9月19日(金)東京・中野区にあるGRABAKAジムにて、佐々木有生(GRABAKA)と國奥麒樹真(フリー)がそれぞれ公開練習を行った。
二人は9月28日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催されるワールドビクトリーロード『戦極〜第五陣〜』に出場、佐々木はミドル級GP1回戦で近藤有己(パンクラス)と、國奥はクォン・アソル(韓国)と対戦する。
まず先に練習を公開した佐々木は小池秀信を相手に、軽めのグラップリングスパーを披露。
一つ一つの技を確認するような動きの佐々木だったが、試合でも得意としている三角絞め、フロントチョークや上四方固めからのチョークなど、様々な技を繰り出し、テクニシャンぶりを発揮した。
続く國奥は小池を相手に、オープンフィンガーグローブをつけた総合形式のマススパーリング。今回が戦極初参戦となる國奥だが、スパーリングの中では4点ポジションのヒザ蹴りを織り交ぜ、戦極ルールへの対応を感じさせる動きを見せていた。
公開練習後、囲み取材に応じた佐々木と國奥は現在のコンディションと練習状況について以下のコメント。
「コンディションは大丈夫じゃないかなと思います。今日まで練習をフルでやって、ああとは(練習をやっても)月曜日までですね。試合までは体を休めて、戦略の確認をします。どういう戦略でやっていくのか。
もともと立てた戦略があって、それに色々と付け加えて、そこから(戦略を)選ぼうと思います。あとは確認作業ですよね。今から急にスタミナがついたり、体力が上がることはないですから」(佐々木)
「試合が決まるのが遅かったのですが、それまでコンスタントに練習をしてきましたし、試合が決まってからは試合用の練習に切り替えました。なのでコンディションはいいですし、問題ありません。(減量は?)7,8kgは落とすのですが、順調に落ちていると思います。
作戦を立てて戦うには短いスパンなので、残された目一杯練習します。試合の前々日までは練習するつもりですし、疲れが残るとかそういうことを言ってる場合じゃないと思ってます」(國奥)
ミドル級GP1回戦では近藤との日本人対決に挑む佐々木は、近藤とジムメイトであるKEI山宮との試合を「参考にする部分としない部分がありますね。(山宮と近藤は)サウスポー同士ですし。
ただ近藤さんの左のパンチ、ヒザ蹴り、ハイキックには気をつけています。バランスや間合いの勝負になるんじゃないですかね」と分析。
ここ最近の近藤があまり勝ち星に恵まれていないことには「近藤さんの動きが悪いとは思ってません。対戦相手と噛み合わなかったり、(近藤が)負けているといっても強い相手ばっかりじゃないですか。だから最近の戦績のことは気にしてません」と話し、「一番良い時の近藤さんを想像して戦う」と語った。
一方、対戦カード発表記者会見ではまだ対戦相手の映像を見ていないと話していた國奥。
その後、アソルの映像を見たというものの「1試合だけで、打撃しか出していなく、しかも早めのラウンドで終わってしまったので、(アソルの)全部は分からないですね」と、あまり情報はない様子。
國奥は「打撃で倒しているので、打撃は強いでしょう。打撃対策はもちろん、総合的に練習をしています」と限られた中での試合に向けての対策について話している。
國奥がフリーとなり、GRABAKAで練習を積んでいることから、GRABAKAジムで練習を公開した佐々木と國奥だが、まだスパーリングを行うなど、肌を合わせてはいないという。しかし一時は同じパンクラスで試合をし、またプロのキャリアは違えど、同じ年齢ということで、意識している部分は強い。
「國奥さんはパンクラスを背負ってきた人で、ずっと格闘技をやってきた人。年齢は同じなんですけど、プロでは大先輩だし、僕と違って落ち着いてるんで尊敬してます(笑)。今度DREAMで弘中邦佳選手が桜井“マッハ”速人選手と試合をしますけど、弘中選手とは同じ年なんですね。やっぱり同じ年の選手は気になるし、頑張って欲しい」(佐々木)
「佐々木さんとは2003年にアブダビコンバットに出た時、24時間くらいかけて一緒にブラジルに行ったことをよく覚えています。選手としても、男としても素晴らしいと思うし、(佐々木が)戦っている姿が好きなんですよ。そこにはすごく感じるものがあります。(同じ年の選手は気になる?)そうですね。同じ年の選手ということは意識します」(國奥)
佐々木はミドル級GPに参戦中で、國奥は自分が戦うライト級GPの準決勝・決勝の対戦カードが決定したばかり。
しかし二人は「GPのどのメンバーを見ても、1回戦が終わったら怪我をしてしまうと思うんですよ。それをどうやって一ヶ月で回復させるか。
次の試合のことは(近藤戦が)終わった瞬間に考えると思います。他の試合や選手のことは全然気にならないし、それだけ近藤戦に集中してるんじゃないですか」(佐々木)
「僕もとにかく自分のことだけ精一杯です。ライト級GPの試合は気になりますけど、今は自分の試合に全神経を集中させています」(國奥)と、まずは目の前に集中していると話した。
二人にエール交換を求めると「勝ってパーっと楽しい時間を過ごしたいですね。美味しい食べ物とお酒が待っているんで(笑)」とグルメっぷりを見せた佐々木と「二人とも今は息がつまるような毎日だと思うんですね。それをリングではじけさせたいです」と話した國奥。同年代で、同時代に格闘技を志した二人、同じ戦極という舞台で勝利を掴むことができるか?
ワールドビクトリーロード
「戦極〜第五陣〜」
2008年9月28日(日)東京・国立代々木競技場 第一体育館
開場13:00 開始15:00
<全対戦カード>
▼メインイベント(第8試合) ライトヘビー級
シャンジ・ヒベイロ(ブラジル/グレイシー・ウマイタ/ユニバーシティ・オブ・ジュウジュツ)
VS
杉浦 貴(プロレスリングNOAH)
▼セミファイナル(第7試合) ヘビー級
ホジャー・グレイシー(ブラジル/ホジャー・グレイシー柔術アカデミー)
VS
トラビス・ビュー(アメリカ/エリート・パフォーマンス)
▼第6試合 ミドル級グランプリシリーズ2008 一回戦
近藤有己(パンクラスism)
VS
佐々木有生(GRABAKA)
▼第5試合 ミドル級グランプリシリーズ2008 一回戦
中村和裕(吉田道場)
VS
ポール・カフーン(イギリス/ゴールデン・グローリーUK/元ケージ・レイジ英国ライトヘビー級王者)
▼第4試合 ミドル級グランプリシリーズ2008 一回戦
ジョルジ・サンチアゴ(ブラジル/アメリカン・トップチーム/2007年Strikeforceミドル級トーナメント優勝)
VS
ローガン・クラーク(アメリカ/ミネソタ・マーシャルアーツ・アカデミー)
▼第3試合 ミドル級グランプリシリーズ2008 一回戦
エヴァンゲリスタ・サイボーグ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
VS
シアー・バハドゥルザダ(アフガニスタン/ゴールデン・グローリー)
▼第2試合 ライト級
國奥麒樹真(フリー)
VS
クォン・アソル(韓国/スピリットMC)
▼第1試合 ライト級
ライアン・シュルツ(アメリカ/チーム・クエスト/IFL世界ライト級王者)
VS
ジョルジ・マスヴィダル(アメリカ/アメリカン・トップチーム)
<チケット料金>
VIP席(専用入場ゲート・特典付き)100,000円
RRS席30,000円
戦極シート(S席)17,000円
S席17,000円 A席7,000円
※全席指定・消費税込
<チケット販売所>
イープラス=http://eplus.jp/sengoku/
電子チケットぴあ=TEL:0570-02-9999(Pコード:812-235)、http://pia.jp/t/
ローソンチケット=TEL:0570-084-003(Lコード:37018)、http://l-tike.com/
CNプレイガイド=TEL:0570-08-9999、http://www.cnplayguide.com/
ドン・キホーテ=全国のドン・キホーテ店舗
<お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−3369−2211
ワールドビクトリーロード
「戦極〜第六陣〜」
2008年11月1日(土)さいたまスーパーアリーナ
開場14:00 開始16:00
<決定対戦カード>
▼ライト級GPシリーズ準決勝戦
北岡悟(パンクラスism)
VS
光岡映二(和術慧舟會RJW)
▼ライト級GPシリーズ準決勝戦
横田一則(GRABAKA)
VS
廣田瑞人(GUTSMAN修斗道場)
<チケット料金>
VIP席(専用入場ゲート・特典付き)100,000円
RRS席30,000円
戦極シート(SS席)17,000円 ※特典付
S席12,000円 A席7,000円
※全席指定・消費税込
<お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−3369−2211
戦極 テレビ東京放送スケジュール
●「最強格闘技・戦極 スペシャル」
2008年9月27日(土)13:00〜13:55
●「戦極G!」
2008年10月5日(日)よりスタート
毎週日曜日 24:35〜25:00
10月5日=五味隆典特集、ミドル級GP2008FINAL 組み合わせ
10月12日=北岡悟VS光岡映二特集
10月19日=横田一則VS廣田瑞人特集
10月26日=ライト級・ミドル級GPFINAL 決戦直前特集
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