10月24日(日)東京・両国国技館で行われた豪華な前座10回戦で、帝拳ジム期待の日本チャンピオン2人が登場。スーパー・ライト級の亀海喜寛は、元WBA世界ライト級王者ホセ・アルファロ(ニカラグア)に6回2分36秒KO勝ち、バンタム級の山中慎介はWBA世界同級14位のホセ・シルベイラ(メキシコ)に9回終了TKO勝ちでそれぞれ重要試合を白星でクリアした。
亀海は初回こそ偵察に時間を費やしたが、2回からは24勝(21KO)というアルファロの強打を巧みに外しながら多彩なブローを打ち込み続けた。6回、亀海が右カウンターを決めた直後の連打にアルファロは片膝をつくダウン。そのまま浅尾レフェリーが10カウントを宣した。
→アルファロを倒した亀海
「世界のテストは合格」と本田明彦・帝拳ジム会長。次はチャンピオンカーニバルで日本タイトルの防衛戦を行う予定だが、その後は米国に進出する計画もある。
サウスポー山中は、スタートから右ジャブを繰り出して徐々にペースに乗り、強い左ストレート、ワンツーをシルベイラに浴びせ続けた。
→シルベイラを攻め立てる山中
これに対しメキシカンは時折右を返すが、もっぱら守りに意識を置く戦法で、山中の決定打を避け続けた。しかし終盤9回終了間際、山中の左ストレートが効き、シルベイラは自コーナーでクルリと背を向ける。終了10秒前のゴングを聞き違えたかと思われたが、実際は戦意を吹きとばされ、コーナーが棄権を申し出た。
山中はこれで13勝(9KO)2分とし、連続KO記録を「7」に伸ばしている。次はチャンピオンカーニバルで、不敗の新鋭岩佐亮佑(セレス)と激突することが濃厚。 |