3月12日(土)東京・後楽園ホールで開催される史上初の「WBC世界女子トリプルタイトルマッチ」に出場する6選手の予備検診が、10日(木)に行われた。
ミニフライ級で藤岡菜穂子(竹原&畑山)の挑戦を受けるチャンピオン、アナベル・オルティス(メキシコ)は藤岡を「強い印象があります。でも私はただ殴るだけです。強い相手とやることでいい試合になる。私はボクシングを芸術だと思っています」と堂々のコメント。
今日秋葉原で買ったという服で登場し「フィットしてセクシー。気に入ってます」と言う一方で「私も試合前はみなと同じように緊張します。素晴らしい試合をするのが私の仕事。そのためにこういった服を着たり、おいしいものを食べたり。あまり食べられませんがリラックスしているんです」とも。
そんな王者に藤岡は「おしゃれだなと思いました(笑)」と語り、体格の数値が優位なことに「戦いになったら身長、リーチは関係ないと思う、(先輩のライカに)本物は向かい合ったら分かる、と言われました。ここまできたらガチンコでやるしかない。チャンピオンは場数を踏んでいる分、度胸がある。自分も歳をとっている分、度胸があります」と締めた。
メイン登場のライト・フライ級王者の富樫直美(ワタナベ)は「(挑戦者のナガワは)若くて可愛らしい感じですが、試合ではそれがエネルギッシュになると思う。自分もそれに応えていいファイトをしたい。(久々の国内での試合だが)移動がない分、身体は楽。しかし楽なのはそこだけ。海外だと移動で、これから試合なんだ、と思う。今日、こういう行事があっていい意味の緊張感が出てきました」。挑戦者のジュジース・ナガワ(フィリピン)は「チャンピオンを尊敬しています。サイズ的に相手が上だが、中に入って戦いたい」とコメント。
脈拍48とスポーツ心臓の数値を出したアトム級王者・小関桃(青木)は、「心肺機能の数値はある程度の証明なのかなと思うが、数字なのであまり気にしていない。大小、ファイター、ボクサーいろんな選手とスパーしてきた」と相手変更にも充実の練習をアピール。代役で挑戦のチャンスをつかんだクリカノック・アイランドムエタイ(タイ)は、「決定から試合まで1カ月半だが普段から節制していたから問題ない。我々には作戦がある。打ち合いだ。チャンピオンが心配」というものの、そのほとんどがマネジャーがコメント。「打ち合いならKO?」と聞かれたクリカノックは「キットワー(そう思います)」と小声で答えた。
WBC CARES in Japan実行委員会
「WBC世界女子トリプルタイトルマッチ」
2010年3月12日(土)東京・後楽園ホール
開場10:30 開始11:00
<主な対戦カード>
▼WBC女子世界ライト・フライ級タイトルマッチ 2分10R
富樫直美(ワタナベ/王者)
vs
ジュジース・ナガワ(フィリピン/挑戦者・同級11位)
▼WBC女子世界アトム級タイトルマッチ 2分10R
小関 桃(青木/王者)
vs
クリカノック・アイランドムエタイ(タイ/挑戦者・同級11位)
▼WBC女子世界ミニフライ級タイトルマッチ 2分10R
アナベル・オルティス(メキシコ/王者)
vs
藤岡奈穂子(竹原&畑山/挑戦者・OPBF女子東洋太平洋同級王者)
▼OPBF東洋太平洋女子ライト・フライ級王座決定戦 2分10R
柴田直子(ワールドスポーツ/同級2位)
vs
江畑佳代子(ワタナベ/同級4位)
|