9月23日(水・祝)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催されるワールドビクトリーロード『戦極〜第十陣〜』の対戦カード第一弾が発表された。ライト級ワンマッチとして、横田一則(GRABAKA)がライアン・シュルツ(アメリカ/チームクエスト)と対戦する。
戦極広報からは、横田がこの一戦に綺麗な形で勝利を奪えたら、早ければ11月7日(土)東京・両国国技館で開催される『戦極〜第十一陣〜』にて、挑戦者候補として一歩リードしている光岡映二(フリー)との次期タイトル挑戦者決定戦が行われると発表。
横田の公開練習&記者会見は8月7日(金)東京・中野区のGRABAKAジムで行われた。横田はグラップリングのスパーリングを披露し、短い時間でスピニングチョーク、アームロック、アキレス腱固めなどを次々と極めてパートナーからタップを奪い、好調をアピール。
「北岡選手に廣田選手が勝って、あそこに出ていたら俺もああいう結果になっただろうなと思うと悔しい。レオ・サントスが強かったので、判定だけれど勝ててよかったとは思うが、タイトルマッチをやれなかったのは悔しいです」と横田。
次期タイトル挑戦者の決定戦的な意味合いで行われた5月2日の『戦極〜第八陣〜』でのサントス戦。横田は柔術の実力者であるサントスから判定2−1で勝利したが、タイトルの挑戦権は5月10日の『修斗伝承』で石田光洋をKOした廣田瑞人に奪われた。その廣田が8月2日の『戦極〜第九陣〜』で初代チャンピオンの北岡悟に挑戦し、4RTKO勝ちで王座を奪取している。
「廣田選手は運もあった。俺は完勝している(昨年11月1日の『戦極〜第六陣〜』ライト級GPセミファイナルにて判定3−0で勝ち)し、パンチをもらわず倒している。この前のフェザー級GPを見ても分かるとおり、1日2試合はきつい。俺もあの状況で北岡選手とやった感じだった。ワンマッチなら一番強い自信がある。
キックボクシングにもチャレンジしたが(7月24日の『Krushライト級グランプリ2009〜開幕戦Round.1〜』のワンマッチでJ-NETWORKミドル&スーパーウェルター級王者の廣野祐と対戦して大差の判定負け)不運もあって負けてしまった。でも自分のいいところと悪いところを見つめなおすことが出来たのでよかったと思う」
対戦するシュルツに関しては「強い選手。実際、計量で顔をあわせても体がデカくて強いという印象を受けた。(ライト級GPに出た)8人の中でも一番強そうだった。試合では1Rは押していたのに後半バテていたけれど、強いことは間違いない。強い選手に勝てれば自分の経験になるのでしっかり勝ちたい」との印象を語り、「俺だけ判定勝ちが多いので、そこも意識して自分がどう闘うかべきかは重々分かっている」と、今回は試合内容にもこだわりたいという。
「打撃は絶対にもらわない。この前のキックの試合ではミスがあって負けてしまったが、パンチはもらわずにやれた。今回はリスクを負っても一本かKOを狙っていきたいと思う。
実際、自分はまだ15戦しかやっていなくて、まだ練習で出せることが試合で出せていない。試合だと打撃で行くところで組み付いてしまったり、行けるのに行かなかったり。もっと激しくやってもいいと思う」
そう考えるようになったのは、タイトルマッチでの北岡の姿を見たからだ。「北岡選手はバテていたけれど、それでも行くのだからプロだと思う。自分にもそういうのが必要。今までは判定でも勝ちたいというのがあって、リスクを負ってまでは行かなかった。北岡選手は人間としてはアレですが、格闘家としては尊敬するところがあります。そこは見習いたい。
今までは安全を考えて試合をしていて、寝技では逆に捕られるのが怖いとか、打撃ではカウンターをもらうのが嫌だとか、そういうことばかり考えていた。でもこの前、北岡選手の試合から感じたところがあって、自分も変えていかないとと思う。お客さんも一本、KOの方が盛り上がるので、そこは自分でもやろうと思う」
新チャンピオンになった廣田については、「俺は勝っているし、完勝している。一発も打撃をもらわなかった。強い選手だとは思うが、運があった。もし廣田選手とサントスがやっていれば、相性が悪かったと思う。石田選手の方がやりやすかった。俺はその運がなかった。キックボクシングの試合も金的をもらって負けたので運がなかったと思う。廣田選手は強いと思うが、タイトルマッチで勝てたのは運もあった。ただ、運も実力の内ですから」と、“運がよかった”と強調。
これまで自分は運がなかったということで、横田はなんと先週の木曜日に西新井大師にお祓いにも行ったという。
「キックボクシングの試合では自分が押していたのに、金的をもらってダウンしたので運がなかった。サントスに勝ったのにタイトルマッチに出れなかったのも運がなかった。運も実力の内ですから。金原選手も負けたけれど(敗者復活で)優勝したのは運だと思う。
実はサントス戦の時、格闘技のお守りを二つ持っていったのに、二つとも忘れてきてしまった。それで運がなくなったのかも。僕はそういうゲン担ぎみたいなのを信じる方なんですよ。最近はギャンブル運もなかったので」
自分の実力に絶対の自信を持つ横田は、「お祓いの効果が出るかどうかは分かりませんが、年内にあと2試合やって2試合とも勝てると思う。試合のスパンが短いけれど、俺は詰めた方がいいパフォーマンスが出来る」と豪語。「大好きな酒が飲めないのと、遊びに行けないのは辛いけれど、試合で結果が残ればいいと思う」と、年内は試合に集中する構えだ。
最後に横田は「ここで負けたら話にならない。タイトルマッチに絡めなくなってしまう。強いヤツとばかりやらされているな、という気持ちもあります。正直、いきなり光岡さんとやりたいなと思ったけれど、言われたことはやっていく。いま思えばシュルツとやるのは良かったかな、とも思う。シュルツのような相当強い選手とやれるのは嬉しいし、ここでしっかり勝てればタイトルマッチにアピール出来ると思う」と必勝を誓った。
なお、オープニングマッチでは8・2『戦極〜第9陣〜』において「ドン・キホーテpresents戦極G!杯」で優勝した臼田育男(木口道場)、大澤茂樹(吉田道場/戦極育成選手)、小森亮介(吉田道場)の3選手が、7月23日にソウルで開催された「戦極ゴールドカップ韓国大会」で優勝した韓国人ファイター3名と日韓対決を行うことも発表された。
今大会に出場が予定されている瀧本誠(吉田道場)の対戦相手は来週中、また今大会で注目のプロデビュー戦を行う泉浩の対戦カードは再来週明けにも発表されるとのこと。
ワールドビクトリーロード
「戦極〜第十陣〜」
2009年9月23日(水・祝)さいたまコミュニティアリーナ
開場14:00 開始16:00
<決定対戦カード>
横田一則(GRABAKA)
VS
ライアン・シュルツ(アメリカ/チーム・クエスト)
<出場予定選手>
泉浩(アテネ五輪 柔道銀メダリスト)
瀧本 誠(吉田道場)
横田一則(GRABAKA)
アントニオ・シウバ(ブラジル/アメリカン・トップチーム)
ライアン・シュルツ(アメリカ/チーム・クエスト)
ジョー・ドークセン(アメリカ/チーム・エクストリーム)
<チケット料金>
VIP席(最前列)70,000円(専用入場ゲート・特典付き)
VIP席50,000円(専用入場ゲート・特典付き)
RRS席25,000円
戦極シート(SS席)17,000円(特典付き)
SS席17,000円 A席7,000円
<チケット販売所>
イープラス=http://eplus.jp/sengoku/(PC&携帯)
電子チケットぴあ=http://pia.jp/t TEL:0570−02−9999(Pコード:813−896)
ローソンチケット=http://l-tike.com TEL:0570−084−003(Lコード:34855)
CNプレイガイド=http://www.cnplayguide.com/ TEL:0570−08−9999
ドンキホーテ
<お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−5381−7108
●戦極2009年度スケジュール
9月23日(水・祝)『戦極〜第十陣〜』(さいたまコミュニティアリーナ) 11月7日(土)『戦極〜第十一陣〜』(両国国技館) |