5月3日(日)都内ホテルにて、昨日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催されたワールドビクトリーロード『戦極〜第八陣〜』の一夜明け会見が行われた。
会見には、マルロン・サンドロ(ブラジル)、スタニスラブ・ネドコフ(ブルガリア)を除く勝者8名が出席し、昨日の試合を振り返った。同席した國保尊弘・代表取締役はフェザー級グランプリ準決勝に勝ち上がった3選手を前に「強豪16名の中から勝ち上がった4選手なので総当たりで当たらせたいぐらいです」とどの組み合わせになっても興味深いという。
「総合格闘技という競技上、一日に3試合は厳しいので、現実的に考えて8月に予定している準決勝、決勝の一日2試合でいっぱいだと思います。勝ち残った4選手はこれからのフェザー級の主力メンバーになると思いますのでいずれはどこかで当たると思います」(國保代表)。
ナム・ファン(ベトナム)からTKO勝利した小見川道大(吉田道場)も「残った3人とも強いし、総当たりでやって3人ともぶっ倒したい」と鼻息は荒い。気になる準決勝の組み合わせは、抽選という形式を含め、これからファン、関係者、選手の声を参考にしていくという。
ジョン・チャンソン(韓国)との対戦前から日沖発(ALIVE)に対戦をアピールしていた金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST)は「残った自分以外の3人は強いと思います。日本人対決が盛り上がるのでぜひ優勝候補の日沖選手とやってみたいです」と本人を目の前にして挑発的なコメント。
それを受けて日沖はどう答えるのかに注目が集まったが、いたってクールな表情で「組まれれば断りません」と金原との準決勝での対決に前向きな姿勢を見せている。
なお、今大会では北岡悟(パンクラスism)が持つライト級タイトル挑戦への査定マッチ、レオ・サントス(ブラジル)との一戦を横田一則(GRABAKA)が勝利したが、「もう一人候補として廣田選手がいますが、横田選手は一歩リードしています。廣田選手の今後を見据えて、北岡選手の相手を交渉していきたい」(国保代表)という。
ライト級挑戦者は誰に、そしてフェザー級グランプリの組み合わせはどうなるのか。いずれも5月中での発表を予定している。会見に出席した選手のコメントは以下の通り。
日沖発
「これから8月に向けてしっかり練習してじっくり作り上げたいと思います。また応援よろしくお願いします。頑張ります」
小見川道大
「日頃、研究してることを出せたので昨日の結果につながったと思います。あと同じ道場で練習している瀧本先輩も一緒に勝てて嬉しく思います。8月の試合では必ずチャンピオンになりたいと思います。あと、家に帰ったらウチの猫ちゃんたちが喜んでくれたのでとても嬉しく思います「
横田一則
「昨日の試合では判定になりましたけど、1Rに仕留められるシーンもあったと思いますけど、詰めの甘さを反省しています。ただ、相手が凄く寝技が強くて、逆に北岡選手とやれるなら、凄く昨日の闘いはいい経験になったと思うので、あとはしっかり対策を練ってチャンピオンになりたいと思います」
シャンジ・ヒベイロ
「昨日の自分のパフォーマンスにはとても満足しています。山宮選手はしっかりトレーニングしておりディフェンスも上手で、テイクダウンが大変でした。今回はMMAらしい技が見せられたと思います。KO決着はおかしな感じがしますが、次はもっとレスリングのトレーニングを積んでサブミッションを見せたいと思います」
金原正徳
「昨日の試合が終わった時点では、満足できない試合だったんですが、一夜経って正直勝ったことにホッとしてます。これから自分の試合映像を見て課題がたくさん見つかると思うので、8月までの3カ月間一生懸命やっていきたいと思います」
マルロン・サンドロ(欠席のため、メッセージのみ代読)
「昨日、勝利を収めましたが次は決勝戦まで残りたいです。次の対戦相手は誰になるかわからないが、今まで以上に練習を積みたいと思います」
瀧本誠
「一晩明けてホッとしてます。10kg近い減量をしてこういう試合までさせてもらって嬉しいです。次にまたチャンスをもらえたら、また頑張って盛り上げられるような試合をしたいと思います」
スタニスラブ・ネドコフ(欠席のため、メッセージのみ代読)
「世界最高のファイターが集う大会に招いていただき感謝しています。皆さんの期待と信頼にお応えできたなら嬉しく思います。私の勝利の大きな一因であるファンのみなさまに心より感謝します。また会える日を楽しみにしています」
毛利昭彦
「自分は勝ったと思っていないんで今日ここにいるのは気が引けるんですけど、ああいう結果になって凄く悔しいです。パンチももらったし、もう一回しっかり練習し直して、(真騎士には)ルールを守ってもらってまたいつか再戦したいと思います」
★5・2戦極第八陣の試合結果はこちら
ワールドビクトリーロード
「戦極〜第九陣〜」
2009年8月2日(日)さいたまスーパーアリーナ
開場開始未定
<出場決定選手>
▽戦極ライト級チャンピオンシップ
北岡悟(パンクラスism/戦極初代ライト級王者)
▽戦極フェザー級グランプリ2009 FINAL ROUND
日沖 発(ALIVE/修斗世界ライト級3位・TKO世界フェザー級王者)
小見川道大(吉田道場/日本国際柔道大会66kg級優勝)
金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST)
マルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァウニオン/第2代フェザー級キング・オブ・パンクラシスト)
<お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−5381−7108
●戦極2009年度スケジュール
8月2日(日)『戦極〜第九陣〜』(さいたまスーパーアリーナ):フェザー級GP準決勝、決勝
※9月、10月、11月に都内近郊で1大会ずつ開催予定。
|