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11月30日（月）東京・大森にあるゴールドジムサウス東京アネックスにて、バダ・ハリ（モロッコ/ショータイム）が公開練習を行った。ハリは12月5日（土）神奈川・横浜アリーナで開催される『K-1 WORLD GP 2009 FINAL』の決勝トーナメント1回戦で、ルスラン・カラエフ（ロシア/フリー）と対戦する。
 さらに身体が大きくなったように見えるバダ・ハリは約30分間、パンチのミット打ちのみを行った。左ボディからの右フック、ワンツーからの左フック、ジャブ2発からの右ストレートなどコンビネーションをいくつも確かめるようにやり、練習を終えた。
「この10週間ハードな練習を積んできて、1日しか休んでいない。コンディションもフィジカル的なものもバッチリだ。新しいコーチを迎えてフィジカルのバランスを強化し、今までとは違うウェイトトレーニングを取り入れてやってきた。具体的にどこがどうというのではなく、1日1日、自分が成長していくのを感じたよ」と、自信満々に語るハリ。ワールドGP初制覇へ向けて準備は万端のようだ。
 最近、オランダで主流になっていると言われている高い位置で構えるミットトレーニング。ハリのトレーナーも同じようにかなり高い位置でミットを構えており、それはシュルトやアリスターなど長身選手対策なのかとの質問が飛ぶと、「誰を想定しているというのではなく、低いところを打つのは簡単だし、肩がラクだ。高いところを打つことによって肩が強化されるんだよ」と説明。
 今回のトーナメント組み合わせでは、上手くいけば準決勝でアリスター（昨年のDynamite!!で1RKO負け）、決勝でボンヤスキー（昨年のワールドGP決勝戦で失格負け）と因縁の相手ばかりと対戦することになる。まとめて借りを返すチャンスだが……。
「相手に関しては特にこだわっていないよ。トーナメントだから誰が相手になってもいいように、一試合一試合勝って決勝に進み、優勝することしか考えてない」と最も重要なのは優勝することだと言う。しかし、アリスターの話に及ぶと「もちろん以前に対戦して負けているから、準決勝でアリスターとぶつかれば嬉しいし、やりたいと思う」とリベンジの炎を燃やした。
 「でも、まずはルスランに勝たないとね。アリスターがテイシェイラに勝てるかどうかも分からないし」と慎重な姿勢は崩さないハリ。
「ルスランはよく動くし、攻撃的でアグレッシブな選手だ。彼とは2回対戦している（2006年9月30日にルスランが1R52秒でKO勝ち、2007年3月4日にハリが2RKO勝ちと1勝1敗）ので、彼の闘い方は分かっている。彼は前回の試合（10月17日にヘスディ・カラケスと対戦して判定負け）でダメージを受けているので、それをどれくらいリカバリー出来ているのかをリング上で見てみたい」と冷静に分析する。
 今回の決勝トーナメントで優勝経験があるのはボンヤスキーとシュルトのみ、しかもボンヤスキー以外の選手は決勝トーナメント進出が5回以下ということで谷川貞治K-1イベントプロデューサーは「K-1の世代交代は完結した」と宣言している。しかし、その印象があまりないのはハリ世代の選手が優勝していないからだ。
「もちろん、俺が勝つことでK-1が世代交代するのはいいことだと思う。俺が優勝すればファン、自分、自分の家族、チームメイト……みんなが喜んでくれるのもいいことだし、俺が勝つことによってK-1がいい方向へ向かうのもよいことだね。だからとにかく勝つことを目標にしていきたい」と、今年こその想いは強そう。
 昨年は決勝戦へ進みながらも、転倒したボンヤスキーにパンチを見舞い、顔面を踏みつけるという反則大暴走で失格負けとなった。それにより準優勝の称号、K-1ヘビー級王座のベルト、ファンからの信用と様々なものを失ってしまった。
「去年のトーナメントは我を失って、自分がコントロール出来なかったことを後悔・反省している。ああいう形で試合を終わらせるべきではなかった。去年犯した過ちを正し、曲がってしまったものを真っ直ぐに戻すという意味でもいいチャンスだと思う」と、名誉挽回もすると誓った。
FEG
「K-1 WORLD GP 2009 FINAL」
2009年12月5日（土）神奈川・横浜アリーナ
開場16：00 開始17：00
＜決定対戦カード＞
▼FINAL8 K-1ルール 3分3R延長2R
ルスラン・カラエフ（ロシア/フリー）
VS
バダ・ハリ（モロッコ/ショータイム） ▼FINAL8 K-1ルール 3分3R延長2R
アリスター・オーフレイム（オランダ/ゴールデン・グローリージム）
VS
エヴェルトン・テイシェイラ（ブラジル/極真会館）
▼FINAL8 K-1ルール 3分3R延長2R
ジェロム・レ・バンナ（フランス/Le
Banner X tream Team）
VS
セーム・シュルト（オランダ/正道会館） ▼FINAL8 K-1ルール 3分3R延長2R
エロール・ジマーマン（キュラソー島/ゴールデン・グローリージム）
VS
レミー・ボンヤスキー（オランダ/チーム・ボンヤスキー） ▼準決勝 K-1ルール 3分3R延長2R
カラエフ×ハリの勝者
VS
アリスター×テイシェイラの勝者 ▼準決勝 K-1ルール 3分3R延長2R
バンナ×シュルトの勝者
VS
ジマーマン×ボンヤスキーの勝者
▼決勝 K-1ルール 3分3R延長2R
準決勝の勝者
VS
準決勝の勝者
▼リザーブファイト1 K-1ルール 3分3R延長1R
ピーター・アーツ（オランダ/チーム・アーツ）
VS
グーカン・サキ（トルコ/チーム・レベル）
▼リザーブファイト2 K-1ルール 3分3R延長1R
ダニエル・ギタ（ルーマニア/Kamakura Gym）
VS
セルゲイ・ハリトーノフ（ロシア/ゴールデン・グローリーロシア）
▼スーパーファイト K-1ルール 3分3R延長1R
京太郎（チームドラゴン）
VS
タイロン・スポーン（スリナム/ブラックレーベルファイトクラブF.F.C.）
▼オープニングファイト K-1ルール 3分3R
シング・心・ジャディブ（インド/パワーオブドリーム/J-NETWORKヘビー級王者）
VS
上原 誠（士魂村上塾）
▼オープニングファイト K-1ルール 3分3R
ヤン・ソウクップ（極真会館）
VS
高萩ツトム（チームドラゴン）
▼オープニングファイト K-1ルール 60kg契約 3分3R
寒川慶一（S.F.K）
VS
梶原龍児（チームドラゴン）
＜チケット料金＞
VIP席 100,000円（特典つき）/SRS席 35,000円（特典つき）
RS席 22,000円/S席 13,000円/A席 6,000円 ＜チケット発売場所＞
K-1オフィシャルサイト
i-mode K-1オフィシャルサイト
Yahoo!ケータイ K-1オフィシャルサイト
EZ web K-1オフィシャルサイト
チケットぴあ＝TEL:0570-02-9999（Pコード594-720）
ローソンチケット＝TEL:0570-084-003（Lコード33333）
CNプレイガイド＝TEL:0570-08-9999
キョードー東京＝TEL:03-3498-9999
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※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可 ＜チケットに関するお問い合わせ＞
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