3月27日(土)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナにて、FEG『K-1 WORLD MAX 2010 -70kg Japan Tournament』が開催された。
優勝候補と言われた小比類巻太信のケガによる欠場、引退発表を受けて、波乱の幕開けとなった日本代表決定トーナメント。優勝したのは、K-1MAXで3連敗中、ダークホース的な存在の長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾)だった。
「これは夢じゃないですよね?」と本人もビックリの初優勝を果たし、「K-1のベルトっすよ。魔裟斗選手、小比類巻選手、佐藤選手、城戸選手の横に自分の写真が並ぶんですよ。3連敗して、世間一般からはキャラクターで出ていると思われているけど、こういう格好で出ているからには普通の選手よりも頑張らないといけません。初心に戻って出たら、まさかの優勝をしました」とベルトを手にした感想を語ると、こぼれんばかりの笑顔で試合を振り返った。
世界トーナメントに向けては「まだスタート地点に立ったばかりですが、世界チャンピオンが目標です。世界の舞台では、中国のシュー・イエンとアルバートさん(アルバート・クラウス)にリベンジしたいです」と敗れた相手との再戦を狙う。すでに出場権を獲得している佐藤嘉洋との対戦の可能性もあるが、「それ面白いですかね? 僕はやらないといけない相手がいるし、もっと面白い選手とやれたらいいですね」と日本人対決には興味がない様子。
「今後はもっとレベルを上げて、今以上に練習して“対世界”を考えていきたいと思います。優勝賞金の使い道は、引きこもりで迷惑をかけたので親に渡したいです。あとはインターネットも勉強して、IT格闘家になりたいですね」と更なる飛躍を誓う。
大会終了後、谷川代表は「まさか自演乙君が優勝するとは思わなかったけれど、予想を裏切るのがK-1です。世界トーナメントには自演乙君と佐藤選手の出場は決定なので、もう一人日本人選手を出したいと思います。それはファンの意見やマスコミの方、関係者の声を聞きながら決めたいなと思います。中島君と日菜太君はK-1を背負う逸材だなと思います」と世界トーナメントに中島弘貴と日菜太のどちらかを出場させたい意向を示していた。
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