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【UFC】ヘンダーソンが王座奪取!秋山、山本KID、岡見敗れる…五味、日沖、福田、田村が勝利!

2012/02/26


ZUFFA
「UFC JAPAN EDGAR vs. HENDERSON」

2012年2月26日(日)さいたまスーパーアリーナ
開場9:00 開始9:30
写真提供=NAOKI FUKUDA/WOWOW

▲リーの腕十字で一本負けし、悔しそうな表情を浮かべるKID(左)

▼第4試合 バンタム級 3分5R
○ヴァウアン・リー(イギリス)
一本 1R4分29秒 ※腕ひしぎ十字固め
●山本“KID”徳郁(KRAZY BEE)

 KIDが大歓声を受けて入場! ファンの期待の大きさが分かる。1R、両者サウスポーに構えて距離を取る。KIDは左へ大きく回り込んでいき、リーが組み付いてくると突き放してのハイキック。リーが圧力をかけて前に出てくると右フックを放ち、これでリーがグラつくとパンチの連打からヒザ蹴り! 一気にヒートアップする場内! しかし、リーが飛びヒザ蹴りで逆襲し、KIDもフックを放つ。

 接近戦でリーがパンチを連打、右フックでKIDの足元が大きくグラつく! KIDはタックルでテイクダウンするが、リーが下からの三角絞め! パンチで抵抗するKIDにリーは腕十字! これがガッチリと極まり、KIDがタップ! KIDはマットを叩いて悔しがった。

 リーは「日本で試合が出来ただけではなく、日本の伝説的な選手であるKIDに一本で勝てて嬉しいよ」と、笑顔で勝利者インタビューに答えた。一方、KIDは「残念です。日本で久しぶりに試合が出来たので、みんなにパワーを与えるような試合がしたかった。一個のミスでこうなると分かったので、また頑張る」と語った。

■山本“KID”徳郁のコメント
「グラウンド勝負を避けたかったんだけど、それが出来なかった。初歩的なミスです。今後の予定は練習ですね」

■ヴァウアン・リーのコメント
「今、世界で一番いい気分だ! 信じられないよ! ここは日本だしKIDを見に来ているお客さんがいるから、きっと彼もプレッシャーを感じていると思っていた。僕も以前、同じような状況になったことがあるから、彼の気持ちはわかるし、僕はそれを利用したんだ。PRIDEの時のように日本のお客さんは静かだろうと思っていたけれど、彼らは大歓声をあげて、素晴らしかった」



▲強烈な左ミドルを蹴る福田(右)、UFC初勝利を収めた

▼第3試合 ミドル級 5分3R
○福田 力(GRABAKA)
判定3−0 ※30−27、30−27、29−28
●スティーブ・キャントウェル(アメリカ)

 福田が長州力の入場テーマ曲「パワーホール」で入場すると、場内は大いに盛り上がった。

 1R、福田がいきなりのタックルでテイクダウンを奪うと、パンチとヒジ打ち。場内が大いに盛り上がるが、キャントウェルは立ち上がる。福田の左ストレートに右のカウンターを合わせるキャントウェル。福田は果敢にタックルを仕掛けるが、キャントウェルは切り続ける。福田もすぐに立ち上がって攻撃の体勢に。福田がパンチとキックで前へ出てキャントウェルを消耗させる。

 2R、蹴りを使うキャントウェルに福田はパンチからタックル、キャントウェルはフロントチョークに捕らえる! 福田が脱出すると場内はドッと沸き、福田はパンチで接近してクリンチからのアッパーを連打。キャントウェルはヒジを返す。右アッパー、左フックで攻める福田は左右フックで前に出るとキャントウェルは防戦一方に。福田がパンチで圧倒的優勢に立つ。

 福田が放ったローキックがローブローとなり、試合は一時中断。再開するとキャントウェルがタックルでテイクダウンを奪い、バックに回るが福田はすぐに立ち上がる。

 3R、キャントウェルはバックブローからハイキック、福田はワンツーで前に出る。福田は片手でクリンチしてのアッパー連打かタックル、テイクダウンに成功するが、キャントウェルは下から腕十字を狙う。それを防いだ福田がバックを奪う。

 両者スタンドに戻り、福田の左ボディブローにキャントウェルは苦しい顔。福田はパンチでラッシュをかけ、キャントウェルに金網を背負わせて棒立ちにさせる! さらに福田は左ミドル、前蹴りで追い討ち! 圧倒的な内容で福田が判定勝ち。福田は男泣きした。

■福田力のコメント
「キャントウェルがすごく強いというのは、戦う前から分かっていました。とても緊張していたけれど自分を信じていたので、勝ったことがとても嬉しい。もう少しテイクダウンしたかったけれど、彼はすごく足腰が強かった。交通事故にあったこともあり、休養せざるを得なかったけれど、待っていた甲斐があった。このような機会を与えてくださったUFCに感謝します。また近々出場したいです」



▲試合を優勢に進めていたかに見えた水垣(上)だが…

▼第2試合 バンタム級 5分3R
○クリス・カリアーゾ(アメリカ)
判定3−0 ※三者とも29−28
●水垣偉弥(シューティングジム八景)

 1R、カリアーゾはサウスポーから左ハイ、水垣は左フック。組み付いた水垣にカリアーゾは左右フックを見舞う。ワンツーで前に出た水垣が胴タックルでテイクダウンに成功。上のポジションをキープしながら、パンチを見舞っていく水垣に、カリアーゾも下からパンチを繰り出す。

 2R、開始すぐに水垣がパンチで前に出る。カリアーゾの左ハイに水垣が右ストレート。組んだ水垣がカリアーゾを浴びせ倒し、テイクダウンを奪う。上からパンチを落とす水垣にカリアーゾは下から脇を差して引っくり返そうとしたが、それよりも早く水垣が立ち上がる。スタンドに戻ったところでラウンド終了。

 3R、カリアーゾが左ハイキックを放つと、水垣は組み付く。両者いったん離れるが、カリアーゾが組んで離れ際に左右フック。続くハイキックは失敗してカリアーゾが転倒し、水垣が上になってパンチを見舞う。水垣が優勢のまま試合を進め、両者立ち上がったところで試合終了。

 水垣の勝利かと思われたが、判定はカリアーゾに! 場内は疑問の声とブーイングに包まれた。

■クリス・カリアーゾのコメント
「厳しい闘いだったので、すばらしい気分です。寝技では私が優勢な形だったし、積極的に攻めることが出来た。これで日本のファンが増えたら嬉しいです。私は立ち技タイプの選手ですし、ボクシングのテクニックを発揮できたと思います」

■水垣偉弥のコメント
「勝利を盗られたような気持ちです。ほとんど自分が上を取っていたし、パウンドも決まっていた。負ける理由が見当たらないです」



▲田村(上)が強烈な右フックでジャンをマットに沈めた

▼第1試合 フェザー級 5分3R
○田村一聖(KRAZY BEE)
KO 2R32秒 ※右フック
●ジャン・タイクァン(中国)

 1R、田村がパンチで前に出てジャンも打ち合いに応じる。田村が右のパンチをヒットさせるが、ジャンも返す。田村が組み付いて上になり、ヒジ打ちを繰り出すが大きな展開はない。スタンドに戻り、再び打ち合う両者。田村が組み付き、上のポジションを奪うが、やはり大きな展開は作れない。

 2Rも始まってすぐに打ち合いになり、ジャンがフックを空振りしたところへ田村が右フック! ジャンがダウンし、田村は上からのパンチで追撃! オープニングファイトで見事なKO勝ちを飾った。

■田村一聖のコメント
「今回の勝利を心から嬉しく思います。本当に多くの日本のファンの前で勝利できたことは特別なことです。この夢の舞台に早く戻ってきたいです」

★第12試合(ベンソン・ヘンダーソンvsフランク・エドガー)、第11試合(ランペイジ・ジャクソンvsライアン・ベイダー)、第10試合(マーク・ハントvsシーク・コンゴ)、第9試合(ジェイク・シールズvs秋山成勲)の試合結果はこちら

★第8試合(ティム・ボーシュvs岡見勇信)、第7試合(日沖発vsバート・パラゼウスキー)、第6試合(アンソニー・ペティスvsジョー・ローゾン)、第5試合(五味隆典vs光岡映二)の試合結果はこちら

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