6月28日(月)東京・青砥にある青春塾にて同ジム所属の山本優弥が公開練習を行った。山本は7月5日(月)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催されるFEG『K-1 WORLD MAX 2010〜−70kg World Championship Tournament FINAL16』で佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー)と対戦する。
スパーリングを公開した石川とは対照的に一人で黙々とサンドバックを叩いた山本。左フック、右ストレート、左ミドル、右ローと様々な攻撃を出した山本だったが、185cmと長身の佐藤を想定してサンドバックの上を意識して叩くなど、佐藤対策の一端を見せた。
対戦カード発表会見では、いつも冷静な山本にしては珍しく、対戦相手の佐藤を睨みつけるなど、全身から殺気を漂わせていた。「今回は珍しく自分のことしか考えてません」という山本はどういった心境で佐藤と視殺戦を繰り広げたのか?
「あそこでニヤニヤ、ちゃらちゃらしたくなかったです。過去に一度、負けている相手なんで『やってやる』という気持ちであの場にいました。今まで僕はTATSUJI選手などにリベンジしたことがあって、一度負けた相手に勝つことの素晴らしさを感じたことがあります。だから今回も負けるわけにはいかないです。またトーナメントは負けたら終わりだし、僕はもともとトーナメントには出られなかった人間です。それが推薦でトーナメントに出してもらっているんで、昨年以上に負けられません。負けたら僕には何もなくなってしまいます」
対戦相手の佐藤については「佐藤選手に合わせて試合をしても、佐藤選手はいつもと同じ事をやってくると思います。だから自分を崩さず、佐藤選手に勝つための練習をやっています。あの体重であれだけ身長がある選手は他にいないですし、サウスポーと同じで有利な部分はあるでしょうね。佐藤選手は自分よりも小さい相手とやり慣れているけど、対戦相手としては佐藤選手のように大きな相手とはやり慣れていないという。でも小さいなら小さいなりに有利な戦い方があるし、僕も大きな選手とばかり試合をやっているんで、それを苦にするつもりはないです」と話す山本。
佐藤の技術面だけでなく、気持ちの強さにも触れ「佐藤選手は気持ちの強い選手なんですよね。だから気持ちと気持ちがぶつかるところを見てもらえば試合は盛り上がると思います。サッカーのワールドカップもそうですけど、ルールがよく分からなくても気持ちが強いもの同士のぶつかり合いを見れば面白いじゃないですか。今度の試合もそうなれば凄いものになるのかなと思っていますね」と激闘になる可能性を口にしている。
佐藤との日本人対決をクリアすれば、昨年に引き続き世界の頂点を目指す闘いが待っているが、山本は「自分がトーナメントに出させてもらうというのはどういうことか? 負けるために出るわけじゃないし、トーナメントに出られて良かったと思うくらいだったら出ない方がいい。トーナメントに出させてもらった意味を考えたら、次の試合に勝って、また次の試合へという気持ちになります」と世界王者への想いを静かに語った。
FEG
「K-1 WORLD MAX2010
−70kg World Championship Tournament FINAL16
−63kg Japan Tournament FINAL」
2010年7月5日(月)東京・国立代々木競技場第一体育館
開場16:30(予定)開始18:00(予定)
<決定対戦カード>
▼−70kg World Championship Tournament FINAL16 3分3R延長1R
佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー/K-1 WORLD MAX2008世界3位)
VS
山本優弥(青春塾/K-1 WORLD MAX2009世界3位)
▼−70kg World Championship Tournament FINAL16 3分3R延長1R
長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾/K-1 WORLD MAX2010日本代表決定トーナメント優勝)
VS
アンドレ・ジダ(ブラジル/ユニバーシダデ・ダ・ルタ)
▼−70kg World Championship Tournament FINAL16 3分3R延長1R
中島弘貴(バンゲリングベイ・スピリット/K-1 WORLD MAX2010日本代表決定トーナメント準優勝)
VS
アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/K-1 WORLD MAX2002世界王者)
▼−63kg Japan Tournament 準々決勝(1) 3分3R延長1R
上松大輔(チームドラゴン/ISKAオリエンタル世界ライト級王者)
VS
松本芳道(八景/日本ライト級王者)
▼−63kg Japan Tournament 準々決勝(2) 3分3R延長1R
久保優太(アンリミテッドジム/Krushライト級GP2009準優勝)
VS
尾崎圭司(チームドラゴン/K-1 WORLD MAX2007日本代表決定トーナメント3位)
▼−63kg Japan Tournament 準々決勝(3) 3分3R延長1R
石川直生(青春塾/第2代全日本スーパーフェザー級王者)
VS
才賀紀左衛門(アンリミテッド/大誠塾)
▼−63kg Japan Tournament 準々決勝(4) 3分3R延長1R
大和哲也(大和/WBCムエタイルール日本ライト級&WMCインターコンチネンタル同級王者)
VS
裕樹(リアルディール/初代RISE 60kg級王者)
▼−63kg Japan Tournament 準決勝 3分3R延長1R
上松VS松本の勝者
VS
久保VS尾崎の勝者
▼−63kg Japan Tournament 準決勝 3分3R延長1R
石川VS才賀の勝者
VS
大和VS裕樹の勝者
▼−63kg Japan Tournament 決勝戦 3分3R延長2R
準決勝の勝者
VS
準決勝の勝者
▼−63kg Japan Tournament FINAL第1リザーブファイト 3分3R
渡辺一久(フリー/元プロボクシング日本フェザー級王者)
VS
宮田和幸(Brave/シドニー五輪レスリングフリースタイル63kg級日本代表)
▼−63kg Japan Tournament FINAL第2リザーブファイト 3分3R
“狂拳”竹内裕二(菅原/WMAF世界&MA日本スーパーフェザー級王者)
VS
卜部功也(チームドラゴン/K-1甲子園2008準優勝)
▼−63kg Japan Tournament FINAL第3リザーブファイト 3分3R
麻原将平(シルバーアックス/2008年RISE KAMINARIMON 60kgトーナメント優勝))
VS
谷山俊樹(谷山/MA日本ライト級8位)
▼オープニングファイト K-1ルール 70kg契約 3分3R
小宮由紀博(スクランブル渋谷/RISE 70kg級トーナメント2009優勝)
VS
タヒール・メンチチ(コソボ共和国/チーム・スーパープロ)
<チケット料金>
SRS席20,000円 RS席13,000円 S席10,000円 A席6,000円
<チケット販売>
チケットぴあ=TEL:0570-02-9999(Pコード:594-720)
ローソンチケット=TEL:0570-084-003(Lコード:34000)
CNプレイガイド=TEL:0570-08-9999
キョードー東京=TEL:03-3498-9999
イープラス http://eplus.jp/
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可
<お問い合わせ>
FEG=TEL:03-3796-5060
|