リングス
「THE OUTSIDER 第15戦」
2011年2月13日(日)東京・ディファ有明
開場14:00 開始15:00
観衆=1,956人(超満員札止め・主催者発表)
▼メインイベント(第28試合) 体重Limit70kg
“キング・オブ・アウトサイダー 格闘彫士”
○吉永啓之輔(65-70kgトーナメント初代王者)
判定3−0
“ZSTの癒し系MMAファイター”
●松田真吾
昨年10月の第13戦でアウトサイダー初のプロ選手としてデビューし、ZSTの看板選手である奥出雅之に敗れた吉永が再起戦。今回は、ZSTの新たな刺客・松田と対戦する。両者は2008年5月18日ZSTのジェネシスバウトで対戦したことがあり、ドローに終わっている。
1R、左右のフックで飛び込む松田。吉永はパンチを返すと、松田はタックルからアキレス腱固めへ。
吉永も同じくカカトを落としながらアキレス健固めを極める。膠着したためにブレイク。再開後、バックを奪った吉永はスリーパー。松田は正面に戻し回避。
すると下の吉永は三角絞めに移行する。松田はパウンドで反撃すると、吉永は腕十字に切り替える。その勢いで外した松田がアキレス健固め。そして起き上がり、上のポジションを奪った。
スタンドから再開する両者。パンチで突っ込む松田に、吉永はヒザ蹴り。そのまま下になった吉永はアームロックを極めると、えげつない角度で松田の腕が曲がる。松田は前転するなどポイントをずらし、タップしない。
ならばと、吉永が腕十字に切り替えたところでブレイク。吉永のワンツーに合わせて、松田がタックルでテイクダウン。ここで終了のゴングが鳴った。
2R、再び組み付いた松田がテイクダウン。下の吉永はガードポジションへ。松田はアキレス腱固めを狙いつつ起き上がると上のポジションを奪う。膠着したためにブレイク。
吉永は左ジャブ。松田は強烈な右ストレートをクリーンヒット。そのまま松田はテイクダウンしたが、吉永は上を取り返す。ここで松田がロープから出たためにブレイク。この行為で松田に減点が言い渡される。
リング中央から再開。猪木・アリ状態から吉永は蹴り。立ち上がった松田がタックルすると、吉永はアームロックを極める。極まらないと見るや腕十字へ。疲れの見える吉永は極めきれない。松田は足関節で反撃。残り時間30秒のところで、吉永は松田からマウントポジションを奪い、三角絞めに移行したところでゴングが鳴った。
文句なしの判定勝利となった吉永は「判定ですみません。今年もみんなでアウトサイダーを盛り上げようぜ。アウトサイダー最高!」とマイクアピールした。
▼セミファイナル(第27試合) 体重Limit73kg
“柔道四段 格闘技界のトリッキー・ガチャピン”
○RYO
KO 1R1分35秒
“アブダビコマンダー”
●伊澤寿人(70-75kgトーナメント初代王者)
立って良し、寝て良しのオールラウンドファイター、伊澤が70-75kgトーナメント王者になっての初戦を迎える。その相手は、アウトサイダー初参戦のRYO。柔道四段、アマチュアパンクラス優勝、ZSTプレステージトーナメント優勝、サンボ大会優勝とかなりの実力者だ。
1R、RYOは回り込みながらタックル。いったん、離れた伊澤は右ハイ。それでも突っ込んだRYOは組み付いてヒザ蹴り。これがローブローとなり、場内からブーイングが飛ぶ。再開後、RYOの左ハイをブロックした伊澤は右ロー。
パンチ連打で追い込むと、RYOはタックル。伊澤はカウンターでアッパーを合わせる。有利にスタンドで試合を進めていた伊澤だったが、RYOの右フックがカウンターでクリーンヒットし伊澤がまさかのダウン! レフェリーがストップしRYOが勝利した。
マイクを握ると、「初めましてRYOです。今回チャンピオンとやれて光栄です。実は明日僕の誕生日であり、バレンタインですが、返りのバックは余裕があるのでチョコをいっぱい詰めて帰りたいと妄想しています。また機会があればよろしくお願いします」とアウトサイダー参戦をアピールした。
▼第26試合 体重Limit68kg
“寝ても立ってもフルボッコ 取手の拳帝”
○幕 大輔(60-65kgトーナメント初代王者)
TKO 1R1分34秒 ※レフェリーストップ
“天下一武闘会の新星”
●松岡洋平
1R、いきなり幕の左フックで松岡がダウン! 立ち上がった松岡がパンチ連打で出ると、幕は両足タックルでテイクダウンした。パウンドを落としながら幕はサイドポジションへ。強烈なパウンドを落としたところでレフェリーがストップ!
マイクを握った幕は「お久しぶりです。うちも元気な娘が産まれてかわいいです。仲間のみんながいい勝ち方をしてビビリましたが、頑張ることが出来ました。さっき武井くんとかが挑戦(アピール)してくれましたが、また闘争心が戻ってきたときに(アウトサイダーに)戻ってこようと思います」と意味深なコメントを残した。
▼第25試合 体重Limit60kg
“沼津の一撃空手王”
△渡辺竜也
ドロー 判定1−1
“ゴールデン・ボーイ ”
△中根佑太
1R、渡辺のローに、中根がストレートを合わせる。お互いにローの蹴り合い。渡辺は左ジャブから右ストレート。打ち合いの中、渡辺が右ストレートからヒザ。
中根は左ハイを返す。渡辺は右ストレート、右ハイ。お互いに単発の攻撃だ。大振りのパンチを出し合い、中根がタックルしたところでゴング。
2R、パンチの後に蹴りをつなげる中根。右ハイも見せる。渡辺は一定のリズムからパンチ。
お互いにパンチを交錯させる。飛び込んでのパンチから左ハイの中根。慎重な攻撃を見せつつ、中根は後ろ回し蹴り。渡辺も後ろ回しを返す。
残り時間1分となり、お互いにパンチを交錯させる。中根は渡辺にヒザ。両者はパンチ、蹴りを交錯させると終了のゴング。判定1−1で今大会で初となるドロー決着となった。マイクを握った渡辺は「次の幕くん、僕が勝つので負けないで下さい」と王者・幕大輔に挑戦を叩き付けた。
▼第24試合 体重Limit68kg
“第8回大会MVP 天下一武闘会の大目付”
○野村剛史
一本 2R57秒 ※腕ひしぎ十字固め
“ディープ・インパクト整復師”
●山崎慎也
1R、左ミドルの山崎。野村は左ストレートを出しながら組み付き、自らグラウンドに引き込む。山崎は上からパウンド。野村が立ち上がると、山崎は左ミドル、左ロー。パンチで突っ込む山崎に、野村はタックルを合わせ、巻き投げで上を取りパウンドを落とす。一気にマウントを奪った野村はパウンド連打。うつ伏せの山崎にスリーパーを仕掛ける。
立ち上がった山崎は首相撲からヒザ蹴りを出すと、これがローブローとなる。野村にダメージ回復の時間が与えられ、再開。野村が組み付いたところでゴング。
2R、左ハイ、右ストレートの山崎。野村はすぐに組み付くとマウントポジションへ。パウンド連打から腕十字で一本勝ちした。
マイクを握ると、「すみません、(昨年10月の)横浜大会はケガで出られませんでした。今日は途中で心が折れそうになったけど、1年以上ぶりの勝ちでした。このメダルをアパッチ小次郎に贈りたいと思います」と語り、仲間と勝利を分かち合った。
▼第23試合 体重Limit75kg
“法曹界の最強戦士 人権派 柔術弁護士”
○弁護士 堀鉄平
TKO 2R2秒 ※セコンドからタオル投入
“エンセン大和魂継承”
●YOSHIKI
1R、YOSHIKIの右ミドルに合わせて、堀が片足タックル。そのままバックを奪ったが膠着したためにブレイク。YOSHIKIがヒザの不調を訴えるとダウンカウントが数えられる。ドクターチェックの後に再開。
堀が右インローを出すと、YOSHIKIは苦痛の表情。そのまま堀がタックルでテイクダウンするが、下のYOSHIKIが腕十字で反撃する。これを外した堀が腕十字を逆に仕掛けたところでゴング。YOSHIKIは足の状態が悪く、片足でジャンプしながら自分のコーナーに帰る。
2R開始と同時に、YOSHIKIのセコンドがタオルを投入し、堀が勝利した。マイクを握ると、「今回若い選手が挑戦してきました。今度は僕が挑戦する立場として、プロのZSTの選手と試合したいです」と5月の横浜大会でZST選手と対戦したいとアピールした。
▼第22試合 体重Limit68kg
“最強セキュリティーチーム 3POUNDの一撃天使 ”
○MASATO
KO 2R1分56秒
“顔面美容整形マシーン”
●中村俊太
中村は契約体重を700gオーバーしたためイエローカードからスタート。1R、パンチで前に出る中村に対し、MASATOはミドル。一気にコーナーに追い込んだ中村だったが、距離をとるMASATOが華麗な左ハイ。
中村はパンチを出しながらテイクダウンするとサイドポジションへ。ガッチリ抑え込みながらパウンドを打つ。一瞬の隙をついてMASATOが立ち上がる。そして左ミドルからパンチの連打とキックボクサーの動きを見せるMASATO。中村がテイクダウンしたところでゴング。
2R、右ローから左ハイのMASATO。中村はテイクダウンするとサイドポジションへ。MASATOは立ち上がる。MASATOはパンチの連打から右ロー。再び中村はグラウンドの展開へ。MASATOはロー、ハイと蹴りを打ち分ける。
中村はテイクダウンするも展開が続かない。スタミナ切れの目立つ中村。MASATOが左ハイからパンチ連打を見舞ったところで中村がダウンし、MASATOがアウトサイダー2連勝を飾った。「幕選手、僕とどっちが強いですかね。殴り合いが出来るなら僕といい試合をしましょう」とMASATOは王者に宣戦布告した。
▼第21試合 体重Limit73kg
“焼津の暴力マリア”
○宮永一輝
一本 1R2分6秒 ※腕ひしぎ十字固め
“パウンドディーラー”
●双黒龍
1R、左インローの双黒龍。富永はタックルを仕掛けテイクダウン。膠着したためにブレイクがかかる。双黒龍のパンチをかいくぐって富永が再びテイクダウンするとパウンド。
一気にマウントポジションを奪い、腕十字であっさりと勝負を極めた。
富永は「とても疲れたんですけど、ありがとうございました。前回R.S.RYOが試合したときにみっともないところを見せてしまいました。次は清水くんと戦いたいのでよろしくお願いします」と清水征史郎との対戦をアピールした。
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