6月1日(月)都内ホテルにて、北京五輪柔道100kg超級金メダリストで総合格闘家に転向していた石井慧が、緊急記者会見を実施! 同会見で石井はプロデビューする団体名について言及。石井の選んだリングは総合格闘技イベントの『戦極』だった。
ブラジルやアメリカで格闘技修行をしてきた石井は、以前よりも引き締まった顔つきで会見に登場。大勢の報道陣が集まった会場の雰囲気に緊張しながらも、石井は「今日は、石井慧の結婚会見に来ていただいてありがとうございます。結婚相手は日本人で、『戦極』という相手と一緒に結婚します」と、ジョークを交えてプロの格闘家としてデビューする舞台について告白した。 石井慧のコメントは以下のとおり。
「今日は、石井慧の結婚会見に来ていただいてありがとうございます。結婚相手は日本人で、『戦極』という相手と結婚します。時間も押してまいりましたので、今日はこの辺で……(司会から『まだです』とツッコミが入ると)ごめんなさい。なぜ日本を舞台に選んだのかというと、格闘家になろうと決心してからいままでUFC一本で考えてきましたが、交渉する過程でUFCからは条件面でも最高の提示をもらいました。 当初から、最初の試合は今年の夏以降と考えていましたので、ゆっくり考えていました。日本やアメリカ、ブラジルと、いろんなところで練習する中で、いろんな人と相談しました。結果として、UFCを初戦から出たほうがいいという人はいませんでした。そしてファンからのメールや手紙、大学の同級生が自分に対してリスペクトしてくれていることがわかって、そういう人たちに日本で自分の試合を見せたいという気持ちが急に強くなってきました。 私自身も日本で生まれ育ち、日本から生まれた柔道に生かされてきました。その結果、五輪金メダリストという称号を手にしました。まずは、日本の格闘界で活躍して日本の格闘技界を盛り上げ、恩返しすることが私の宿命じゃないかと思えてきて、『戦極』でやろうと決心しました。自分の祖母は半分、片足を棺桶に突っ込んで、いつ亡くなってもおかしくない状況なので、祖母に生で試合を見せてあげたいという思いもあります。 なぜ『戦極』に決めたかというと、いろいろ団体はあったんですが、日本にある団体の中で、『戦極』では、自分が最も尊敬する、世界のヘビー級で一番強い選手・ヒョードルと闘うジョシュ・バーネット選手がいます。もし、ジョシュ・バーネット選手が勝てば、最強はジョシュ・バーネット選手になるので、そういう選手がいるのが『戦極』なので、そういう面でも『戦極』に惹かれました。 それから、吉田秀彦選手、瀧本誠選手、中村和裕選手など、柔道の先輩も多くいて、世界的にも優れたイベントだと思います。1月4日に『戦極』のリングで挨拶したとき、あそこまで皆さんが自分を応援していくれるとは思ってなくて、目頭を熱くした覚えがあります。私も一緒にあの熱の中で日本の総合格闘技を盛り上げたいと思いました。私から言えるのは、それだけです」 以下は石井との質疑応答。
――いつ、日本で闘う決意をしたのか?
「いろんな方と相談して、今日『戦極』と仮契約を結びました。そして本契約はファンの前でしたいです」 ――誰か相談した人はいるのか?
「1月4日の『戦極』のあとから、朝青龍関に電話してよく相談に乗ってもらって、彼の言葉もあって決めたという部分もあります。彼とは親交は深いです」 ――他団体からオファーはあったのか?
「あったんですけど、自分がKダッシュというマネージメント契約してから、最初に話をしていただいたのは『戦極』さんだったので、そういうのもあります」 ――いつごろ試合をしたいか?
「いつでもオッケーです」 ――対戦したい相手は?
「格闘家で選手なので、自分が選ぶ権利はないので言われたとおりの相手と闘います」 ――今後の練習予定は?
「今月末からオランダに練習に行こうと思っています。ヒョードル選手と練習を一緒にしようと考えています」 ――これからの目標は?
「世界チャンピオン。以上です」 ――アメリカではLYOTOとトレーニングする時など、「寝技は強くない」とか、ネガティブな報道もあったが?
「修業しに行ってたんですけど、毎日のように壁にブチ当たってました。壁に当たるということは、これから強くなれるというか、伸びしろがあるということなので、逆にネガティブなことを書かれるのは嬉しくて、幸せに思います」 ――朝青龍からはどんな言葉をもらったのか?
「『家族に試合を見せろ』と。試合を見せることによって親孝行ができるので、『家族に試合を見せたほうがいいんじゃないか』と言われました」 ――肉体的に一番変わったのはどこか?
「体重が減ったというのはありますし、ブラジルでスタミナがついたと思います。暑かったので、日本に帰ってきて練習したら楽だったイメージがあります」 ――技術的には?
「ブラジルから帰ってきて、打撃の面では自信をもって練習することができます。ブラジルに行く前は凄い打撃の練習は嫌だったんですけど、いまは国思わないというか、自信をもって練習できています」 ――闘う階級は?
「ヘビー級です。自分の動ける体重でヘビー級で闘いたいです」 ――本契約はいつか?
「近日中にします」 ――公開イベントか?
「そうです」 ――契約内容は?
「それはマネージメント会社に任せているので自分はわからないです」 ――デビューの時期は?
「自分はいつでも大丈夫です。言われたら試合に出ます」 ――UFC入りを表明していたが、一転して『戦極』参戦となったが、自分の発言を変えることに迷いはなかったか?
「そういうのは、一回口から出してるので、やっぱり変わるというのは凄くイヤな部分もあったんですけど、前にリングに上がらせていただいたとき、ファンの対応だったり、『戦極』の選手の状況だったり、応援してくださっている人に相談した時の反応だったり……。そういう言葉をいただいて、自分は腹をくくって言いました。自分は全部、結果で覆ると思うんで、皆さん、結果に期待していてください」 ――将来的にUFCに出ることはあるのか?
「やっぱりアメリカで有名になりたいというのはあります」 ――『戦極』との契約について家族の反応は?
「まだ言ってないです」 ――柔道家としての力は証明されているが、格闘家としての自信のほどは?
「柔道のときでも一年間試合に出られない時があって、同級生は結果を残したりして、歯がゆい思いをしたりしましたが、やはり練習をどれだけしても試合に出られないと、自分がどれだけ成長しているかわからないので、それは未知数です」 ――柔道とは違う競技に行くが、後悔の念はないか?
「まったくないです」 ――本当の結婚会見はいつごろになりそうか?
「それは世界チャンピオンになって、アメリカで有名になって、ハリウッドスターになったあとです」 ――アメリカとの優先交渉期間が終わったあとには、『アフリクション』と交渉してると言われていたが、UFCとの優先交渉権の内容は?
「交渉期間が終わったら、そのまま終わりっていうことなんですけど、今でもUFCとは友好な関係は続いていて、2日前にもUFCグッズが送られてきたりとか、今でも仲がいいです」 ――『アフリクション』の交渉は不調に終わったのか?
「『アフリクション』との交渉もマネージメント会社に任せているので、自分はよくわからないです」 ――自分のことを格闘家らしくなったなと思うか?
「そうですね……。柔道の時から格闘家として自分は生きるか死ぬかの勝負をしていたので、変なプライドじゃなくて、意地みたいなものをもって総合格闘技で励んでいこう、と改めてそう思うようになりました」 ――肉体的な状態は?
「たぶん、自分が次にやる相手は持ってこれぐらい(と言って三本指を見せる)」 ――それは3分ってことですか?
「いや、3ラウンドです。見ておいてください」 ――それは万全という意味か?
「格闘家というのは、常に戦場に立っていないとダメなんで、人間は365日、飯も食えば寝る時もある。風邪ひく時もあれば、ケガする時もある。だからベストコンディションなんて、望んではいけないと自分は思っています」 ――必殺技はもうあるか?
「必殺技はいくつもあります。だから……気をつけてください(笑)」 ――吉田秀彦と闘いたいか?
「自分は、対戦相手は選ぶ立場じゃないので、自分は誰でもオッケーです」
ワールドビクトリーロード 「戦極〜第九陣〜」
2009年8月2日(日)さいたまスーパーアリーナ 開場14:00 開始16:00 <決定対戦カード> ▼戦極ライト級チャンピオンシップ 5分5R
北岡 悟(パンクラスism/戦極初代ライト級王者) VS 廣田瑞人(GUTSMAN・修斗道場) ▼戦極フェザー級グランプリ2009 準決勝 5分3R
日沖 発(ALIVE/修斗世界ライト級3位・TKO世界フェザー級王者) VS 金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST) ▼戦極フェザー級グランプリ2009 準決勝 5分3R
小見川道大(吉田道場/日本国際柔道大会66kg級優勝) VS マルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァウニオン/第2代フェザー級キング・オブ・パンクラシスト) ▼戦極フェザー級グランプリ2009 決勝
日沖×金原の勝者 VS 小見川×サンドロの勝者 ▼戦極ミドル級チャンピオンシップ挑戦者決定戦 5分3R 三崎和雄(GRABAKA)
VS 中村和裕(吉田道場) <チケット料金> VIP席100,000円(専用入場ゲート・特典付き)
RRS席30,000円 戦極シート(SS席)17,000円(特典付き) SS席17,000円 S席12,000円 A席7,000円
<特別先行発売> 5月30日(土)〜6日間限定一律20%OFFで販売
●オフィシャルサイト先行受付 5月30日(土)12:00〜6月4日(木)23:00 http://www.sengoku-official.com/pc/
●特別電話先行予約 5月30日(土)12:00〜6月4日(木)23:00 特電番号=TEL:0570−06−9996
<初夏特別先行発売(5/30〜6/4)期間限定価格> VIP席80,000円(専用入場ゲート・特典付き) RRS席24,000円 戦極シート(SS席)13,600円(特典付き)
SS席13,600円 S席9,600円 A席5,600円 | <チケット販売所>
●オフィシャル先行販売 6月6日(土)12:00〜6月8日(月)23:00 オフィシャルサイトにて受付 6月6日(土)12:00〜6月8日(月)23:00
特別電話先行予約=TEL:0570−06−9994 ●プレイガイド先行販売 6月13日(土)12:00〜6月17日(水) ※各プレイガイドにより受付時間は異なる。
●ドン・キホーテ店頭特別先行販売 6月13日(土)12:00〜6月19日(金) ※一部取り扱いのない店舗がある。 ●一般発売
6月20日(土)〜 <お問い合わせ> ワールドビクトリーロード=TEL:03−5381−7108
●戦極2009年度スケジュール
8月2日(日)『戦極〜第九陣〜』(さいたまスーパーアリーナ):フェザー級GP準決勝、決勝 9月23日(水・祝)『戦極〜第十陣〜』(さいたまコミュニティアリーナ)
11月7日(土)『戦極〜第十一陣〜』(両国国技館) |