6月22日(日)東京・後楽園ホールで開催される全日本キックボクシング連盟主催『小林聡プロデュース 野良犬電撃作戦』の公開計量が、前日21日(土)都内ホテルにて行われた。
前回の来日(2007年9月29日=レイ・スターリンに2R2分3秒、KO勝ち)では計量をパスできなかった元ムエタイ三冠王者サムゴー・ギャットモンテープ(タイ)。計量台の上に乗る瞬間、誰もが固唾を呑んで見守ったが、69.3Kgで見事一発パス! 宮田充興行部長は「思わず拍手したくなった」、小林聡GMは「計量っていうのはこういう感動があるのか…」とホッと胸を撫で下ろした。
迎え撃つ全日本ウェルター級チャンピオンの山本優弥(青春塾)も同体重で計量をパスし、「良かった」と自分の感想を言った後、サムゴーについて「試合前から練習してるとかしてないとか、体重が減ってるとか減ってないとかは耳に入っていました。でも、69.9Kgくらいで大丈夫だと思っていましたよ」と、サムゴーの減量はあまり気にしていなかったようだ。
今回の試合前から話題になっていた、山本も「そういう人だったんだと思って、怖い人だと思った」というサムゴーのエピソード、バンコク郊外のバーで大暴れして店一軒を破壊したという衝撃情報の真相も判明した。
「それはもう1年前のニュースで新聞に載ってしまったんだけど、勘違いだと思う。タクシーに乗ろうとした時、チンピラ3人に因縁をつけられて絡まれたんだ。それで3人ともやっつけて、タクシーに乗って帰っただけだよ。それを大げさに書かれてしまったんだ」と打ち明けるサムゴー。当然、男たちを必殺の左ミドルで叩きのめしたのかと思いきや、「パンチ一発でみんな失神しちゃったよ。左ミドルを使うまでもなかったね」とのこと。
山本の印象は「普通です」とサムゴー。山本は「優しそうな、ふくよかな人だと思うけど、明日は蹴ってくるんだろうなって思います」と見た目で油断しないように気を引き締める。それに対してサムゴーは「明日を見てください」とニヤリ。
計量前には小林GMが「明日、俺を一番感動させた選手には金一封」と発表したことについては、「最善を尽くします。もらえる自信? まだ分かりません」(サムゴー)、「プロとしてもらえたら嬉しい。僕も最善を尽くします」(山本)と二人とも謙虚に答えた。
また、サムゴーは昨日の来日時、全日本キックボクシング連盟に「今後は連盟と小林GMに試合のスケジュールを任せたい。全日本キックボクシング連盟の所属として試合をやっていきたい」と表明。なんと全日本キック入りを志願したという。これにより、今後は他団体などにも全日本所属として出場していくことになった。
マネージャー的な役割も果たすことになった小林GMは「タイの野良犬として暴れて欲しい」とウェルカムムード。「目が合う度に笑うから、俺のことが好きなんじゃないかと思った」と笑い、「これからは全日本キックのアンディ・サワーとして活躍して欲しい」と、シュートボクシングの外国人エース、アンディ・サワーのようになれ! と檄を送った。
全日本キックボクシング連盟
ALL JAPAN KICKBOXING 2008
「小林聡プロデュース 野良犬電撃作戦」
2008年6月22日(日)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:00
※オープニングファイト開始17:15
<全対戦カード>
▼メインイベント NAOKICK試練の七番勝負・第四戦 日本VSタイ 59kg契約 3分5R
石川直生(青春塾/全日本スーパーフェザー級王者)59.0Kg
VS
カノンスック・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス/M-1フェザー級王者)59.5Kg
※カノンスックは3度計量を行い1200g→900g→700gオーバー。最終的に500gオーバーで規定時刻(計量開始より2時間経過のPM7:00)となったため、以下の措置を取った上で試合を実施する。
ファイトマネー減額、グローブハンデ(石川6oz、カノンスック8ozグローブを使用)、第1ラウンドはカノンスック1点減点から試合をスタートする。
▼セミファイナル 日本VSタイ フェザー級 3分5R
山本真弘(藤原/全日本フェザー級王者)57.1Kg
VS
ワンロップ・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス/M-1バンタム級王者)57.0Kg
▼第6試合 日本vsタイ 70kg契約 3分5R
山本優弥(青春塾/全日本ウェルター級王者) 69.9Kg
VS
サムゴー・ギャットモンテープ(タイ/元ムエタイ三冠王者)69.3Kg
▼第5試合 76kg契約 3分5R
中村高明(藤原/全日本ミドル級王者)75.7Kg
VS
須藤信充(TEAM SUDO/元日本三階級王者)75.5Kg
▼第4試合 55kg契約 サドンデスマッチ 3分3R
寺戸伸近(青春塾/全日本バンタム級1位)54.9Kg
VS
那須儀治(WSK/興気塾/全日本バンタム級6位)54.1Kg
▼第3試合 第18代全日本ライト級王座決定トーナメント 準決勝 サドンデスマッチ 3分3R
海戸 淳(S.V.G./同級2位)61.4kg→61.1Kg
VS
藤牧孝仁(はまっこムエタイ/同級3位)61.1Kg
▼第2試合 全日本スーパーフェザー級ランキング戦 サドンデスマッチ
大高一郎(ストラッグル/同級3位)58.6Kg
VS
ソルデティグレ・ヨースケ(U.W.F.スネークピットジャパン)58.9Kg
▼第1試合 フェザー級 3分3R
九島 亮(AJ)57.0Kg
VS
永野裕典(和術慧舟會DURO)57.1Kg
▼オープニングファイト第3試合 フェザー級 3分3R
森井洋介(藤原)57.1Kg
VS
大前力也(WSK/KSS健生館)56.3Kg
▼オープニングファイト第2試合 フェザー級 3分3R
尾田兼次(S.V.G.)56.8Kg
VS
上杉隼士(超越塾)57.0Kg
▼オープニングファイト第1試合 68kg契約 3分3R
布施一行(DRAGON GYM)67.7Kg
VS
佐藤大輔(バトラーツ)65.7Kg
<チケット料金>
SRS席 15,000円/RS席 10,000円/S席 7,000円/A席 5,000円
※SRS席は全日本キックのみの販売
※当日券は500円増し
<チケット発売場所>
チケットぴあ
イープラス
後楽園ホール
全日本キック
<お問い合わせ>
全日本キック 03-3365-1171
全日本キックボクシング連盟
ALL JAPAN KICKBOXING 2008
「Reverse×Rebirth」
2008年7月26日(土)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:00
※本戦開始前にオープニングファイト予定
<決定対戦カード>
▼全日本ミドル級ランキング戦 3分5R
江口真吾(AJ/同級1位)
VS
白虎(和術慧舟会RANGER品川)
<出場決定選手>
山内裕太郎(AJ/全日本スーパーウェルター級王者)
望月竜介(UWFスネークピットジャパン/全日本スーパーウェルター級1位)
<チケット料金>
SRS席12,000円(全日本キックのみで販売)
RS席8,000円 S席6,000円 A席4,000円
※当日券は各席500円増し。
<チケット販売所>
6月21日(土)〜発売
チケットぴあ
イープラス
後楽園ホール
全日本キック
<お問い合わせ>
全日本キック=TEL:03−3365−1171
●2008年度スケジュール
・6月22日(日)後楽園ホール
・7月26日(土)後楽園ホール
・8月3日(日)横浜赤レンガ倉庫 ※はまっこムエタイジム興行
・9月19日(金)後楽園ホール
・10月17日(金)後楽園ホール
・11月8日(土)後楽園ホール
・12月5日(金)後楽園ホール ※藤原まつり2008
※ほか特別大会、新宿FACE大会が追加予定
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