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5・18「戦極〜第二陣」大特集
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・ジョシュ・バーネットにインタビュー「エースとして」
・ホジャー・グレイシーにインタビュー「日本デビュー戦直前に何を語ったか?」

・戦極選手名鑑

打撃解説の第一人者・吉鷹弘が五味隆典を分析「吉鷹弘の打撃研究室」
https://gbring.com/yoshitaka/yoshitaka23.htm
格段にレベルアップした五味隆典に打撃で勝てるのは…の巻

【戦極】6・8吉田秀彦、キックの帝王相手に打撃戦も辞さず「最初からガムシャラに行く」

2008/05/30



 5月30日(金)東京・戸越銀座にあるJ-ROCK workout studioにて、吉田秀彦(吉田道場)が公開練習を行った。吉田は、6月8日(日)さいたまスーパーアリーナで開催されるWVR主催『戦極〜第三陣〜』でモーリス・スミス(アメリカ/モーリス・スミス・キックボクシングセンター)と対戦する。

 対戦カードが発表された記者会見では「これから相手の映像を見る」と言っていた吉田だが、いま現在も「資料がない」状態だという。唯一、見たのは1999年9月『PRIDE.7』でのブランコ・シカティック戦だけとのことで「昔すぎて参考にならない。それしか用意してくれないので…」とスタッフを恨めしそうにジロリ。

 そのため、相手の対策を重視した練習ではなく「自分自身の追い込みの練習をしている。怪我なく追い込んでいる最中です」とのことで、「グラウンドをやって、打撃で息あげをしている。ミット打ちを5分3R、連打で息あげを2R、ずっと毎日やっている」と練習内容を明かす。

 会見でも行っていた通り、現在、吉田道場では近藤有己のボクシングトレーナーとしてお馴染みの、沼田ボクシングジム田代勝久トレーナーを招き、ボクシングの強化に力を入れている。

「息あげをやったのは田代さんが来てから。毎日来てもらえてありがたい。今までは練習の中で自分で息をあげていたが、それだとどうしても甘えの部分が出てきてしまう。でも、人に言われて追い込んでもらえるので、自分でやるよりも精神的に追い込まれるんです。充実してますね。甘えの部分がなくなって非常にいい」

 息あげの練習は「ジョシュ戦の前の2〜3割増し」とのことで「練習したという充実感が、練習を終えた時にあります。ジョシュ戦の時よりもハードにやってますね」と、戦極旗揚げ戦の時よりもコンディションはよさそう。「酒を飲んでる場合じゃない」と禁酒もした。

 田代トレーナーには「コンビネーションを教えてもらっている」とのことだが、「いかに試合で出るか、体に覚えさせているところです。こればかりは試合をやってみないと分からないですね」と言うが、「打ち合いになれば行きますよ」と“キックボクシングの帝王”の異名をとったモーリスとの打ち合いも辞さない構えだ。

 ミットを持っている田代トレーナーは「やはりパンチが重い。ヘビー級クラスです。特に右フックが重い。まだやり始めて短い(5月上旬から)んですが、リズム感を中心に連打とディフェンスをやっています。やり始めた頃に比べ、力を抜いて回転を上げられるようになりましたね。それでいてパワフル。前はガチガチだったんですが、今は当たる時に拳を握るタイミングがよくなった」と、吉田のパンチテクニックの上達を語る。

 それを聞いた吉田は「当たれば凄いですよ」と笑う。田代トレーナーといえば近藤に“ハヤブサ”や“ブルート”などの必殺パンチを命名することでも有名だが、吉田はどうかと聞くと「まだそこまで行ってません」と厳しい答え。吉田は「パンチでKO出来たら命名して下さい」と依頼した。

 会見で宣言したとおり、今回の試合では道衣を着て臨むことを早々に決めた。「着て練習もやっています。試合用の道衣は、この前は試合当日に届いたんですが、この後に届く予定。道衣を着る理由? 相手がキックボクサーなので」と、その決心は変わらない。

 久しぶりに袖車絞めを極めてみたいかとの質問には、「そういう気持ちもあるけれど、何で行くとかに拘らず、とにかく勝つチャンスをモノにしていきたい」とあくまでも今回は“勝利”に拘る。かと言って連敗を意識しているわけではなく「追い込まれた気持ちはない。そんなこと考えても意味は無いでしょう。いつか勝つのを楽しみにやりたい」と、リラックスした気持ちでいるという。

 ストライカー(打撃主体の選手)が相手というと、2006年7月1日『PRIDE無差別級GP』でのミルコ・クロコップ戦を思い出す。あの試合ではローキックに苦しめられたが、「特に対策はしてないです」という。「それよりも、やることを考えず今回はガムシャラに行こうと思っています。ガムシャラに行くのがテーマ。練習も追い込んだ練習が出来ているからスタミナも大丈夫だし、最初からガムシャラに向かって行きたい」と、闘争本能を剥き出しにしたファイトを誓った。

 モーリスが46歳と38歳の吉田より8歳も年上なことについては、「本人は年長だと思っていないでしょう。今までの実績を見ても凄い実績をもっているし、その年齢でも現役をやるのは精神力も技術も凄いと思う。自分と同じ考え方を持っているのかな、と思うので今までやった中で一番やり辛い相手だと思います」と、侮るよりもむしろ警戒の色を強めている。

 また、24日(土・現地時間)ラスベガスでの『UFC』でソクジュに敗れた中村和裕(吉田道場)について、「残念です。ネットで試合を見ましたが、記憶が飛んだらしい。試合終了と同時にパンチが入って、本人は出来ると言っていたがレフェリーに止められてしまった」と試合の感想を語り、「早く日本に戻ってきてくれ、と。そして(戦極で)頑張ってもらいたい」と、戦極リングでの日本カムバックを期待した。

 記者との雑談ではアメリカの連続ドラマ『ALIAS(エイリアス)』にハマっていることを打ち明け、試合が決まってからずっと練習後から寝るまで見続けているという。「昨日の夜、シーズン2を見終わりました。今日からシーズン3を見る予定です。練習以外やることがないから暇で暇で」と笑った。


ワールドビクトリーロード
「戦極〜第三陣〜」

2008年6月8日(日)さいたまスーパーアリーナ
開場16:00 開始17:00

<決定対戦カード>

▼ヘビー級 5分3R
吉田秀彦(吉田道場)
VS
モーリス・スミス(アメリカ/モーリス・スミス・キックボクシングセンター/元WKA世界キックボクシング王者&UFC世界ヘビー級王者)

▼ミドル級 5分3R
三崎和雄(GRABAKA)
VS
ローガン・クラーク(アメリカ/ミネソタ・マーシャルアーツ・アカデミー)

▼ヘビー級 5分3R
藤田和之(藤田事務所)
VS
トラビス・ビュー(アメリカ/エリート・パフォーマンス)

▼ヘビー級 5分3R
チェ・ム・ベ(韓国/チーム・タックル)
VS
マーシオ・“ペジパーノ”・クルーズ(ブラジル/グレイシー・フュージョン)

▼ウェルター級 5分3R
ニック・トンプソン(アメリカ/フリースタイルアカデミー)
VS
マイケル・コスタ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)

▼ライトヘビー級 5分3R
高橋和生(日本/フリー)
VS
ファビオ・シウバ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)

<出場予定選手>
ドゥエイン・ラドウィック(アメリカ/ハイ・アルティチュード)
ホドリゴ・ダム(ブラジル/アライアンスBJJ)

<チケット料金>
VIP席(専用入場ゲート・特典付き)100,000円
RRS席30,000円
戦極シート(S席・特典付き)17,000円
S席17,000円 A席7,000円

<お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−3369−2211

ワールドビクトリーロード
「戦極〜第四陣〜」

2008年8月24日(日)さいたまスーパーアリーナ
開場開始未定

<出場予定選手>
五味隆典(久我山ラスカルジム)



ワールドビクトリーロード
「戦極〜第五陣〜」

2008年9月28日(日)東京・国立代々木競技場 第一体育館
開場開始未定

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