7月14日(火)都内ホテルにて、昨日(月)東京・日本武道館で開催されたFEG『K-1 WORLD MAX
2009 World Championship Tournament FINAL8』の一夜明け会見が行われ、ベスト4入りした山本優弥(青春塾)、ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)、アンディ・サワー(オランダ)、ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ)が出席、次戦(10・26神奈川・横浜アリーナ)に向けて意気込みを語った。
唯一の日本人ファイターとしてFINAL8に進出、トップファイターのドラゴをも撃破した山本。激戦だったことを物語るように右目を大きく腫らしている。「7針縫いましたね。それ以外は全く痛いところがないので、早く体を動かしたいぐらいです」ともうすでに気持ちは10月大会に切り換わっているという。
「今自分がここにいるのは、周りにいる人たちの応援があったからこそ。“山本優弥”だけではドラゴには勝てなかったと思います。応援してくれている人たちが喜んでくれるような闘いを見せて、恩返しをしていきたい」と準決勝での更なる激闘を約束した。
下馬評では山本の勝利を予想する人は少なく、本人も「このトーナメントの中では一番自分が弱いと思います」と自己評価を低く設定。サワーも「トーナメントではヤマモトが一番弱い」とコメントしていた。
しかし、「新しい選手だったのでどのくらいの選手かよくわからなかっただけ。テクニック以上にハートがあった」と、サワーは初の山本の試合を見て絶賛。
対戦相手のペトロシアンも、「運だけではここまで来ることはできない。アグレッシブで常に前に出て強い選手」と山本への警戒心を強めるコメント。優勝候補として呼び名の高いペトロシアンは、「最後まで勝ち残ってチャンピオンを目指したいと思います」とトーナメント初出場で初制覇を誓う。
あのアルバート・クラウスを完封したペトロシアンのテクニックを評価する声は多く、魔裟斗も「ペトロシアンと大晦日にはやりたくないね」と対戦を避けたいコメントを残している。
K-1・谷川貞治イベントプロデューサー(以下EP)は「一番強い選手でテクニカルで優れたファイターだと注目していますけど、K-1は相手を倒してこそ人気が出ます。その辺のファイトスタイルをもっと理解してもらいたいと思います。今のままだと一般人には凄さがわからないと思います」と苦言を呈している。これを受けてペトロシアンは「谷川さんが自分のことを気にかけてくれているのは非常に嬉しいです。自分の技がまだスペシャライズされていないので、もっとK-1に合ったスタイルに変えていきたい」と更なる飛躍を誓っていた。
ペトロシアンと同様に、準々決勝ではうまさが光ったブアカーオ。「優勝したときのような一時期の強いブアカーオを見せてほしい」と谷川EPが期待したコメントを残しており、「もっとみんなが興奮を味わえるような試合をしたいですね。厳しい練習を乗り越えて、強い自分を見せられるように頑張ります」と気合十分のコメント。
キシェンコとの再戦を制したサワーは「チャンピオンへの道はまだ始まったばかりだけど、必ずチャンピオンになります」と王座返り咲きを狙う。試合後には、魔裟斗から引退試合の相手として名前が上がったことを告げられると、「僕も魔裟斗と戦えることを楽しみにしています。でもチャンピオンにならないと実現しないことなので、魔裟斗にリベンジの機会を与えたいですね」と再戦を熱望する。
なお、次回の10月大会では長島☆自演乙☆雄一郎や日菜太、渡辺一久が出場予定。「コヒにもそろそろ復帰してもらいたい」と谷川EPは小比類巻太信の復帰戦をい呼びかけており、魔裟斗不在だが「選手を総動員して、いいカードを出していきたい」とした。
★今大会の試合結果・詳細はこちら
FEG
「K-1 WORLD MAX 2009
World Championship Tournament FINAL」
2009年10月26日(月) 神奈川・横浜アリーナ
開場16:30 開始18:00
<決定対戦カード>
▼世界トーナメント準決勝 3分3R延長1R
山本優弥(全日本キックボクシング連盟/青春塾/2009年日本準優勝)
VS
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア/サトリ・グラディエートリウム・ネメシス)
▼世界トーナメント準決勝 3分3R延長1R
アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング オランダ/2005&2007年世界王者)
VS
ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムックジム/2004&2006年世界王者)
▼世界トーナメント決勝戦 3分3R延長2R
山本×ペトロシアンの勝者
VS
サワー×ブアカーオの勝者
▼世界トーナメント リザーブファイト
佐藤嘉洋(フルキャスト/名古屋JKファクトリー)
VS
城戸康裕(谷山)
●K-1 WORLD MAX2009年間日程
10月26日(月)神奈川・横浜アリーナ FINAL
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