6月19日(土)東京・大森にあるリアルディール東京にて、初代RISE60kg王者・裕樹(リアルディール)が公開練習を行った。裕樹は7月5日(月)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催されるFEG『K-1 WORLD MAX 2010〜−63kg Japan Tournament FINAL』のトーナメント準々決勝で大和哲也(大和)と対戦する。
ジム内に「バシーン!」という衝撃音が鳴り響いた。裕樹は明らかに他の選手とはものが違うことを感じさせるローキックをミットに蹴りこんでいく。普段は関西に活動の拠点を置き、走りこみや体作り中心のメニューで練習を続けてきた裕樹。トーナメント前には福岡に戻り、リアルディールで畔田聡代表、第2代RISE70kg王者・龍二らのもとで厳しい練習を積んできた。
「調子は上がってきてますね。すげえキツい練習をやってます。ただまだピークじゃないですね。まだ動けるから。これから動けなくなるくらいまで練習します。僕はスタイル的にもう変わらないと思うんですよ。前に出てローを打つっていう。
今は福岡に戻って畔田代表、龍二さん、三苫(純次)さん、後輩たちと練習しています。代表に鞭で打たれながらやってますよ(※リアルディール畔田代表による特訓。ミット打ちやサンドバックで手が止まったり、攻撃が弱いと畔田代表がなわとびを鞭代わりにして選手に気合を入れる)」
対戦相手の大和は1stラウンドで、過去に裕樹を下している“60kg日本最強の男”山本真弘に勝利し、評価はうなぎのぼり。関係者からも優勝候補の一角として挙げられている。しかし裕樹はそんな大和を「強くないでしょ」とばっさり切り捨てた。
「大和のパンチが強い? 強くないでしょ。真弘選手には勝っているけど、何が強いのか分からない。みんな大和が勝つと言っているけど、ふざけんなよと。実際にパンチを受けてみないと分からないと思うけど、多分、俺にはパンチは効かないです。龍二さんのパンチの方が絶対に強いでしょう。
(大和は「人間力をこめたパンチで倒す」と言っているが)どんな人間力を込めても弱いやつは弱い。僕は“狂拳”竹内裕二よりは弱い。竹内のパンチは固くていいパンチでしたけど、この階級にそれ以上はいないと思う。
大和はペンキ職人をしながら格闘技をやっているんですよね? そこから上に上がれるほど甘くはない。僕も経験してますけど仕事と格闘技の両立は難しい。俺が次の試合で色々と分からせて、ペンキ職人を辞めさせてやろうかなと思います」
そして「大和の心をへし折る」と続ける裕樹。その一撃必殺のローキックで大和もマットに沈めると宣言する。
「みんな俺のローキックは効かないって言うんですよ。でも毎回(ローを)効かせてますからね。(大和も)勝手に言っとけって感じです。大和がローで苦しんでいる顔を見せます。 今回はトーナメントで、次の試合もあるけれど、その試合がどうなるかは考えていない。3Rかかってもいいんで倒します。とにかく俺のローキックを見せたい。俺は足が折れてもローキックを蹴り続けます」
これまでRISEでは2度ワンデイトーナメントに出場している裕樹だが、いずれも優勝には手が届かなかった。「対策は練ってないですね。毎回同じです。トーナメントで勝つためには運も必要じゃないですか。
その運を引き寄せるためにも、普段の生活から前向きにやっています。後悔のないようにトレーニングしていれば運を引き寄せられると思う」とトーナメント用の練習は特に積んでいないという裕樹。
しかし63kgという階級は「今までのトーナメントは70kgでやってきて、蹴っても蹴られても衝撃があってダメージがあったんですよ。でも63kg、60kg、65kgで試合をしてみて、試合後にそんなにダメージがなかったんですよ。楽にはいけないと思いますけど、怪我なく勝つことが大事だと思います」と裕樹にとってはプラスに作用しているようだ。
さらに裕樹は才賀、リザーブマッチでの出場となった渡辺一久を“口撃”。「となりのブロックに才賀って舐めたやつがいるじゃないですか。あいつを全国ネットでボコボコにしたいですね。石川(直生)選手には悪いんですけど、石川選手とは別のところで試合をするということで、あのクソ坊主をぶっ飛ばしたいです。
あとリザーブマッチの渡辺! あれはどうしても納得ができない。渡辺がDJ.taikiに負けているのに、なんでDJがリザーブに上がれなくて渡辺が上がっているんですか。それは1stラウンドでやったやつらは納得いかないですよ。人気者はかわいそうだし、ちゃんと実力をつけてから上がって来い、と。
渡辺はDJのローであんなに効いているから、俺なら一発で効きますよ。渡辺は反則王子って言われているんですよね? もし俺とやるなら頭突きありでもいいし、総合でもいい」とトーナメント優勝とは別のモチベーションでこの2人に敵対心をむき出しにした。
このように発言も含めて“博多の悪童”としてバッドボーイキャラが定着している裕樹だが、昨日のインターネット会見でファイヤー原田が1stラウンドの試合後には負傷したファイヤーを裕樹が気遣ってくれたエピソードを明かすなど、裕樹が実はいい人なんじゃないかという説もチラホラ。裕樹自身は「別にいつも悪いわけじゃないですからね(笑)。僕も大人になったということです。普段はいい人なんですけど、リングの中では悪童でいきます」と笑いながら語っていた。
FEG
「K-1 WORLD MAX2010
−70kg World Championship Tournament FINAL16
−63kg Japan Tournament FINAL」
2010年7月5日(月)東京・国立代々木競技場第一体育館
開場16:30(予定)開始18:00(予定)
<決定対戦カード>
▼−70kg World Championship Tournament FINAL16 3分3R延長1R
佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー/K-1 WORLD MAX2008世界3位)
VS
山本優弥(青春塾/K-1 WORLD MAX2009世界3位)
▼−70kg World Championship Tournament FINAL16 3分3R延長1R
長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾/K-1 WORLD MAX2010日本代表決定トーナメント優勝)
VS
アンドレ・ジダ(ブラジル/ユニバーシダデ・ダ・ルタ)
▼−70kg World Championship Tournament FINAL16 3分3R延長1R
中島弘貴(バンゲリングベイ・スピリット/K-1 WORLD MAX2010日本代表決定トーナメント準優勝)
VS
アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/K-1 WORLD MAX2002世界王者)
▼−63kg Japan Tournament 準々決勝(1) 3分3R延長1R
上松大輔(チームドラゴン/ISKAオリエンタル世界ライト級王者)
VS
松本芳道(八景/日本ライト級王者)
▼−63kg Japan Tournament 準々決勝(2) 3分3R延長1R
久保優太(アンリミテッドジム/Krushライト級GP2009準優勝)
VS
尾崎圭司(チームドラゴン/K-1 WORLD MAX2007日本代表決定トーナメント3位)
▼−63kg Japan Tournament 準々決勝(3) 3分3R延長1R
石川直生(青春塾/第2代全日本スーパーフェザー級王者)
VS
才賀紀左衛門(アンリミテッド/大誠塾)
▼−63kg Japan Tournament 準々決勝(4) 3分3R延長1R
大和哲也(大和/WBCムエタイルール日本ライト級&WMCインターコンチネンタル同級王者)
VS
裕樹(リアルディール/初代RISE 60kg級王者)
▼−63kg Japan Tournament 準決勝 3分3R延長1R
上松VS松本の勝者
VS
久保VS尾崎の勝者
▼−63kg Japan Tournament 準決勝 3分3R延長1R
石川VS才賀の勝者
VS
大和VS裕樹の勝者
▼−63kg Japan Tournament 決勝戦 3分3R延長2R
準決勝の勝者
VS
準決勝の勝者
▼−63kg Japan Tournament FINAL第1リザーブファイト 3分3R
渡辺一久(フリー/元プロボクシング日本フェザー級王者)
VS
宮田和幸(Brave/シドニー五輪レスリングフリースタイル63kg級日本代表)
▼−63kg Japan Tournament FINAL第2リザーブファイト 3分3R
“狂拳”竹内裕二(菅原/WMAF世界&MA日本スーパーフェザー級王者)
VS
卜部功也(チームドラゴン/K-1甲子園2008準優勝)
▼−63kg Japan Tournament FINAL第3リザーブファイト 3分3R
麻原将平(シルバーアックス/2008年RISE KAMINARIMON 60kgトーナメント優勝))
VS
谷山俊樹(谷山/MA日本ライト級8位)
▼オープニングファイト K-1ルール 70kg契約 3分3R
小宮由紀博(スクランブル渋谷/RISE 70kg級トーナメント2009優勝)
VS
タヒール・メンチチ(コソボ共和国/チーム・スーパープロ)
<チケット料金>
SRS席20,000円 RS席13,000円 S席10,000円 A席6,000円
<チケット販売>
チケットぴあ=TEL:0570-02-9999(Pコード:594-720)
ローソンチケット=TEL:0570-084-003(Lコード:34000)
CNプレイガイド=TEL:0570-08-9999
キョードー東京=TEL:03-3498-9999
イープラス http://eplus.jp/
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可
<お問い合わせ>
FEG=TEL:03-3796-5060
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