連覇&史上初5度目の優勝へ向けて好発進した
NPO法人全世界空手道連盟新極真会
「第42回オープントーナメント全日本空手道選手権大会」
2010年10月30日(土)東京体育館
開場10:00 開始11:00
来年に開催を控えた『第10回全世界大会』の日本代表第1次選抜戦を兼ねた全日本大会が、10月30日(土)東京体育館で幕を開けた。今大会には第6回・塚本徳臣、第8回・鈴木国博、第9回・塚越孝行と過去の世界チャンピオンが揃い踏み。これに全日本無差別・全日本ウェイト制大会王者や上位入賞者を始めとする有力選手、世代交代を狙うユース勢などが加わり、男子上位4名・女子上位2名の世界大会日本代表の座を争う。
男子は昨年を上回る107名がエントリー、初日は1回戦と2回戦が行われた。実績のある選手は大多数がシードで2回戦からの登場となり、初日は1試合で終えた。
→塚本同様、史上初5度目の優勝を狙う鈴木(左)は苦戦を強いられるも、2度目の延長戦で中道を振り切った
最大の波乱はCブロックで起こった。第19回&第25回全日本ウェイト制重量級王者で、昨年の『カラテワールドカップ』では日本代表のキャプテンに抜擢された野本尚裕(昨年の全日本でも5位)が、初戦となった2回戦で阪本泰貴に右上段廻し蹴りで技ありを奪われ、初日で姿を消した。しかし、昨年&一昨年6位の阪本の兄・晋治は2回戦で敗退。
第37回全日本大会で準優勝の成績を収めている前川憲司(昨年は8位)も、最終延長戦の末に18歳の亀山真に敗れ、Dブロック2回戦で敗退。
→前回の世界チャンピオンである塚越(右)は安定した強さで本戦決着
ユースの注目選手である17歳の前田勝汰はBブロック2回戦で同じくユースの18歳・加藤大喜に、18歳の河瀬俊作は20歳の長谷川達矢に敗れた。
その他のシード選手は順調に勝ち上がっている。鈴木はなかなかエンジンがかからず中道隆介と延長2回までもつれ込んだが、判定3−0で振り切った。塚越は本戦判定5−0で危なげなく岡田剛を退け、最終試合に登場した昨年の全日本覇者でもある塚本は他流派の強豪・福間寛敦から右上段飛び膝蹴りで技ありを奪い、快調な滑り出しを見せている。
24名がエントリーした女子では、優勝候補の第3&4回『カラテワールドカップ』女子中量級&第38回全日本女子優勝の佐藤弥沙希、第24&25&27回全日本ウェイト制女子重量級優勝の将口恵美が順当に勝ち上がっている。
→中段突きで相手を悶絶させ、インパクトを残した将口
特に将口は初戦となった2回戦で鹿間麻依子から1分23秒、左中段突きで一本勝ちを収め、大きなインパクトを残した。
勝ち上がった選手は以下の通り。明日10月31日(日)は午前10:00から開始され、3回戦〜決勝戦までが行われる。果たして、世界大会への切符は誰の手に!?
<男子ベスト32進出者>
▼Aブロック
青柳茂瑠(福岡)
中尾 豊(札幌平山道場)
山本和也(東京東)
前田優輝(和歌山)
鈴木国博(厚木・赤羽)
長野義徳(兵庫中央)
高野優希(世田谷・杉並)
村山 努(京都南)
▼Bブロック
平賀斉彦(東京城南川崎)
河瀬優太朗(佐賀筑後)
加藤大喜(愛知山本)
森 健太(福岡)
逢坂祐一郎(徳島西南)
山野翔平(福岡)
阿部哲也(北海道支部外舘)
島本一二三(広島)
▼Cブロック
山田一仁(兵庫山田道場)
森川琢也(厚木・赤羽)
渡辺大士(福岡)
島本雄二(広島)
塚越孝行(千葉松戸)
北島悠悠(白蓮会館)
長谷川達矢(埼玉武蔵)
阪本泰貴(大阪東部)
▼Dブロック
亀山 真(奄美)
落合光星(和歌山)
安村 哲(京都南)
吉田富和(沖縄吉田)
新保 智(鹿児島)
谷川 光(西神奈川)
森下 穣(大阪神戸湾岸)
塚本徳臣(世田谷・杉並)
<女子ベスト8進出者>
佐藤弥沙希(和歌山)
砂川久美子(総本部)
菊原真美(世田谷・杉並)
加藤小也香(愛知山本)
木村敬代(渡邊道場)
葛上かれん(武道塾空手道)
横山紀子(和歌山)
将口恵美(愛知山本)
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