ZUFFA
「UFC JAPAN EDGAR vs. HENDERSON」
2012年2月26日(日)さいたまスーパーアリーナ
開場9:00 開始9:30
写真提供=NAOKI FUKUDA/WOWOW
▲1・2Rは有利に試合を進めた岡見がまさかのTKO負け
▼第8試合 ミドル級 5分3R
○ティム・ボーシュ(アメリカ)
TKO 3R54秒 ※右アッパー
●岡見勇信(和術慧舟會東京本部)
1R、両者サウスポー。ボーシュは身体を上下に揺らしながら左右フックとハイキック。岡見はあまり手を出さず、プレッシャーだけかけて前へ出ていく。岡見の伸びのあるワンツー、ボーシュもすぐに右アッパー。岡見は右ハイキック、真っ直ぐに伸びるワンツー、ボーシュは左右に構えを変えながら左右フック。
2R、岡見の左ヒザ蹴りがボーシュのボディにグサリと突き刺さる。ボーシュのフックに合わせて組み付いた岡見は、ボーシュを金網に押し付けてテイクダウンを狙う。岡見が両足タックルでテイクダウンすると、ボーシュはフロントチョークの体勢に。岡見はあっさりと首を抜き、アームロックを狙うとそのままマウントポジションを奪い、パンチを連打! 優勢のままこのラウンドを終えた。
3R、岡見はジャブ、ボーシュは右フックから右ハイキック。かすっただけかに見えたが、岡見の足元がもつれる! その隙を見逃さなかったボーシュが一気にパンチでラッシュ。フック&アッパーで逃げる岡見を追う。ボーシュは左手で岡見の頭を抑え、右アッパーを連打! 岡見が崩れ落ち、レフェリーがストップ! 岡見がまさかの逆転KO負けを喫した。
ボーシュは「岡見はタフだということは知っていたので、パンチを何発も連打して勝つことが出来た」と勝利者インタビューで答え、アナウンサーは「これまでにない見事な逆転勝利だった」とボーシュの勝利を絶賛した。
■ティム・ボーシュのコメント
「まだ勝利した実感が沸かない。最初の2Rはあまりよくなかったが、3Rで(試合を)決められた。岡見の打撃は思いのほか強力だった。でも、それは私が彼の射程内にいたことが原因なので、仕方ない。ただ自分が前に詰めなければならないのは分かっていて、アッパーで決めることが出来た。いずれにしても最高の夜だ。次はダン・ヘンダーソンと闘いたい。彼は僕のヒーローだし、そのヒーローを打ち負かすことが出来てこそ、本当に強いファイターと言えると思う」
▲腕十字を極めかけるなど常に攻め続けた日沖(右)
▼第7試合 フェザー級 5分3R
○日沖 発(ALIVE)
判定3−0
●バート・パラゼウスキー(アメリカ)
1R、日沖がパンチ&ロー、パラゼウスキーも右ローを返す。前に出る日沖は前蹴り、右ロー、ジャブ。パンチで前に出てきたパラゼウスキーに片足タックルを仕掛け、両足を持ってテイクダウンを奪う。サイドポジションになった日沖はパラゼウスキーの顔面へパンチを連打! そしてヒジ打ち! バックに回った日沖は背後からの腕十字。パラゼウスキーが立ち上がるとすぐにテイクダウンし、パンチとヒジを打ち込む。会場からは「日沖!日沖!」とコールが爆発。日沖がパンチで攻めたところでラウンド終了となった。
2R、日沖は前蹴り、左ハイキックで前へ出る。場内には再び日沖コールが沸き起こり、日沖はその声援に後押しされるようにジャブで前へ出て右ハイキック。パラゼウスキーはパンチから右ロー、日沖は長いリーチからジャブを突き刺す。日沖はジャブからタックル、スタンドでバックを奪ったところでラウンド終了。
3R、ワンツーを連続で繰り出すパラゼウスキーに、日沖はタックルで組み付いて背後に倒し、テイクダウンを奪う。上になった日沖は左フックを連打してサイドポジションになり、パラゼウスキーの顔面にヒジ打ちを入れる。逃れようとしたパラゼウスキーのバックを奪い、さらに顔面へパンチ。そしてスリーパーを狙う。日沖は背後からパラゼウスキーの顔面へヒジ、パンチ。最後に腕十字を仕掛けたところで時間切れとなり、日沖が判定で勝利した。
日沖は勝利者インタビューで、アナウンサーからUFCフェザー級第2位の地位が確立されたことが告げられたが、「まだまだ改善する余地があるのでもっともっと強くなります。今日は練習してきたことが出せたと思います」と謙虚に語った。
■日沖発のコメント
「試合に勝てて良かったです。他の選手が持っていないテクニックを、完璧とは言えないまでも、お見せすることが出来ました。パラゼウスキーは立ち技が得意と聞いていたので、特に驚きはなかったです。体が回復したら、またすぐに戻って来たいです」
▼第6試合 ライト級 5分3R
○アンソニー・ペティス(アメリカ)
KO 1R1分21秒 ※左ハイキック
●ジョー・ローゾン(アメリカ)
1R、ジャブを出しながらジリジリと前に出るローゾンに、ペティスはサイドキック。プレッシャーをかけていくペティスだが、ローゾンがサウスポー構えからの左ハイキック! これが見事に決まり、ぺディスがダウン! すかさずぺティスがパンチで追い討ちをかけたところでレフェリーが試合をストップ。
「自分はライト級で最強の選手だと自負している」と、ペティスは勝ち誇った。
■アンソニー・ぺティスのコメント
「試合に勝つのは素晴らしい気分だ。2011年は少し調子が落ち気味だったけど、やっと調子も戻ってきた。2012年はタイトルを狙いたいと思う。私はサウスポーで相手が少し混乱したようだが、ジャブで攻めてハイキックで決めた。ファンあっての自分なので、みなさんの為に勝ちたいと思っていた」
▲光岡のパンチをもらう場面もあった五味(右)だが2Rに逆転勝利
▼第5試合 ライト級 5分3R
○五味隆典(久我山ラスカルジム)
TKO 2R2分21秒 ※パウンド
●光岡映二(フリー)
1R、五味は低く構えてジャブを出し、光岡にジリジリと迫っていく。光岡の右フックをもらって膝をつく! 光岡はすぐにバックを奪い、背後からの三角絞め! これで決まるかと思われたが、五味はラウンド終了まで耐えた。
2R、五味は左ミドルを放ち、左右のフック。光岡も左右のフックで応戦し、五味は前へ出て打ち合いに持ち込む! パンチをもらっても下がらない五味はパンチを打ち続け、首相撲からのヒザ蹴り! 防戦一方となる光岡はタックルで組み付く。五味は立ち上がって再びパンチでラッシュ!
棒立ちとなった光岡が再びタックルに行ったが、五味はバックに回って背後からパンチの連打! 亀になってまったく動かない光岡を見て、レフェリーが試合をストップ! 五味が逆転勝利を収め、歓声を浴びた。
五味はマイクを持つと「火の玉が帰ってきたぜ!」と絶叫。「日本で試合が出来て最高です。光岡選手のパンチが強くて気持ちが切れそうになったけど、やっぱり火の玉がそろそろ帰ってこないとね。相手がスタミナ切れてくれないかな、と願っていました。今日、日本の格闘技に凄く大きな意味のある大会だと思います。UFCヤバイね。今日、メインでタイトルマッチが行われますが、そのチャンピオンに挑戦できるように頑張ります。そして、日本に必ずベルトを持ってかえってきたいと思います」と宣言した。
★第12試合(ベンソン・ヘンダーソンvsフランク・エドガー)、第11試合(ランペイジ・ジャクソンvsライアン・ベイダー)、第10試合(マーク・ハントvsシーク・コンゴ)、第9試合(ジェイク・シールズvs秋山成勲)の試合結果はこちら
★第4試合(ヴァウアン・リーvs山本“KID”徳郁)、第3試合(福田力vsスティーブ・キャントウェル)、第2試合(クリス・カリアーゾvs水垣偉弥)、第1試合(田村一聖vsジャン・タイクァン)の試合結果はこちら
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