10月11日(水)都内ホテルにて、ボブ・サップ(アメリカ)についての緊急記者会見が行われた。会見にはFEG・谷川貞治代表取締役、FEG顧問弁護士・五十嵐敦氏が出席した。
会見内容は昨日深夜にサップの顧問弁護士であるマイケル・コネット氏がマスコミ数社に送ったFAXをうけてのもの。そのFAX内容とは次の通り。
10月10日2006年
人気格闘家のボブ・サップ氏が興行会社「K-1」と解約し、新しい申し入れは本日から受理
今年8月16日、ボブ・サップ氏(野獣)は契約違反があるとして格闘技イベントの興行会社「K-1」との二つの契約を解除しました。完全な孤立を図る前、礼儀としてサップ氏がK-1側からの新しい申し入れを待っていましたが、そういう申し入れはありませんでした。従って、本日10月1日をもってサップ氏はK-1を含めてすべての格闘技イベントの興行会社などから申し出を受け付けます。
サップ氏がK-1側とのファイティング契約を解約した理由は複数ですが、そのひとつはK-1側が契約に違反して報酬の支払いを怠りました。サップ氏が再三、K-1側に対して契約の不履行を指摘しましたが、K-1側は報酬の支払いを試みることもありませんでした。マネジメント契約についても、K-1側が契約上の責務を果たさなかったとして、これも解約しましたが。解約を決断した背景には、オランダ大会でのK-1側による不正行為がありました。
ファイト関連の申し入れはボブ・サップ氏のコネット外国法事務弁護士の米国人・マイケル・コネットさん宛てへお願いします。問い合わせも同下記。(原文そのまま)
最初にあいさつした谷川代表は「我々FEG、選手のマネージメントを管理している立場にある株式会社K-1としては、選手の引き抜きなどという次元で話はしたくない。このような選手間のトラブルを公にして、格闘技界のイメージを悪くするのは、はなはだ遺憾でしたくはありません」と前置きし、「あまりにもこのような悪意に満ちた一方的な契約解約に関しては毅然とした態度で言うべきことは言わないといけない。『何も言わなかったじゃないか』と言われるのも凄く嫌なので、こうやって会見をすることになりました」と本日の会見に至った経緯を話した。
サップが逃亡したK-1オランダ大会からK-1側としては誠意を持って次の大会にいくつかオファーを出し条件等も提示したが、サップには受け入れられなかったという。サップとK-1は全世界的に独占契約は存続中であり、サップの一方的な解約は無効となる。「FAXに書かれてあることは全くの事実無根。何ら思い当たる節はない。今週中にでもボブ・サップ選手を訴えることにいたしました。サップと我々の契約が存続しているという裁判及び、いくつか現時点で違反をしているので損害賠償請求をしたいと思います」と谷川代表はコメント。
これでサップが他団体からのオファーを受けることは出来なくなり、それを履行し他団体のリングに上がれば100%の契約違反となる。もし強行すればサップに契約違反の損害賠償が請求され、契約した主催団体にも責任が発生することになる。
サップと個人的に親しいK-1のスタッフが「今後どうするのか?」とサップに聞いたところ、「11月末のプロレス団体に上がって、12月31日にそのプロレス団体を主催する格闘技興行に上がるんだ」と言っていたとか。「その団体にも3回ぐらい警告書を送っております。返事は一回もありませんが」(谷川代表)。
最後に「貯金が少なかったサップに何とかジャパニーズドリームを掴ませようと、我々K-1はあらゆる努力をしてきました。こういうふうな状況になって悔しいし、寂しい思いがいっぱいです。契約社会の厳しいアメリカ社会で我々の甘やかしがあったのかもしれませんね。思い入れのあるスターにしてきた選手の一人なので、残念ながらこうせざるを得ません」と谷川代表は残念そうに語った。以下は記者との質疑応答。
――今後サップからのアプローチからあれば話す余地はありますか?
谷川 マネージメントが存続する限り、試合のオファーを我々は契約通りしたいと思います。裁判での和解もあると思います。
――サップは「8月に契約を解除した」と言ってますが、連絡はありましたか?
弁護士 手元に資料がないのですが、通知はあったと思います。あまりにも一方的で根拠のないものだったのでこちらとしては応じられないと返事しました。
――裁判は日本とアメリカのどちらで行われる予定ですか?
弁護士 日本です。
――請求額はどのくらいになりますか? 数億単位、数千万単位?
弁護士 今詰めている段階です。控えさせていただきます。
――訴える対象は誰になりますか?
弁護士 サップ一人になります。
――独占契約期間はいつまでですか?
弁護士 公に出来ませんので控えさせていただきます。
――サップが以前会見を開いて「独占契約があるので試合のオファーがない。食べていけなくなる」と言ってましたが?
谷川 「独占契約があるから試合のオファーがない」ということは全くない。FEGの主催するリングを主戦場にしてもらいたいというのはありますが、他の団体からオファーあれば、サップの方からうちに伝えてくれればいいですし、うちの方にありましたら、誠実に話をしています。実際に新日本プロレス、みちのくにも上がっています。UFCさんともいい関係がありますので、選手に金額面の話をして受けるか受けないかの話をすることになります。
――7月以降にサップにオファーはしましたか?
谷川 7月末の大会に契約金以上のお金でオファーしたんですけど、8月に一方的な解約通知がありました。話はしてます。
――K-1 GP開幕戦にオファーは?
谷川 出場資格がなかったので、残念ながらオファーはしてません。場合によっては東京ドームや年末にオファーはする可能性もあります。フジテレビさんにも迷惑かけているので、どちらかというとK-1のシリーズに出てもらいたいですね。
――サップ選手の今後ですが、裁判で対立関係になるとK-1に上がりにくくなると思いますが?
谷川 僕らはオファーをし続けますが、サップ本人が受けるかどうかですよね。出てもらってかまいません。出るならいい選手を当てようと思います。
FEG/フジテレビ
「K-1 WORLD GP2006 IN TOKYO決勝戦」
2006年12月2日(土)東京ドーム
開場14:30 開始17:00
<対戦カード>
▼準々決勝 K-1ルール 3分3R延長1R
セーム・シュルト(オランダ/正道会館)
VS
ジェロム・レ・バンナ(フランス/Le Banner X team TEAM)
▼準々決勝 K-1ルール 3分3R延長1R
アーネスト・ホースト(オランダ/チーム ミスター・パーフェクト)
VS
ハリッド“ディ・ファウスト”(ドイツ/ゴールデングローリー)
▼準々決勝 K-1ルール 3分3R延長1R
グラウベ・フェイトーザ(ブラジル/極真会館)
VS
ルスラン・カラエフ(ロシア/マルプロ)
▼準々決勝 K-1ルール 3分3R延長1R
レミー・ボンヤスキー(オランダ/メジロ)
VS
ステファン・“ブリッツ”・レコ(クロアチア/ゴールデン・グローリー)
▼準決勝 K-1ルール
3分3R延長1R
シュルトVSバンナの勝者
VS
ホーストVSハリッドの勝者
▼準決勝 K-1ルール
3分3R延長1R
グラウベVSカラエフの勝者
VS
ボンヤスキーVSレコの勝者
▼決勝戦 K-1ルール
3分3R延長1R
準決勝の勝者
VS
準決勝の勝者
<チケット料金>
SRS席35,000円(アリーナ特典DVD付き)
RS席22,000円(アリーナ特典DVD付き)
SS席15,000円 S席10,000円
A席6,000円 B席4,000円
<チケット発売所>
●デジタル先行発売中
K-1オフィシャルサイト=http://www.k-1.co.jp
FEGオフィシャルサイト=http://www.feg-jp.com
i-mode K-1オフィシャルサイト
Voda fone live! K-1オフィシャルサイト
EZ web K-1オフィシャルサイト
●一斉発売
10月21日(土)10:00〜※発売当日のみ
チケットぴあ=0570-02-9960(特電)
ローソンチケット=0570-084-686(特電)
CNプレイガイド=0570-08-9911(特電)
キョードー東京=03-3498-9999
e+(イープラス)=http://eee.eplus.co.jp
10月22日(日)10:00〜※10月21日のみ上記にて受付
チケットぴあ=0570-02-9999
ローソンチケット=0570-084-003(Lコード:33333)
CNプレイガイド=0570-08-9999
キョードー東京=03-3498-9999
e+(イープラス)=http://eee.eplus.co.jp
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可
<チケットに関するお問い合わせ>
株式会社キョードー東京=03-3498-9999
<大会に関するお問い合わせ>
皆EG=03-3796-5060
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