7月5日(月)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催されるFEG『K-1 WORLD MAX 2010〜−63kg Japan Tournament FINAL』の追加決定カードが、6月18日(金)K-1オフィシャルWebサイト上で行われたインターネットライブ中継会見にて発表された。
発表されたのはライト級(-63kg)トーナメントのリザーブマッチ3試合。5月2日の1st ROUNDで勝者になりながらもトーナメントには選ばれなかった卜部功也(チームドラゴン)、麻原将平(シルバーアックス)、谷山俊樹(谷山)が出場。麻原は谷山と、卜部は1st ROUNDで敗れるもファン投票の多かった“狂拳”竹内裕二(菅原)との対戦が決まった。
この2試合に加えて、1st ROUNDに出場できなかった渡辺一久(フリー)と宮田和幸(Brave)の異色カードもリザーブマッチで決定。
谷川貞治FEG代表は、「渡辺選手の相手は総合の選手から選ぼうと思っていて、ファン投票では山本“KID”徳郁選手と高谷裕之選手の票が多かったんですが、KID選手はDREAMに専念したい、高谷選手はタイトルマッチが目前ということなので、どうしようかと思っていました。先日のDREAMで勝った選手にオファーをかけようと思い、西浦“ウィッキー”聡生選手と宮田選手にあたったところ、ウィッキー選手はチャレンジ精神はありましたが怪我で欠場、宮田選手は数カ月前からK-1の試合に挑戦したいとの話があって、話を振ったところすぐにOKの返事が来ました」とカード決定の経緯を説明した。
また、「70kg級でベスト8にもうちょっと」(谷川代表)という小宮由紀博(スクランブル渋谷)と、タヒール・メンチチ(コソボ共和国/チーム・スーパープロ)のオープニングファイトも発表された。
インターネット会見にはスペシャルゲストとして、1st ROUNDに出場して才賀紀左衛門と対戦し、ファンのハートをガッチリと掴んだファイヤー原田(ファイヤー高田馬場)も出席。7月大会のPPV中継の解説を務めることが発表された。
ファイヤーは登場するなり「恐縮です!」と何度も頭を深々とペコペコ。あまりにもお辞儀が多いので、谷川代表から「顔を上げてください。映らないですよ」と言われてしまうほどだ。自腹で買ったというK-1のTシャツと、急遽ユニクロで買ったというジーンズに身を包んだファイヤーは「開始20秒でもらったバックキックで肋骨が折れて、その骨が肺を突き破りました」と、まずは才賀戦の裏話を披露。「完敗です。本当にすいません」と謝り、谷川代表が「僕が試合を見る時はいつも負けているので、ファイヤーダンスを生で見たことがないんですよ」と言うと、ファイヤーは「すいません」と頭を下げまくる。
解説者ファイヤー原田の優勝予想のコーナーが始まると、谷川代表は「まず、一番嫌いなやつは誰?」と聞くが、ファイヤーは「とんでもない!」と激しく手を横に振る。「石川選手、才賀選手、裕樹選手とは闘わせていただいたので、自分は闘った選手とは友情を感じてしまうんです。だから3人とも勝って欲しいです」とエールを送った。
ファイヤーの優勝予想は「自分は言えるような選手じゃないので……」と恐縮しながらも、上松VS松本は「松本選手は大月選手と打ち合いで勝って凄い。見た目も怖いです。2人とも強いですけれど、K-1の一日の長で上松選手だと思います。KOか、ダウンがあると思います」と、上松の勝利を予想。
久保VS尾崎は「尾崎選手は減量も頑張っていて、動きが凄い。久保選手は底が見えないです。それは選手として怖さがあります。闘っている相手も限界が見えるとそれを超えようとしますが、久保選手は何回か見たことありますが底が見えたことは一度もない。ツイッターも含めて底が見えません。ギリギリで久保選手が勝つと思います。熱い試合になると思います」と、久保の勝利を予想。
石川VS才賀の予想では、「石川選手には会場でいつも声をかけてもらったり、ジムの会員さんが話しかけたら“ファイヤーの仇をとるから”と言ってくれたそうで感謝しています」といいエピソードを披露しながらも、「才賀選手の意気込みが凄い。この2人がキックの興行でやれば石川選手が勝つと思いますが、K-1のリングには魔物がいるので才賀選手が勝つのでは」とドライな予想。
「自分、今まで圧力で負けたことはないんですけれど、才賀選手には圧力で負けました。フィジカルで圧倒されて、あんなにコーナーを背にしたことはありません。石川選手も強いけれど、今回ばかりは……自分はこの試合がダントツで楽しみです」と、両選手と闘った経験者ならではの予想をする。そして、会見の時からいがみ合いを続ける2人に「試合後には2人にも友情が芽生えるのでは」と、仲直りを促した。
大和VS裕樹については、「裕樹選手のローキックは次元が違う。自分はローで倒れたことはないんですけれど、一発もらったら“何だ、これは!?”と思いました。僅か90秒だったんですが、延長戦まで行った時より効きました」と裕樹の殺人ローキックの威力を語る。
さらに、「5月2日の試合が終わった後、自分は病院へ行くのが嫌で控え室にうずくまっていたんですけれど、裕樹選手のトレーナーの方が“行った方がいい”と言ってくれて、実際に行ってみたら骨が折れて肺に穴が空いていたのが分かったんです。お礼を言う機会がなくて本当に感謝しています」とのエピソードも披露。
ところが予想はやはりドライで、「申し訳ないんですが、僅差で大和選手が勝つと思います。パンチの方が若干有利だと思うので……久保選手は底が見えない強さなんですけれど、大和選手は単純に強い。この2人が事実上の決勝戦だと思います。格闘家としては一番楽しみな試合です」と、大和の勝利を予想した。
予想通りなら準決勝は久保VS上松、才賀VS大和という組み合わせに。久保と上松に対し、「自分も1度でいいからカッコよく生まれてみたかった。生まれ変われるならどっちでもいいです」とイケメンを羨ましがると、谷川代表は「ボクはファイヤーさんがカッコいいと思う」。それを聞いたファイヤーは「とんでもないです!」と恐縮しまくり、勝者予想に久保の名を挙げた。
もうひとつの準決勝、才賀VS大和は「ビッグアップセット(石川戦での大番狂わせ)を越すと、一瞬、気持ちが空いてしまう。だから大和選手が勝ち上がると思いますが、裕樹選手のローのダメージは間違いなく決勝戦まで残ると思います」と、大和の勝利を予想する。
すると決勝戦は久保VS大和という組み合わせに。ファイヤーは「決勝までのダメージがあるけれど、久保選手は頑丈。しかも線が細いわけじゃない。身体もタフ。タイ人みたいなタフさがある。だから久保選手が優勝すると思います。ルックスも含めてK-1を引っ張っていくような気がします」と、最近ツイッター上では“久保きゅん”のニックネームで親しまれている久保の優勝を予想した。
ファイヤーの予想を聞いた谷川代表は「ボクとけっこう似ている。気が合いますね。石川VS才賀の波乱はいいセンス。ボクも決勝は久保きゅんと大和選手になる気がする。実力は大和選手の方があるような……」と感想を述べた。
初の解説については「自分は早口で前歯がなくてカツゼツが悪いので、何を言っているのか分からないので気をつけます。武蔵選手と一緒にやらせていただくんですが、魔裟斗(地上波の解説)選手と武蔵選手は日本の誇りじゃないですか。その横に並ぶのは本当に申し訳ない。一着しかないスーツを着て行きます」と恐縮し、10月に予定されている今年最後のK-1MAXでの復活を宣言、才賀との再戦を希望した。
なお、ファンからの質問に谷川代表は、海外で行われるミドル級(-70kg)世界トーナメント開幕戦について「9月にフランス、ルーマニア、ウクライナが声を上げています。もう少しで決めると思います」と3カ国を候補に挙げた。
FEG
「K-1 WORLD MAX2010
−70kg World Championship Tournament FINAL16
−63kg Japan Tournament FINAL」
2010年7月5日(月)東京・国立代々木競技場第一体育館
開場16:30(予定)開始18:00(予定)
<追加決定カード>
▼−63kg Japan Tournament FINAL第1リザーブファイト 3分3R
渡辺一久(フリー/元プロボクシング日本フェザー級王者)
VS
宮田和幸(Brave/シドニー五輪レスリングフリースタイル63kg級日本代表)
▼−63kg Japan Tournament FINAL第2リザーブファイト 3分3R
“狂拳”竹内裕二(菅原/WMAF世界&MA日本スーパーフェザー級王者)
VS
卜部功也(チームドラゴン/K-1甲子園2008準優勝)
▼−63kg Japan Tournament FINAL第3リザーブファイト 3分3R
麻原将平(シルバーアックス/2008年RISE KAMINARIMON 60kgトーナメント優勝))
VS
谷山俊樹(谷山/MA日本ライト級8位)
▼オープニングファイト K-1ルール 70kg契約 3分3R
小宮由紀博(スクランブル渋谷/RISE 70kg級トーナメント2009優勝)
VS
タヒール・メンチチ(コソボ共和国/チーム・スーパープロ)
<決定対戦カード>
▼−70kg World Championship Tournament FINAL16 3分3R延長1R
佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー/K-1 WORLD MAX2008世界3位)
VS
山本優弥(青春塾/K-1 WORLD MAX2009世界3位)
▼−70kg World Championship Tournament FINAL16 3分3R延長1R
長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾/K-1 WORLD MAX2010日本代表決定トーナメント優勝)
VS
アンドレ・ジダ(ブラジル/ユニバーシダデ・ダ・ルタ)
▼−70kg World Championship Tournament FINAL16 3分3R延長1R
中島弘貴(バンゲリングベイ・スピリット/K-1 WORLD MAX2010日本代表決定トーナメント準優勝)
VS
アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/K-1 WORLD MAX2002世界王者)
▼−63kg Japan Tournament 準々決勝(1) 3分3R延長1R
上松大輔(チームドラゴン/ISKAオリエンタル世界ライト級王者)
VS
松本芳道(八景/日本ライト級王者)
▼−63kg Japan Tournament 準々決勝(2) 3分3R延長1R
久保優太(アンリミテッドジム/Krushライト級GP2009準優勝)
VS
尾崎圭司(チームドラゴン/K-1 WORLD MAX2007日本代表決定トーナメント3位)
▼−63kg Japan Tournament 準々決勝(3) 3分3R延長1R
石川直生(青春塾/第2代全日本スーパーフェザー級王者)
VS
才賀紀左衛門(アンリミテッド/大誠塾)
▼−63kg Japan Tournament 準々決勝(4) 3分3R延長1R
大和哲也(大和/WBCムエタイルール日本ライト級&WMCインターコンチネンタル同級王者)
VS
裕樹(リアルディール/初代RISE 60kg級王者)
▼−63kg Japan Tournament 準決勝 3分3R延長1R
上松VS松本の勝者
VS
久保VS尾崎の勝者
▼−63kg Japan Tournament 準決勝 3分3R延長1R
石川VS才賀の勝者
VS
大和VS裕樹の勝者
▼−63kg Japan Tournament 決勝戦 3分3R延長2R
準決勝の勝者
VS
準決勝の勝者
<チケット料金>
SRS席20,000円 RS席13,000円 S席10,000円 A席6,000円
<チケット販売>
チケットぴあ=TEL:0570-02-9999(Pコード:594-720)
ローソンチケット=TEL:0570-084-003(Lコード:34000)
CNプレイガイド=TEL:0570-08-9999
キョードー東京=TEL:03-3498-9999
イープラス http://eplus.jp/
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可
<お問い合わせ>
FEG=TEL:03-3796-5060
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