6月26日(金)都内にて緊急記者会見が行われ、公務執行妨害容疑で逮捕・起訴され25日に東京地裁で懲役1年・執行猶予3年の判決が下された三崎和雄(GRABAKA)が出席、ファン・関係者に謝罪した。
まず最初に、戦極を運営するワールドビクトリーロードの國保尊弘・代表取締役より、今回の事件についての説明があった。
「この度はお集まりいただいた皆様、関係各所に対し大変なご迷惑をおかけしたを心よりお詫び申し上げます。最初に今回の一連の流れについて私の方より簡単にご説明さしあげたいと思います。本来であれば今すぐにも三崎選手の方から一言お話さしあげたいところですが、まず概要を皆様に存じ上げていただき、その上で話をさせていただきたいと思いますのでご理解ください。
まず今回の件ですが、本月3月19日、荒川区において三崎選手が自分の自家用車で携帯電話を使用しながら走行しておりました。その際、警察官にこちらに止まるようにとの誘導のような形があったと聞いております。ですが携帯電話で話していたことと、そんなには重く受け止めずに避けながら走行してしまったと。
そのままこの件は終わっていたと。これ自体が大変よくないことではあるんですが、そのまま過ぎておりました。その後、本年5月18日、尾久警察署の職員より出頭の命令が下りました。
この命令を受け直ちに出頭し、警察官の話を聞く中で、3月19日の時に三崎選手が走行する際に職員の手にドアミラーが当たったということを聞かされたそうです。本人の認識の中では全くなかったと。ですが左の手首に当たったと。ただし、この警察官も特にそれで怪我をしたということはないと聞いております。
一連の流れと致しましてはここまででございます。その後、取調べと皆様ご存知の通り、昨日の後半に到ったというこのような形でございます。一部報道、それから噂になっている3月19日以来、三崎選手が逃亡していたという説もございますが、全くそのようなことはなく、3月19日以来、何の連絡も来ず本当にそこで終わってしまったと、このように解釈していたということです。
また、もうひとつ、後ほどまた質問にも出るかと思いますが、中村(和裕)選手との試合の記者会見にも出席していない、なぜだろうといろんなことが言われていますが、三崎選手は実は昨年より体調不良を訴えておりまして、1月の4日、ジョルジ・サンチアゴ選手との試合後、2カ月から3カ月は完全に休養したいと、このようなことを言っておりました。
そして今年(※注:1・4以降)になってからまだGRABAKAでも練習していない、そんな状態の中、いろんなことが重なり、記者会見に出席できない状況であったということでして、今回の一連の事とは一切関係がございません。この件もご了承いただきたいと思っております。
また昨日、この件をGRABAKAの代表である菊田(早苗)選手の方から伺い、ファン、そして関係者に非常に責任ある立場の選手でもありますし、やはり軽はずみな行動というものが大きなことになるということにおいては、厳重に我々の方から注意はさせていただきました。
そして本人からもこういったことは二度とないという言葉もいただいております。しかしながら、我々もコミッション等がある団体ではございますので、今回の件はコミッショナーと今後協議の上、8月2日の試合に関してはどうするか決定したいと思っております。
ですが私個人としましては、昨日まで報道されなかったひとつの理由としましては警察として非常に微罪だと感じているからではないかと思っております。重罪であれば出頭命令の時に、すでに皆さんのところに内容が届いているという結果だと思います。
三崎選手がいま一番出来ること、しっかりと練習をしてファンの前に三崎和雄を見せ、三関選手のファイトからどれだけ多くのファンが助けられ、救われ、勇気をもらったことか。これからも三崎選手のファイトスタイルは、本当にいろんな人たちに勇気を与えるようなそんな試合だと思います。
僕的には本当に個人の意見ではありますが、8月2日、リングの上で三崎和雄らしい闘いをしてファンを勇気付けること。これが自分自身を勇気付けることになるでしょうし、一番の反省として受け止められるのではないかと、このように思っております」
つづいて三崎本人より、謝罪のコメント。「この度はたくさんの方にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げたいと思います。私自身、この件に関しまして大変深く反省しております。申し訳ございませんでした。今後の試合につきましては自身で決められる立場ではございませんので、戦極さんの方に判断していただきたいと思っております。しかし私は、今後、選手として人として失ってしまった信頼を取り戻すためにも誠心誠意努力し、責任を果たしていきたいと考えております」
三崎は話の途中と最後の2度、深々と頭を下げた。会見中は終始伏目がちに下を向き、目は虚ろで精気のなさを感じさせた。
※三崎和雄の謝罪会見(2)に続く
ワールドビクトリーロード
「戦極〜第九陣〜」
2009年8月2日(日)さいたまスーパーアリーナ
開場14:00 開始16:00
<決定対戦カード>
▼戦極ライト級チャンピオンシップ 5分5R
北岡 悟(パンクラスism/戦極初代ライト級王者) VS 廣田瑞人(GUTSMAN・修斗道場) ▼戦極フェザー級グランプリ2009 準決勝 5分3R
日沖 発(ALIVE/修斗世界ライト級3位・TKO世界フェザー級王者) VS 金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST) ▼戦極フェザー級グランプリ2009 準決勝 5分3R
小見川道大(吉田道場/日本国際柔道大会66kg級優勝) VS マルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァウニオン/第2代フェザー級キング・オブ・パンクラシスト) ▼戦極フェザー級グランプリ2009 決勝
日沖×金原の勝者 VS 小見川×サンドロの勝者 ▼戦極ミドル級チャンピオンシップ挑戦者決定戦 5分3R
三崎和雄(GRABAKA) VS 中村和裕(吉田道場) ▼戦極ヘビー級ワンマッチ 5分3R 藤田和之(藤田事務所)
VS ブラゴイ・アレクサンドル・イワノフ(ブルガリア/SKアブソリュートブルガリア/韓国サンボ連盟)
▼戦極ヘビー級ワンマッチ 5分3R 中尾“KISS”芳広(TEAM TACKLER) VS チェ・ムベ(韓国/チーム・タックル)
▼戦極ライト級ワンマッチ 5分3R 光岡映二(フリー) VS クレイ・フレンチ(アメリカ/HIT Squad)
<出場予定選手> 郷野聡寛(GRABAKA) <チケット料金>
VIP席100,000円(専用入場ゲート・特典付き) RRS席30,000円 戦極シート(SS席)17,000円(特典付き) SS席17,000円 S席12,000円 A席7,000円 <お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−5381−7108 ●戦極2009年度スケジュール
8月2日(日)『戦極〜第九陣〜』(さいたまスーパーアリーナ):フェザー級GP準決勝、決勝 9月23日(水・祝)『戦極〜第十陣〜』(さいたまコミュニティアリーナ)
11月7日(土)『戦極〜第十一陣〜』(両国国技館) |