6月28日(月)東京・青砥にある青春塾にて同ジム所属の石川直生が公開練習を行った。石川は7月5日(月)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催されるFEG『K-1 WORLD MAX 2010〜−63kg Japan Tournament FINAL』トーナメント準々決勝で才賀紀左衛門(アンリミテッド/大誠塾)と対戦する。
公開練習では同門で7・9「Krush.8」に出場する寺崎直樹と3分1Rのスパーリングを披露した石川。開始前には「軽めにやろう」と寺崎に声をかけていた石川だったが、時間が進むに連れて徐々にスパーリングはヒートアップ。
石川が左右のストレート、ハイキック、飛びヒザ蹴りを繰り出せば、寺崎もパンチとローで反撃し、試合直前の公開スパーリングとしては激しい内容となった。
スパーリング後に囲み取材に応じた石川には、対戦相手である才賀について質問が挙がる。才賀は様々な場所で他の選手を“口撃”し、石川に対しても「顔がETに似てる」など言いたい放題。これまで石川は才賀に対して多くを語らなかったが、さすがの石川もこの日ばかりは才賀への不快感を露にした。
「最初は俺も大人な対応で笑っていられたけど、試合が近づいてくるとイライラしますね。なんか邪魔になってきました。アイツ…名前も言いたくないんですけど、アイツが上等なことを言っている罪をゴールデンタイムで恥をかかせて、罰として晒してやりたいですね。それで2度とデカい口を叩けなくさせます。
俺は他の選手のことは尊敬しているけど、アイツは尊敬してない。口が達者で毒舌な人間はそれに根拠があるんだけど、アイツにはそれがなくて、ただ無差別に言っているだけ。だから俺も最初はカチンと来なかったんだけど、周りの後輩とかがすごくイライラしていて。アイツには他の選手に何かを言う資格がないんですよ。
俺もそうだけど、アイツ以外の選手は全員一度はベルトを巻いたことがある選手なんですね。それをやったこともないヤツが好き放題に言って。アイツは周りに恵まれていて、いきなり大舞台で試合をしているけど、俺たちがどれだけ大舞台を待ち焦がれて、苦労してきたのか? 俺たちが苦労して掴んだものをアイツが色々と言えるもんじゃないんですよ。本当はこういうところでアイツのことを喋るのも嫌なんですけど、今日は俺が頭に来ているのをあえて言葉に表しているだけです」
さらに石川は選手としての才賀の実力をバッサリと切り捨て、「潰すつもりで試合をする」と言い切った。
「アイツの印象は空手家、そのぐらいです。俺が1stラウンドで対戦した渡辺理想選手も空手家だったけど、空手家としては渡辺選手の方が上じゃないですか。俺は自分の実績やキャリアにあぐらをかくわけじゃないけど、別にアイツのことは怖くないです。
(才賀の蹴りでファイヤー原田は肺に穴が開く怪我を負ったが)俺たちは格闘技をやっているんだから、そういうことだってありますよ。殴る蹴るというのはそういうものなんです。だからたまたまそうなっただけですよ。試合でこの感情が出る? 今はまだ分からないけど、出ちゃうんじゃないですか。リングで大人ぶるつもりはないし、リングに出るのが本性でしょう。前日会見でもどうなるか分からないですね。
次の大会は今までで一番デカい舞台で、俺は最年長なんです。もし来年もトーナメントがあって、そこに出て勝てるかとも思うし、だから一生懸命に練習をやってきました。そういう集大成を茶化されているからアイツが邪魔なんです。
アイツとの試合は楽しみじゃないんですよ。俺は今まで死ぬかもしれないという覚悟を持ってやった試合もあるけれど、今回はそういう楽しみが全くない。それよりも他の選手と試合することの方が楽しみです。俺は倒しに行くつもりだけど、アイツがちゃんと勝負してくれるかどうか。ちゃんと戦わない可能性がありますからね。まあでも俺は潰すつもりで試合をしますよ」
これまでの鬱憤を晴らすように辛らつな言葉を並べた石川だが、あくまで石川が見据えているのはトーナメント優勝とK-1ライト級・軽量級を盛り上げるということ。最後に石川はトーナメントにかける想いを熱く語った。
「俺は70kgと軽量級の立場の逆転をテーマとして掲げています。だから少なくとも今度のトーナメントで3月のK-1MAX日本代表決定トーナメントよりクオリティの高いものを見せたい。あの大会は7試合中5試合がKO決着で、判定になった城戸VS龍二、日菜太VS優弥の2試合もハイレベルな試合で、周りに評価されるトーナメントだったじゃないですか。
だから俺らも全試合価値のある試合をしなきゃいけない。少なくとも俺の3試合はそうしなきゃいけないと思います。今の格闘技界でまだ誰もやっていないことがあって、それは大舞台ではっきりと軽量級の象徴になることなんですね。自分がそれを成し遂げたいと思います」
FEG
「K-1 WORLD MAX2010
−70kg World Championship Tournament FINAL16
−63kg Japan Tournament FINAL」
2010年7月5日(月)東京・国立代々木競技場第一体育館
開場16:30(予定)開始18:00(予定)
<決定対戦カード>
▼−70kg World Championship Tournament FINAL16 3分3R延長1R
佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー/K-1 WORLD MAX2008世界3位)
VS
山本優弥(青春塾/K-1 WORLD MAX2009世界3位)
▼−70kg World Championship Tournament FINAL16 3分3R延長1R
長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾/K-1 WORLD MAX2010日本代表決定トーナメント優勝)
VS
アンドレ・ジダ(ブラジル/ユニバーシダデ・ダ・ルタ)
▼−70kg World Championship Tournament FINAL16 3分3R延長1R
中島弘貴(バンゲリングベイ・スピリット/K-1 WORLD MAX2010日本代表決定トーナメント準優勝)
VS
アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/K-1 WORLD MAX2002世界王者)
▼−63kg Japan Tournament 準々決勝(1) 3分3R延長1R
上松大輔(チームドラゴン/ISKAオリエンタル世界ライト級王者)
VS
松本芳道(八景/日本ライト級王者)
▼−63kg Japan Tournament 準々決勝(2) 3分3R延長1R
久保優太(アンリミテッドジム/Krushライト級GP2009準優勝)
VS
尾崎圭司(チームドラゴン/K-1 WORLD MAX2007日本代表決定トーナメント3位)
▼−63kg Japan Tournament 準々決勝(3) 3分3R延長1R
石川直生(青春塾/第2代全日本スーパーフェザー級王者)
VS
才賀紀左衛門(アンリミテッド/大誠塾)
▼−63kg Japan Tournament 準々決勝(4) 3分3R延長1R
大和哲也(大和/WBCムエタイルール日本ライト級&WMCインターコンチネンタル同級王者)
VS
裕樹(リアルディール/初代RISE 60kg級王者)
▼−63kg Japan Tournament 準決勝 3分3R延長1R
上松VS松本の勝者
VS
久保VS尾崎の勝者
▼−63kg Japan Tournament 準決勝 3分3R延長1R
石川VS才賀の勝者
VS
大和VS裕樹の勝者
▼−63kg Japan Tournament 決勝戦 3分3R延長2R
準決勝の勝者
VS
準決勝の勝者
▼−63kg Japan Tournament FINAL第1リザーブファイト 3分3R
渡辺一久(フリー/元プロボクシング日本フェザー級王者)
VS
宮田和幸(Brave/シドニー五輪レスリングフリースタイル63kg級日本代表)
▼−63kg Japan Tournament FINAL第2リザーブファイト 3分3R
“狂拳”竹内裕二(菅原/WMAF世界&MA日本スーパーフェザー級王者)
VS
卜部功也(チームドラゴン/K-1甲子園2008準優勝)
▼−63kg Japan Tournament FINAL第3リザーブファイト 3分3R
麻原将平(シルバーアックス/2008年RISE KAMINARIMON 60kgトーナメント優勝))
VS
谷山俊樹(谷山/MA日本ライト級8位)
▼オープニングファイト K-1ルール 70kg契約 3分3R
小宮由紀博(スクランブル渋谷/RISE 70kg級トーナメント2009優勝)
VS
タヒール・メンチチ(コソボ共和国/チーム・スーパープロ)
<チケット料金>
SRS席20,000円 RS席13,000円 S席10,000円 A席6,000円
<チケット販売>
チケットぴあ=TEL:0570-02-9999(Pコード:594-720)
ローソンチケット=TEL:0570-084-003(Lコード:34000)
CNプレイガイド=TEL:0570-08-9999
キョードー東京=TEL:03-3498-9999
イープラス http://eplus.jp/
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可
<お問い合わせ>
FEG=TEL:03-3796-5060
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