8月27日(木)都内ホテルにて、9月23日(水・祝)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催されるワールドビクトリーロード(以下WVR)『戦極〜第十陣〜』の記者会見が行われ、追加対戦カードが発表された。
会見には今大会でプロ総合格闘家としてデビューが決まったアテネオリンピック柔道90kg級銀メダリスト泉浩、シドニーオリンピック柔道81kg級金メダリスト瀧本誠(吉田道場)、そして國保尊弘WVR取締役が出席した。 会見に出席した國保は「この大会は新たなる幕開けがテーマです。多くの意味で幕開けの大会になると思います」と前置きし、すでに発表されているマッチメークについて説明。 「フェザー級・ライト級は非常に盛り上がるトーナメントとなり、日本人のチャンピオンが生まれました。そのフェザー級において大澤茂樹選手がオープニンファイトに出場します。大澤選手は本戦への出場、そしていずれはフェザー級チャンピオンを目指すと考えていることでしょう。ライト級では横田一則選手とライアン・シュルツ選手の一戦が決まりました。横田選手はここで綺麗に勝つことが出来れば、ライト級の次期挑戦者決定戦に進むことになると思います。 ウェルター級ではニック・トンプソンVSダン・ホーンバックルが行われます。トンプソン選手はこの試合に勝てば戦極で3連勝。この試合の勝者でチャンピオンシップの一枠は確定ということになると思います。ミドル級では佐藤豪則選手がジョー・ドークセン選手に挑みます。先日のパンクラスでは竹内出選手に判定で引き分けている佐藤選手。その竹内選手に勝利しているのがドークセン選手です。佐藤選手としてはこの試合に勝って、戦極への次なる参戦も期待されます。 ライトヘビー級では川村亮選手とファビオ・シウバ選手の再戦が行われます。2人は2年前にパンクラスのリングで対戦し、その時はシウバ選手がTKOで勝利しています。しかしこの2年間でどれだけ力を磨いてきたのか。今後の戦極参戦をかけた戦いになると思います。そしてどんな試合をするのか。どんな勝ち方をするのか。それがチャンピオンシップにつながっていくと思います」 そして國保取締役は今大会でプロ総合格闘家としてデビューが決まったアテネオリンピック柔道90kg級銀メダリスト泉浩の対戦相手を発表、対戦相手の紹介と決定までの経緯を語った。 「アテネオリンピック柔道銀メダリストの泉選手。戦極では吉田秀彦選手、瀧本誠選手という2人のメダリストが試合をして、素晴らしい活躍を見せています。
そこに新たに26歳という若さの泉選手が参戦をしてくれることになりました。吉田&瀧本選手は26歳を過ぎての総合格闘技参戦でした。26歳の泉選手がこれから継続して試合を続けていけばどれだけ強くなるのか。そう考えるとワクワクします。 1カ月半ほど前に参戦を決意した泉選手はすぐにでも試合をしたいということでした。そこで私たちはどんな相手をぶつけるのがいいのか。柔道では素晴らしい実績を残している泉選手ですが総合格闘技はそこまで甘くない。私たち一同とても悩みました。 そこで決定した対戦相手がアンズ・“ノトリアス”・ナンセン選手です。ナンセン選手はキックボクシングやムエタイのタイトルを持ち、総合格闘技での試合は今回が初。お互いに総合格闘技は初めてということで、異種格闘技戦のような試合になったと思います。グラウンドでは泉選手、スタンドではナンセン選手が有利かと思われます。 ナンセン選手のリングネームでもある“ノトリアス”は“悪名高い”という意味の言葉です。ニュージーランドではストリートファイトで負けなし。それからキックボクシングを始めたという選手です。キックボクシングやムエタイではこれまでに3本のベルトを手にしています。 そしてナンセン選手の師はかつてPRIDEでセルゲイ・ハリトーノフを相手にローキックであわやと思わせるシーンを作ったジェイソン信長選手で、信長に総合格闘技を教わり、長くスパーリングパートナーを務めていると聞いてます。総合格闘技でも簡単には負けない危険な相手です。 そのナンセン選手に泉選手はどんな試合で挑むのか。ライトヘビー級で日本のトップじゃなく、世界のトップに君臨するための第一歩になると思います。そして柔道かキックか。そこも存分に楽しんでもらいたいと思います」 この國保取締役の言葉を受けて泉は「相手が決まって練習にも力が入っています。自分の成長を感じている今日この頃です」と挨拶。そして今回がデビュー戦にも関わらず、泉の口からは「対戦相手は打撃系の選手ですが、正直、打撃で勝負したいと思います。それが僕のファイトスタイルです。
今はそのファイトスタイルも形になってきて、試合ではそれを皆さんに披露できると思います。完成に近い自分の試合が出来ると思います」と打撃での真っ向勝負宣言が飛び出した! 記者との質疑応答で「なぜ柔道技ではなく打撃で勝負するファイトスタイルを考えたのか?」という質問が上がると「“柔道技ではなく”という戦い方ではなくて、総合格闘技は組む前に打撃があるわけですから、打撃中心の練習をやっています。打撃から試合を作るということです。組み技をやらないということではなく、打撃中心の試合を作っていきたい」と泉。 対戦相手がキックボクサーであることを考えると、打撃勝負はかなりハイリスクとも思えるのだが「危険だから打撃をやめるということはないです。そうじゃなくて自分の打撃が通用するのかを楽しみながら戦いたい」と言い切る。
さらに泉は「自信を持っているもの? 安定した下半身からの打撃…打撃全般に自信があります。自信がなかったら戦わないですし、全部に自信を持ってやります」と自らの打撃に絶対の自信をのぞかせた。
会見後の囲み取材では「練習時間は毎日5〜6時間。常に安生洋二さんと一緒に練習してます。吉田道場や慧舟會にも出稽古に行かせてもらって、そこでの反省を2人でやることもあります」と主なトレーニング内容について話す泉。
8月に入ってからは空手の指導を受けるために鹿児島で合宿を行い、現地で特攻隊の遺書などを読んで精神面も鍛錬したという。 そして「技術的に徐々に出来上がって来ているし、自分は精神的な部分で覚悟が出来れば何でも出来ると思っています。今は精神的にも安定している状態ですね。デビュー戦でも冷静に戦える? そうですね。
ナチュラルハイではなく落ち着いて戦おうと思っています。特に自分の勝ちパターンのイメージは持たないようにしていますね。そうするとそのイメージに固執してしまうので」と泉。デビュー戦に向けて技術・精神面でも充実していることを語っている。
ワールドビクトリーロード
「戦極〜第十陣〜」 2009年9月23日(水・祝)さいたまコミュニティアリーナ 開場14:00 開始16:00
※オープニングファイトは15:00〜 <追加対戦カード> ▼ライトヘビー級ワンマッチ 3分5R 泉浩(アテネ五輪
柔道銀メダリスト) VS アンズ・“ノトリアス”・ナンセン(ニュージーランド/ETK/WKBFキックボクシングクルーザー級&ヘビー級王者、IMFムエタイNZヘビー級王者)
▼ウェルター級ワンマッチ 3分5R 瀧本誠(吉田道場) VS イ・ジェソン(韓国/CMA/TEAM POSSY)
▼ヘビー級ワンマッチ アントニオ・シウバ(ブラジル/アメリカン・トップチーム) VS BIG・ジム・ヨーク(ニュージーランド/SIAM
GYM) <決定対戦カード> 横田一則(GRABAKA) VS ライアン・シュルツ(アメリカ/チーム・クエスト)
▼ライトヘビー級ワンマッチ 川村亮(パンクラスism) VS ファビオ・シウバ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
▼ミドル級ワンマッチ 佐藤豪則(Laughter7) VS ジョー・ドークセン(カナダ/チーム・エクストリーム)
▼ウェルター級ワンマッチ ニック・トンプソン(アメリカ/ミネソタ・マーシャルアーツ・アカデミー) VS ダン・ホーンバックル(McVicker's
Martial Arts Academy) ▼ライト級ワンマッチ 5分3R 真騎士(ベネズエラ/戦極育成選手/第3代ライト級キング・オブ・パンクラシスト)
VS 山田哲也(しんわトータルコンバット/チームZST) ▼オープニングファイト 「戦極G!杯」3VS3日韓戦 バンタム級 5分2R
小森亮介(吉田道場) VS ソ・ジェヒョン(韓国/CMA/Team Blue Dragon) ▼オープニングファイト 「戦極G!杯」3VS3日韓戦 フェザー級 5分2R
大澤茂樹(吉田道場/戦極育成選手) VS キム・ギヒョン(韓国/CMA/Jon Fighter) ▼オープニングファイト 「戦極G!杯」3VS3日韓戦 ライト級 5分2R
臼田育男(木口道場) VS ベク・ウヒョン(韓国/CMA/大邱異種格闘技アカデミー) <チケット料金>
VIP席(最前列)70,000円(専用入場ゲート・特典付き) VIP席50,000円(専用入場ゲート・特典付き) RRS席25,000円
戦極シート(SS席)17,000円(特典付き) SS席17,000円 A席7,000円 <チケット販売所>
イープラス=http://eplus.jp/sengoku/(PC&携帯)
電子チケットぴあ=http://pia.jp/t TEL:0570−02−9999(Pコード:813−896)
ローソンチケット=http://l-tike.com TEL:0570−084−003(Lコード:34855)
CNプレイガイド=http://www.cnplayguide.com/ TEL:0570−08−9999
ドンキホーテ <お問い合わせ> ワールドビクトリーロード=TEL:03−5381−7108 ●戦極2009年度スケジュール
9月23日(水・祝)『戦極〜第十陣〜』(さいたまコミュニティアリーナ) 11月7日(土)『戦極〜第十一陣〜』(両国国技館) |