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【UFC】岡見勇信が連敗脱出のTKO勝利!王者ベンソンが初防衛に成功

2012/08/11


Zuffa llc
「UFC 150」

2012年8月11日(土・現地時間)アメリカ・コロラド州デンバー

<主な試合結果>

▼第7試合 ミドル級 5分3R
○岡見勇信(日本)
TKO 2R3分06秒 ※レフェリーストップ
●バディ・ロバーツ(アメリカ)

 昨年8月に王者アンデウソン・シウバにタイトルマッチで敗れ、今年2月のUFC日本大会でもTKO負けを喫している岡見。連敗脱出をかけてロバーツと対戦した。

 1R、じりじりと前に出て、ジャブを見せるサウスポーの岡見。ロバーツはそこに左フック、右ミドルを蹴っていく。ここで四つ組みの攻防になると、岡見がロバーツを金網まで押し込んでバックにつく。ここからテイクダウンを狙う岡見だが、ロバーツも簡単にそれを許さない。岡見はロバーツの腕をロックするようにしてグラウンドに持ち込み、ロバーツはすぐに正対してガードポジションに戻す。

  下からオモプラッタを狙うロバーツ。岡見はインサイドガードでトップポジションをキープして、ロバーツの右足をまたぐ。上体を固めてパスガードに成功した岡見は、ロバーツの動きに合わせてバックマウントを奪うとロバーツに左右のフックを連打! 一方的に殴られるロバーツだったがガードを固めてラウンド終了のブザーを聞いた。

 2R、右ストレートを伸ばして前に出るロバーツ。そこから左フックを返す。岡見も左ストレートを伸ばしてロバーツに組み付いて、1Rと同じようにロバーツの後ろについてテイクダウンを仕掛ける。ロバーツはギロチンチョークを狙いながら立ち上がり、岡見はしつこく組み付いて金網を背にしたロバーツをテイクダウンする。

  岡見はハーフガードでトップポジションをキープしてマウントポジションへ。ロバーツが背中を見せると、岡見が再びバックマウントからパンチを連打! ロバーツの動きが止ったところでレフェリーが試合をストップ。岡見は雄たけびをあげながら金網に駆け上がり、勝利の喜びを爆発させた。


▼メインイベント(第10試合)世界ライト級タイトルマッチ 5分5R
○ベンソン・ヘンダーソン(アメリカ/王者)
判定2‐1 ※46−49、48−47、48−47
●フランク・エドガー(アメリカ/挑戦者)
※ベンソンが初防衛に成功

 2月のUFC日本大会で対戦しているベンソンとエドガー。この時はエドガーが王者としてベンソンの挑戦を受け、ベンソンがエドガーに勝利して新王座に就いた。今回は立場を変えての再戦となり、王者ベンソンに挑戦者エドガーが挑む。

 1R、サウスポーのベンソン右アウトロー、ジャブを突く。エドガーもジャブ、インローを蹴り返すが、これがローブローとなる。再開後、じりじりと前に出ていくベンソン。エドガーも右ストレートを返す。ベンソンは右ローでエドガーのバランスを崩し、構えをオーソドックスにスイッチ。

  エドガーはローをキャッチしてテイクダウンを狙うが、ベンソンはエドガーのタックルを潰して立ち上がる。サウスポーに構えを戻したベンソンは距離を取りながら左ストレート。エドガーも細かくステップして手数を出しながら、ベンソンのローをキャッチして両足タックルへ。ベンソンはそこにフロントチョークを合わせ、ラウンド終了となる。

 2R、ベンソンの右ローでエドガーのバランスが崩れる。エドガーは右ボディから左フック、タックルのフェイントから右フックを打つ。ベンソンは距離を取りつつ左ミドル、構えをスイッチしつつ、今度はサウスポー構えからサイドキック、カカト落としを繰り出す。オーソドックスに構えて右ローを蹴るベンソン。右アッパー、右フックを打つが、そこにエドガーが右フックのカウンター! これでベンソンが尻餅をつき、両足タックルで組み付く。

  エドガーはベンソンの首をキャッチしてコントロール、これに長時間つかまっていたベンソンだが頭を起こして立ち上がる。ベンソンは左ストレート、今度は自ら両足タックルでテイクダウンを狙うが、エドガーがそれを切ってパンチを突き上げる。ベンソンは左ヒジ、左ストレートから右ミドルを蹴る。

 3R、ベンソンが右ローのフェイントから右ハイキック、左ミドルを蹴る。オーソドックスにスイッチして右フックを打つベンソン、エドガーも右を返す。距離を潰して左のヒザ蹴り、右ローを蹴るベンソン。鋭いジャブを突き差し、左ミドルと右ハイキックでエドガーを近づけさせない。お互いに距離を探り合う展開が続き、エドガーは細かいパンチからベンソンの前足に左右のロー。ベンソンは射程距離の長いジャブ、そして腰の入った強い左ミドルを蹴る。

 4R、ベンソンが左のテンカオ、左ストレート。エドガーも積極的に手数を出して前に出るが、ベンソンはそれをサークリングでかわしてジャブを突く。しかしエドガーがベンソンを片足タックルからテイクダウン。ベンソンはガードポジションから、立っているエドガーの顔面にハイキックを狙い、体を起こしてタックルで組み付く。エドガーはフロントチョークを狙いつつ、ベンソンのボディにヒザ蹴り。ベンソンは頭を抜いて立ち上がる。

  左ストレートから前に出るべンソン。パンチを顔面とボディに散らすエドガーに対し、ベンソンはジャブでエドガーを追いかける。さらにエドガーが右ボディストレートを打つと、左ストレートのカウンター、右アッパーから左ストレートを打ち込む。ベンソンはエドガーを下がらせて左ミドル、両手のガードを下げてエドガーを挑発する。ジャブを伸ばすベンソンにエドガーも右フックを返す。

 5R、エドガーが右ストレート、ベンソンの前足に左右のローを蹴る。細かくジャブをついて右ストレートにつなげるエドガー。ベンソンは左ストレートを狙う。サイドに回ってジャブを突くエドガーにベンソンは左ヒジ。ベンソンの飛び込むような左ストレートがエドガーをとらえる。

  細かいジャブと右ストレート、前足へのローで攻撃を組み立てるエドガー。ベンソンがそれを左ストレートで迎え撃つという展開が続く。残り1分を切り、ベンソンが右フックから左ストレート、ベンソンはタックルの切り際にハイキックを蹴る。

 フルラウンド一進一退の攻防が続いた接戦となったが、判定は2-1でベンソンが勝利。エドガーに連勝し、タイトルを防衛した。


▼第1試合 フェザー級 5分3R
○ニック・レンツ(アメリカ)
TKO 1R3分45秒 ※レフェリーストップ
●光岡映二(日本)

 2月のUFC日本大会では五味隆典に逆転TKO負けを喫している光岡。今大会ではライト級からフェザー級に階級を落として再起を図る。

 1R、サウスポーの光岡に対して右のパンチから前に出ていくレンツ。光岡はタックルでテイクダウンを狙うが、レンツは首相撲からヒザ蹴りを突き上げる。レンツは光岡のタックルを切ってバックに回り込み、光岡の体を持ち上げるようにしてテイクダウン、バックキープを試みるが、光岡も立ち上がる。

 その離れ際にパンチを打ち合う両者。レンツは右フックから光岡を金網まで詰めてタックルでテイクダウンを奪う。レンツはしっかりとトップポジションをキープしてパンチを落とし、光岡は背中を見せて立ち上がる。しかしレンツは光岡からテイクダウンを奪い、バックマウントから光岡の顔面にパンチを落とす。光岡の動きが止ったところでレフェリーが試合をストップ。光岡はTKO負けでUFC2連敗となった。


▼セミファイナル(第9試合)ライト級 5分3R
○ドナルド・セラーニ(アメリカ)
KO 1R1分16秒 ※右ストレート
●メルビン・ギラード(アメリカ)

 1R、いきなりギラードが左フックを当てて、そのまま猛ラッシュ! 下がるセラーニにパンチとヒジ打ちを連打する。しかし一旦、セラーニが距離を取ると左ハイキック! これがギラードの頭部をかすめるように蹴り上げ、ギラードの足が止まる。そこにセラー二が右ストレートを打ち込むと、ギラードがそのままバッタリと倒れ、セラーニが鮮やかなKO勝利を収めた。


▼第8試合 ミドル級 5分3R
○ジェイク・シールズ(アメリカ)
判定3‐0 ※29−28、30−27、30−27
●エド・ハーマン(アメリカ)

 1R、組みの攻防から互いに金網際でお互いにヒザ蹴りを入れる。シールズにテイクダウンを許したハーマンだったが、すぐに立ち上がり、シールズはしつこくハーマンに組み付く。シールズがハーマンを金網に押し込みテイクダウンを狙うという展開が続く。

 2R、テイクダウンを奪ったシールズがサイドポジションからはハーマンの左手を取ってアームロックへ。これが極まらないと見るやシールズはハーマンの顔面にパンチとヒジ打ちを落とす。何とかポジションを返そうとするハーマンだがシールズはしっかりとトップポジションをキープしてコツコツと殴る。

 3R、シールズが左フックから両足タックルで組み付く。ハーマンが金網に押し込む形となり、距離を取る。シールズはハーマンの投げでバランスを崩すも、両足タックルでハーマンを金網まで押し込んでテイクダウンする。マウントポジションを奪ったシールズはパンチとヒジ打ち。ハーマンはガードポジションまで戻すが、シールズのトップキープは変わらない。

※この大会は「WOWOWライブ」にて8月14日(火)22:00〜再放送あり

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