▲今大会のMVPを獲得した松岡洋平(中央右)と前田日明リングス代表(中央左)
リングス
「THE OUTSIDER 第14戦」
2010年12月4日(土)東京・ディファ有明
開場15:00 開始16:00
観衆=1,420人(超満員札止め・主催者発表)
▼第26試合 シングルマッチ 体重Limit75kg
“法曹界の最強戦士 人権派 柔術弁護士”
○堀 鉄平
TKO 2R2分41秒 ※セコンドからのタオル投入
“第4回大会MVPリアル神代ユウ”
●佐野哲也
今大会のメインを飾るのは、現役弁護士の堀と第4回大会MVPの佐野。アウトサイダー常連同士の対戦となった。堀は不良たちの更生のために闘い、佐野は“アウトロースナイパー”の異名通り不良狩りをテーマとし、両者ともアウトローの前に壁となって立ちはだかってきた。その両者がアウトサイダーのメインで対戦するのだから、まさに異色対決。
1R、パンチで前に出た佐野に胴タックルを決めてテイクダウンした堀。佐野も下から仕掛けるがブレイクに。再び組み付いた堀はしつこく寝技に引き込むが、佐野はなかなか倒れない。逆に佐野がスリーパーの体勢に入り、堀は苦しそうな表情を浮かべる。脱出した堀が上になったところで1R終了。
2R、飛び込んだ佐野を引き込む形となった堀。佐野は細かくパンチを入れると、堀は下からオモプラッタを仕掛ける。続いて三角絞めへのコンビネーション。抜け出そうとした佐野だが、三角を極めたまま堀が上になり、顔面へパンチを入れていく。残り時間は30秒を切ったが、佐野のセコンドからタオルが投げ入れられ、堀が実力者対決を制した。佐野はタオルを被って自軍コーナーにうずくまり、号泣。
「普段はアウトサイダーを通しての不良の更生に協力させていただいています。今日は不良じゃない人との対戦でしたが、凄く強かったので面白いんじゃないかと思い、この試合を受けました。次回大会からは僕と佐野君がアウトサイダーたちの壁となって、アウトサイダーを盛り上げていきたいと思います」と、佐野にエールを送った。
▼第25試合 シングルマッチ 体重Limit57kg
“百万一心 山口の小さな巨人”
△秋山 翼
ドロー 判定1-0
“沼津の一撃空手王”
△渡辺竜也
60−65Kgトーナメントで渡辺にアウトサイダー初黒星を喫し、リングス事務局に再戦を直談判したという秋山。そのリベンジマッチを渡辺が受けて立つ。
1R、ローキックの打ち合いから秋山がタックルに行く。秋山のローが急所攻撃になり試合は一時中断。再開後、秋山がタックルでリフトアップしてテイクダウンを奪い、パウンドを入れていくが渡辺は足を絡ませて上になり、逆にパンチ。すると秋山が足関節を奪いに行く。スピーディーな攻防に場内が沸く。これはブレイク。
2R、蹴りの秋山とパンチの渡辺という図式になり、秋山はタックルで渡辺をリフトアップ。ブレイクとなり、タックルに来た秋山に渡辺が右フック。タックルを仕掛ける秋山とそれを切る渡辺。秋山が胴タックルでテイクダウンを奪ってサイドポジションになるがブレイクに。秋山がパンチをかわし、渡辺がタックルをかわす。両者譲らず、判定はドローとなった。
渡辺は「僕に試合をやりたいと言ってくれた秋山さん、ありがとう。応援も増えました。本当に感謝しています」とマイクで語り、秋山は「渡辺君、試合を受けてくれてありがとうございます。本当は今日勝って、9月に拾った猫を本当の招き猫にしたかった」とリベンジ達成ならずを悔しがった。
▼第24試合 シングルマッチ 体重Limit68kg
“チーム道志BIFの暴れん坊”
○藤田雄祐
TKO 2R2分9秒 ※2ノックダウン
“最強不良戦国時代 激動の’90年代からの刺客 浦安皇帝降臨”
●清水征史郎
アウトサイダーで3勝1敗の戦績を誇る常連選手の清水に挑むは、前回の横浜大会で初参戦初勝利を収めた藤田。33歳の清水と24歳の藤田という対決となった。
1R、清水は首相撲からのヒザ蹴りを連打し、首投げで寝技に持ち込むが、藤田が上になる。サイドポジションになった藤田がパンチ。立ち上がると再び首相撲に行く清水はヒザのラッシュ、藤田を全く放さずヒザを入れていく。
2R、パンチで攻める清水に藤田も左フックで反撃、倒れ込むと清水がアームロックの体勢になり、そのまま立ち上がる。これはブレイク。右ローから右フックで攻める清水に藤田の右フックが炸裂! ダウンを奪う。一気にパンチでラッシュをかける藤田に清水は仰け反り、レフェリーが試合をストップした。
藤田は「清水さんに勝っちゃいました! 凄く嬉しいです。また東京に来たいので、機会があったらこのリングにまた立ちたいです」と勝利を喜んだ。
▼第23試合 シングルマッチ 体重Limit67kg
“モンスターファクトリー茨城からの刺客ケンカバッティングマシーン”
○沼尻和之
一本 2R50秒 ※アームロック
“栃木のパワフル馬力柔道野郎”
●蓮實 光(はすみ・ひかる)
学生時代に柔道の個人戦で全国大会出場経験がある蓮實が初参戦。迎え撃つはアウトサイダー戦績3勝1敗の沼尻だ。
1R、最初に拳を合わせるかと思った次の瞬間、沼尻が殴りかかる。打撃の応酬から蓮實が一本背負い気味に投げるが、沼尻はバックを奪う。するとここで沼尻が反則の垂直ヒジ打ち下ろしを見舞ってしまい、注意が与えられる。沼尻がパンチとヒザで攻めたところで1Rが終了した。
2Rは開始早々からパンチの打ち合いとなり、蓮實が組んで来たところで沼尻がヒザ蹴りから立ったままアームロック! ロープにもたれかかる蓮實にぶら下がるような形で極まったため、レフェリーがストップして沼尻の勝利を告げた。
沼尻は「吉永! 来年ベルトを懸けて……来年ね。松岡君、幕さんとやりたいと言ってたけれど、僕に勝ってから幕さんとやって下さい。査定試合みたいな感じで」と、幕に挑戦状を叩きつけた松岡に、まずは俺とやれとアピールした。
▼第22試合 シングルマッチ 体重Limit62kg
“栃木 漆黒の流星”
○手塚勇太
判定3−0
“杉並の黒い三連星 大嶽ブラザーズ”
●大嶽伸次(おおたけ・しんじ)
ボクシングを得意とする手塚はプロのライセンスも持つという本格派の打撃系ファイター。大嶽は第2回大会でMVPを獲得した選手だ。
1R、両者ともスピードのあるパンチを放ち、大嶽の左右フックを連続して被弾した手塚が逆襲の右アッパーでスタンディングダウンを奪う。大きな軌道のフックで攻める大嶽がタックルでテイクダウン。手塚が立ち上がると再び大嶽がタックルに行く。
2R、組んできた大嶽に手塚が首相撲からのヒザ蹴り。ガッチリと捕まえて放さなかったが、大嶽が投げて寝技へ持ち込む。すると手塚が上になってマウントを奪い、パンチを連打するが、手塚が後頭部を殴ってしまいブレイクになる。再開後、パンチで攻める手塚を大嶽が首投げでテイクダウンし、ヘッドロックで締めあげる。立ち上がった手塚は首相撲からのヒザ蹴り、そのまま背中へ飛び乗ってのスリーパー。大嶽は前に落としてパウンドを見舞い、立ち上がってもパンチで襲い掛かる。
接戦は判定3−0で手塚の勝利となり、手塚は「大嶽さん、あの年齢で家庭を持っていてこういうリングに立つのは凄い。自分の方が全然有利に立てると思っていたのに立てなくて、強かったです」と大嶽を称えた。
▼第21試合 シングルマッチ 体重Limit80kg
“ザ・SHOGUN”
○バイソン守
KO 1R2分14秒 ※2ノックダウン
“中村トッシー推奨 豪傑男気祭”
●山口直人
2009年アマチュアシュートボクシング中量級準優勝&2010年重量級準優勝の実績を持つバイソン。対する山口はアウトサイダー常連・中村トッシーのお墨付きで、マッハ道場で腕を磨いているという。バイソンはビキニ姿のセクシーダンサー2名を引き連れての入場。
1R、いきなり突進した山口が組み付き、バイソンは首相撲からのヒザ。さらにバイソンが立ったままのフロントチョーク。離れると再びタックルに行く山口だが、離れるとパンチを見舞っていく。真正面から打ち合いに臨むバイソンのパンチが的確さで上回り、スタンディングダウンを奪う。その後もパンチをもらい続ける山口は何度もグラつき、レフェリーがストップをかけた。
バイソンは「今日、闘ってくれた山口君、強かったよ。パワーもあるし。俺も同じ年だから分かる。また練習したら強くなるからさ。最高の舞台でした」と相手にエールを送った。
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