6月26日(土)静岡エコパアリーナで開催されるK-1JAPAN『K-1 BEAST 2004』で再起を賭け、レイ・セフォー(ニュージーランド)との試合に挑むボブ・サップ(チーム・ビースト)が、都内伊原ジムで記者会見を行った。
藤田和之(猪木事務所)戦での敗北直後、IWGPのベルトを返上したため、日本では「アメリカに逃げた」「引退するのではないか?」などの噂が飛び交ったサップだが、そんな報道をキッパリと否定した。「あの試合は攻撃と精神が噛み合っていなかった。だからそれほどダメージがないのにタップしてしまった。それにヒールホールドを極めるチャンスがあったのに、それが出来なかったのが残念。確かに試合の後、数週間経ってから悔しさはこみ上げてきた。でもアメリカに帰ったのはトレーニングするためであって、自分は引退するつもりなんか全くない」と真相を語った。
大一番となるセフォー戦にも対策は十分できている。「セフォーはブーメランフックが得意。彼の身長を考えると、自分のこめかみ辺りにパンチが飛んでくるはずだ。それを今まで自分が培ってきたビーストパワーでブロックしながら、攻撃に転じていきたい。攻撃に関してはタイミング。その時々と一番適した攻撃をタイミングよく出していく」と、細かくシュミレーションした後が分かるようなコメントを残した。またこの試合に向けて秘密特訓を積んできたというサップ。事実、記者会見の前にはシャッターを締め切って練習を続けた。
実際にその練習を見た谷川Pも「全然いけると思います。がむしゃらだった頃のサップのようです。改めてサップは凄い選手だなって感じましたし、期待度が膨らみましたよ」と、サップの仕上がり具合を絶賛。具体的にはどんな技術なのか、結局目の当たりにすることはできなかったが、間違いなくサップには何か秘策があるようだ。
この会見中、サップは何度も「K-1に上がった頃の勢いを取り戻したい」と口にした。そのサービス精神と"強くなりたい"という一心で、体を休める間もなく、精力的に試合に出続けたサップ。それはサップを肉体的に精神的にも追い込んでいった。サップは己の拳一つで自分の多くのものを手に入れてきた。今の現状を打破するもの、それもサップの拳以外にはない。
FEG「K-1 BEAST2004 in 静岡〜ジャパンGP決勝トーナメント〜」
2004年6月26日(土)静岡・静岡エコパアリーナ
<対戦決定カード>
▼K-1ルール 3分3R延長2R
ボブ・サップ(チーム・ビースト)
VS
レイ・セフォー(ニュージーランド)
▼K-1ルール 3分3R延長2R
モンターニャ・シウバ(ブラジル)
VS
バタービーン(USA)
[JAPANグランプリ]
▼第1試合 K-1ルール 3分3R延長1R
堀啓(チーム・ドラゴン)
VS
子安慎悟(正道会館)
▼第2試合 K-1ルール 3分3R延長1R
中迫剛(ZEEBRA244)
VS
ノブ・ハヤシ (フリー)
▼第3試合 K-1ルール 3分3R延長1R
冨平辰文(SQUARE)
VS
マイク・ベルナルド (オーランドチーム)
▼第4試合 K-1ルール 3分3R延長1R
天田ヒロミ(TENKA510)
VS
内田ノボル (ビクトリージム)
[準決勝]
▼第1試合の勝者×第2試合の勝者
▼第3試合の勝者×第4試合の勝者
[決勝]
※決勝のみ延長2R
▼オープニングファイト
滝川リョウ(日進会館)
VS
高萩勉(チーム・ドラゴン)
▼オープニングファイト
グレート草津(チーム・アンディ)
VS
ヴィトー“ヴィッチーノ”(ジュニアーアギアーチーム)
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