8月12日(水)都内ホテルにて『K-1 WORLD GP2009 IN TOKYO FINAL16 QUALIFYING GP』の一夜明け会見が行われた。会見には谷川貞治K-1イベントプロデューサー(以下、EP)、世界最終予選トーナメント優勝のダニエル・ギタ(ルーマニア)、スーパーファイトで勝利した京太郎(チームドラゴン)、ピーター・アーツ(オランダ)ガ出席した。
「一昨日・昨日と2つともいいイベントになったと思います。一夜明け会見では試合に勝っても課題があって、苦言を呈する選手もいるのですが、今日の会見に出席した3人は本当に素晴らしい試合をしたと思います」と大会を振り返った谷川EP。
ギタ、京太郎、アーツについて「アーツ選手は割れていた腹筋を見ても分かる通り、とてもグッドシェイプになって本当に蘇ってきたなという印象です。ギタ選手は侍や浪人のような雰囲気を持っていて、GPでも優勝する実力があると思います。
京太郎選手は歴代の日本人ファイターの中でもテクニックはずば抜けていると思います。まずはGPでベスト8に残って欲しい。去年のGPではベスト8に誰も残っていないという状況でしたが、京太郎選手にはしっかりと勝って人気を上げていって欲しい。魔裟斗選手がK-1MAXを引っ張っていったように、京太郎選手にはK-1ヘビー級を引っ張っていって欲しい。そういう志を持ってやって欲しいです」と語った。
昨日の最終予選では圧倒的な強さを見せたギタ。「自分にとっては初めての日本の試合で勝つことが出来て本当にうれしい。ベスト16に勝ち残ることが出来てうれしいし、9月の開幕戦も決まっているので、一生懸命トレーニングをして全てを出せるようにしたい」と開幕戦への意気込みを語る。
ルーマニアでは国民的人気を誇るというギタは、試合後、母国にいる家族やチームメイトに優勝の喜びを報告し「昨日のうちにみんなに報告をしたんだけど、とても喜んでくれていた。とりあえず次の開幕戦も勝って欲しいと声をかけてもらった」という。昨日の大会総括コメントでも谷川EPより「バダ・ハリも危ないかもしれない」と高評価を受けたギタだったが「開幕戦では誰と戦っても構わない。自分はいい試合をして勝ちたい」と佇まい同様に落ち着いた表情のままだった。
会見後の囲み取材でも谷川EPは「昨日は未知の強豪がまだ世界にいることを見せる大会だったのですが、ギタ選手のように強い選手はいますね。ヘビー級の選手は倒す力、殺しのテクニックがないと駄目だと思うんですが、ギタはそういうものを持っている選手だと感じました」とギタを絶賛。「大会後に関係者とも話したのですが、今年のGPでギタが優勝する可能性もあると思います」とGP初出場・初優勝の期待をかけた。
一方、ギタら新興勢力が活躍を見せる中、17年連続の開幕戦出場という大記録を打ち立てたアーツは「西島はとてもタフな相手で自分として素晴らしい試合を見せられたと思う。ギタの活躍を見せて素晴らしい選手だと思った。
開幕戦には新しい選手が出てくる。必ずいい試合になるだろう。自分が頑張って決勝まで勝ち残るのはもちろん、他の出場選手にも頑張ってもらって素晴らしい試合を見せて欲しい。開幕戦には毎年出場しているし、相手は誰でも構わない。いい試合をするよ」とK-1レジェンドらしい余裕のコメントを残している。
FEG
「K-1 WORLD GP 2009 IN SEOUL FINAL16」
2009年9月26日(土)韓国・ソウル オリンピック第1体育館
<出場予定選手>
レミー・ボンヤスキー(オランダ/チーム・ボンヤスキー)
バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム)
エロール・ジマーマン(キュラソー島/ゴールデン・グローリー)
グーカン・サキ(トルコ/チーム・レベル)
エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル/極真会館)
ルスラン・カラエフ(ロシア/フリー)
ジェロム・レ・バンナ(フランス/Le Banner X tream Team)
ピーター・アーツ(オランダ/チーム・アーツ)
セーム・シュルト(オランダ/正道会館)
京太郎(チームドラゴン)
ザビッド・サメドフ(ベラルーシ/チヌックジム)
シング・心・ジャディブ(インド/TOWIN)
ダニエル・ギタ(ルーマニア/カマクラ)
※残り3名はファン投票と推薦で決定
●K-1 WORLD
GP2009日程
・9月26日(土)韓国・ソウル オリンピック体操競技場)
「K-1 WORLD GP FINAL 16」
・12月5日(土)神奈川・横浜アリーナ
「K-1 WORLD GP FINAL」
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