10月15日(水)都内ホテルにて、11月1日(土)さいたまスーパーアリーナで開催されるワールドビクトリーロード(以下、WVR)主催『戦極〜第六陣〜』の記者会見が行われ、五味隆典(久我山ラスカル)の参戦、そして対戦カードが発表された。
ニューイヤーイベントでの王座決定戦を控える五味の前哨戦とも言える試合が決まった。会見に出席したWVR國保尊弘取締役は「8月の試合以降、五味選手からはスーファン戦でKO・一本勝ちが出来ず、納得していないという話を聞いていました。
そこで11月に試合をして、KO・一本勝ちを見せて、GPのチャンピオンと納得した形で戦いたいと。
また五味選手はテレビ東京での中継も始まって、自分が試合をして戦極にもう一度火をつけたいという話もしていました」と五味参戦までの経緯を説明。五味からのリクエストにより、試合が決まったことを明かした。
五味の対戦相手とし白羽の矢が立ったのはセルゲイ・ゴリアエフ(ロシア)。ゴリアエフはロシアムエタイ王者という肩書きを持ち、総合格闘技でも活躍する選手。183cmの長身を活かした打撃を武器に、グラウンドによる一本勝ちも多いというトータルファイターである。
ゴリアエフは戦極を通じて「戦極のような素晴らしい団体で試合が出来ることを感謝しております。非常に強い対戦相手である五味隆典選手と戦うことになりましたが、試合というものはやってみないと分からないものです。
試合をする以上、少しでも可能性があるということなので、それに賭けてみたいです。思い切りの良い試合をしますので、みなさん期待していてください」と意気込みを語っている。
國保取締役の挨拶、ゴリアエフのコメントが発表された後に五味が挨拶。「前回の試合は調子が悪かったですね。今回の相手はGPの選手も実力は変わらないと思います。今回はあまり間隔を空けずに試合をやりたかったんですね。やっぱり試合が空いちゃうと、ファンの皆さんも興味が薄れますし、一番調子が良かったPRIDE武士道の頃のように、上がることが出来る舞台があれば、どんどん試合をしたい。その方が体調も維持できますしね。前回、爆発的な試合を出来なかった分を見せたいと思います」と、今大会での爆発を誓った。
その後の質疑応答は対戦相手のゴリアエフについて「少しだけ試合を見たんですけど、長身のキックボクサーですよね。本当はグラップラーと対戦したかったんですけど、めぐり合わせでまたキックの選手と戦うことになりました。(ゴリアエフは一本勝ちも多いですが)そうなんですか(笑)?」と話した五味。
あまりゴリアエフの試合は見てないというものの「テイクダウンした時の手足の長さには気をつけないといけないですね。あとは蹴りとヒザ蹴りに気をつけて、自分らしいプレッシャーのかけ方で戦えば問題ないと思ってます」と余裕の言葉を残す。
五味は今回の試合に向けて自転車を購入。今までは出稽古場所を車で移動していたが、今は自転車を使って移動しているという。その目的は下半身とスタミナ強化だ。「ジムというのは異質な場所で技術練習だけの時は運動量も限られるんですよ。
それですぐ車に乗って移動というのでは、そこまで体力がつかないんです。だから移動のついでにロードワーク代わりに自転車を使ってます。車は神経も使うし、(自転車と車を比べても)移動時間はあんまり変わらないですからね。一度、道を間違ってものすごい距離を走っちゃいましたけど(苦笑)」
またこの日の五味は「本来のスタイル」という言葉を使って試合への心境を語った。
「(30歳を迎えて)もう開き直るしかないですね(笑)。ただ前回の方がやりきろうと思ってオーバーワークになっていた部分があったんです。だから今回は落ち着いて自分のジムで調整して、本来のスタイルを取り戻そうと思います。
色々なことを吸収するのもいいんですけど、自分のやりたいスタイルでやれればいいなと思いますね。
前回の試合でモヤモヤしたものもあるんで、それをなくすのはKOか一本勝ちするしかないんですよ。KO・一本勝ちというのは見ているお客さんの気持ちも違いますし、自分はそれを目指して試合をやると。
自分のスタイル? それはやっぱり重心を低くして、プレッシャーをかけて前に出るスタイルですよね。ただそれはリングで取り戻さないと難しい。
前回の試合に勝って、精神的に楽になった部分があって、今はもう体重さえ落とせばすぐに試合が出来る状態なんです。やっぱり試合をしないと得られないものがある。前回から試合間隔も短くて、今は打撃のスパーリングでも相手を倒す感覚、重心の低さが戻って来てるんですよ」
8月のスーファン戦を振り返り「相手が日本で活躍していた選手ということで手堅く行き過ぎましたね」と反省した五味。「今回から地上波のテレビ放送もついて、勝ち負けを気にせず、(相手を)倒しに行きたい。久しぶりのスカ勝ち? そうですね(笑)。前に出るスタイルで戦います」と“火の玉ボーイ”復活を宣言した。
ワールドビクトリーロード
「戦極〜第六陣〜」
2008年11月1日(土)さいたまスーパーアリーナ
開場14:00 開始16:00
<追加対戦カード>
▼ライト級 ワンマッチ
五味隆典(日本/久我山ラスカル)
VS
セルゲイ・ゴリアエフ(ロシア/MMA BUSHIDO)
▼ミドル級GPシリーズ 2008 リザーブマッチ
竹内 出(日本/SKアブソリュート)
VS
ジョー・ドークセン(カナダ/チーム・エクストリーム)
▼ライトヘビー級 ワンマッチ
キング・モー(アメリカ/チーム・クエスト)
VS
ファビオ・シウバ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
<決定対戦カード>
▼ライト級GPシリーズ 2008 準決勝戦
北岡悟(日本/パンクラスism)
VS
光岡映二(日本/和術慧舟會RJW)
▼ライト級GPシリーズ 2008 準決勝戦
横田一則(日本/GRABAKA)
VS
廣田瑞人(日本/GUTSMAN修斗道場)
▼ライト級GPシリーズ 2008 決勝戦
北岡×光岡の勝者
VS
横田×廣田の勝者
▼ミドル級GPシリーズ 2008 準決勝
中村和裕(日本/吉田道場)
VS
佐々木有生(日本/GRABAKA)
▼ミドル級GPシリーズ 2008 準決勝
ジョルジ・サンチアゴ(ブラジル/アメリカン・トップチーム)
VS
シアー・バハトゥルザダ(アフガニスタン/ゴールデングローリー)
▼ミドル級GPシリーズ 2008 決勝戦
中村×佐々木の勝者
VS
サンチアゴ×バハトゥルザダの勝者
▼ライト級GPシリーズ 2008 リザーブマッチ
ホルへ・マスヴィダル(キューバ/アメリカ/アメリカン・トップチーム)
VS
ハン・スーファン(韓国/CMA KOREA/第4代DEEPライト級王者)
<チケット料金>
VIP席(専用入場ゲート・特典付き)100,000円
RRS席30,000円
戦極シート(SS席)17,000円 ※特典付
S席12,000円 A席7,000円
※全席指定・消費税込
<お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−3369−2211
戦極 テレビ東京放送スケジュール
●「戦極G!」
毎週日曜日 24:35〜25:00
10月19日=横田一則VS廣田瑞人特集
10月26日=ライト級・ミドル級GPFINAL 決戦直前特集
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